コキットラムセンターのそば、ウエストウッドモールに、7月8日、オープンしたばかりの日本料理のレストラン、灯(あかり)。ドアを開けると、玉石と岩、岩からの湧き水、観葉植物などを用いて日本庭園を思わせる空間。出迎えたマネージャーが、オークの欄干と御影石のスラブで橋をイメージしたエリアを通って、テーブルへと案内してくれる。同レストランの内装は小林設計事務所(604-435-0422)が担当した。
メニューは、チキンの照り焼き、ザルそば、すき焼きに丼、刺身。寿司は良質で新鮮な材料を使った握り各種の他、地元の人に好評の20種類近くある灯スペシャルロール。スモークサーモンやカニ、トビコ、アボカド、アスパラガスなどを使ったアラスカロール、カリフォルニアロールにサーモンとマンゴを載せたパラダイスロールなど、彩りも鮮やかな巻物が揃う。
オーナーが材料にこだわっているというだけあり、特に寿司や刺身は違いがわかる。仕入れもできるだけこまめに行い、余分に仕込んで冷凍庫に蓄えておくというようなことはしない。オーナーシェフのリーさんが、業者が届ける食材の鮮度など、じっくり調べる。
「チキンもオーガニックのものを使っています。プリプリしてますよ」
「ソースなどはすべて自家製です。それから、酢などのように、同じ銘柄の材料でも、北米製より日本製の方が味が良いというような場合、高くついても日本から仕入れています」
「また、料理は作り置きせず、オーダーを取ってから調理を始めますので、お客様に、いつも出来立ての料理を味わっていただけます」
「お客様に喜んでいただく。満足していただく。そうすれば、また足を運んでくださいますから」と、オーナー夫妻が、灯レストランのモットーを説明してくれた。
これだけ味や品質に力を入れていながら、価格はお弁当なら8.95ドルからと、他の日本料理レストランと変わりがない。〈美味しい料理を手ごろなお値段で〉を心がけているという嬉しい言葉だ。「うちははっきり言って、原価率が高いですよ」と、居酒屋担当のシェフがいうほどだ。
女性が気になるデザートも、最高級の抹茶を使ったというグリーンティーのティラミス、マンゴたっぷりできちんと蒸して本格的に作ったマンゴプディングなど、日本人好みのあっさりしたメニュー。居酒屋シェフの創作だそうだが、本格的な味に驚く。
もう一つ特筆すべきなのは、郊外では数少ない居酒屋メニューが楽しめるレストランだという点だ。キンピラや焼きおにぎり、牛のたたき、串揚げなど定番アイテムが並ぶ。日本酒も吟醸酒、梅酒、にごり酒など、各種揃っており、カナダ人にも是非、ワインに負けない幅広い日本酒の世界をもっと紹介していきたいと、意欲満々だ。
ダウンタウンでは人気上昇中の居酒屋だが、郊外ではこれから。「少しずつ、お客様にこういうのもあるんだ、と知ってもらいたいですね」という。
この居酒屋エリアには、たまたま隣合わせた見知らぬ人どうしでも、仲良くなって〈わいわい〉食事を楽しめるようにと、八角形の大テーブル(16席)がある。
寿司カウンターは12席、13個室は 部屋、テーブル席、そして居酒屋エリアと、総席数197の広いレストランであるが、和風レストラン部分と居酒屋エリアは、空間的、視覚的に区別できるよう、仕上げの扱いを変えている。
全体的に和風の落ち着いた雰囲気だが、居酒屋エリアはディープバーゲンディを使い、さらにシックなムードが漂う。
人気メニューを聞いたら、意外なことに、たこ焼き、お好み焼きがよくでるとのこと。また、牡蠣のもとやきや、刺身などシーフードがたっぷりのった灯ハウスサラダも人気が高い。「将来的には焼肉などの韓国メニューも、もっと組み込んでいきたい」と、今後がますます楽しみだ。
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