情報ライン 

6月23号に掲載

教えてあげたい情報
中古車ディーラーで騙されそうになった話

   BUY&SELL新聞に載っていたウェブサイトを使って、中古車探しをしたときの私の経験をお話します。
 自分の希望車種と年式などを入力して、見つけたその車は97年式のトヨタでした。その車種にすれば、それなりの金額で、ウェブサイトの広告には「One-Ownercar」となっていたのでさっそく、そのカーディーラーに電話をかけてみました。車のVinナンバー(車のID番号)がわかれば、自分で車の事故歴などの調査ができると、あらかじめインターネットなどから勉強して知っていたので、電話に出たセールスマンにVinナンバーを聞いてみると「とにかく、車を見に来て、試乗をしにきたら?」と言われました。あいにく、車を持っている友達に電話をしても不在だったので、ひとりでバスとスカイトレインを乗り継ぎ、その車を見に行きました。
 その中古車屋は立派な車ばかりを取り揃え、とても立派なショールームもありました。私の97年式トヨタは内装も新品のようにきれいで、見たところ理想的でした。セールスマンは「以前のオーナーはカップルで、大きな車に乗りかえるのでこの車を売ることにしたんだ。ショッピングとか街を移動するのに使ってたんだよ」といいました。テストドライブの結果とても良かったので、早速彼のオフィスで商談に入りました。しかしながら、車のメカニックと一緒に来たわけでなし、車に関する知識もありませんし、事故歴などをまだ調査できていないので、セールスマンにその旨を告げると、「うちでは、車のインスペクション、事故歴調査、債権者が他にいないかのチェックは事前にすべてしてあります」といわれましたので、その書類を見せてくれと催促すると、「マネージャーが書類をすべて持っているので、聞きに行ってくる…」と言って、席を立ちマネージャーに聞きに行きました。そして、「以前に一度、後ろのバンパーを取り換えて、その回りを少しペイントした記録があります。でも、なにも大きな事故ではなかったので、心配はありません。絶対にいい車だよ」といわれ、それくらいならと、完全にセールスマンの言うことを信用して結局書類は見せてもらいませんでした。これらのインスペクションや事故歴調査などの費用は「Documatation fee」として$195、買い主が車代と一緒に支払うことになっていましたので、それもセールスマンを信用した一因でした。
 そして$5000もの頭金を払い、残金は4日後に車と引き換えに払うと約束し、書類にサインしました。書類のところどころの内容についてはセールスマンが説明しましたが、サインをする前に全ての内容をその場で読まなかったのは私側の落ち度でした。セールスマンも私がサインをするなり、「時間は貴重だから」と言って、あっと言う間にオフィスから見送られて、私も嬉しさのあまり、そのまま帰ってきました。
 2日後、初めてよく契約書を見てみると、「以前にリース用の車として使用されたことはない」と「以前に$2000以上の修理をしたことがない」の印刷欄に「FALSE」と書かれてありました。この車はワンオーナーカーで、事故はバンパーを換えただけと聞いていたのですが、疑問に思い、セールスマンに電話をかけてみると「それはリースしていたのは1組のカップルだったという意味だ」と言いました。
 私が事故歴の記録を見せてくれと主張すると、自分は持っていないのでできないと言ったので、それではVinナンバーをくれと頼みました。彼は「それは契約書に書いてある」といいました。私はそれまでそこに書かれてあった「シリアル番号」がVinナンバーと同じ物だと気がつきませんでしたが早速それを使って、ICBCに問い合わせました。結果を聞いた時は自分の耳が信じられませんでした。その3年ものの車はそこに記録されているだけで3回の事故を起こしており、3回のダメージ合計額は各、約$180、$4,500、$5600と計約$1万にのぼるものでした。セールスマンに問いただしてみると、「2回、後ろのバンパーを取り換えて、ペイントを少し塗っただけで、日本から新しい車のパーツを取り寄せたり、人件費が$85/hもかかるので、そのくらいかかるのは普通だ。しっかりと修理されているんだ」と言いました。でもそれで一度に$5000前後もかかるものでしょうか。?
 セールスマンは「契約はもう締結済み」だと言いましたが、私は「Misrepresentation, Misleading」を理由に解約するかもしれないと伝えました。ICBCに再び問い合わせてみると、修理の内容を知り得るのに約2〜4週間かかるといわれ、これではこの契約が無効だとすぐに証明できません。そこで翌日車のインスぺクションを送り、「もし、バンパーの交換とペイント以外のところに事故があった形跡が見つかれば、解約する。また、万が一、頭金を返してくれなかった場合は法的手段に訴える」といった内容の手紙と、すべての事の成り行きを書面にまとめ、マネージヤーに会いに行きました。万が一、車のフレーム部分などを修理したことなどあれば車の強度がかなり落ち、事故を起こした場合にぺっしゃんこになると知り合いから聞いたので、特にそこのところが気がかりでした。
 それをマネージャーにも伝えると、「フレームには何も問題はない」と言い、特に自分の会社のセールスマンが事実に反することを言ったことについて何も言いませんでしたが、口頭で「インスペクションの結果によっては頭金は返金する」という約束をとりつけました。
 翌日BCAAのインスペクターからレポートが届き、「フレーム部分にジグを使用した跡がある。ストラクチャーの強度のテストが必要」というメッセージつきでした。やっぱり、バンパー以外にフレームにも過去に問題があったのでした。このようになんとかして契約を解除し、頭金を取り返すことができましたが、あのまま車を持ちかえっていたら、そして、友人を乗せて事故にでも遭っていたらと思うとぞっとします。
 もしすぐに売っていたとしてもあの事故歴では買い手もいないだろうし、たたき売りしなければならなかったでしょう。また、私はなんとかして解約できましたが、このストレスはひどいものでした。この後、あの車は私のようにあのセールスマンの被害者にわたるのかと思うと忍びない思いです。
 バンクーバー近郊での中古車セールスの悪評は有名でコメディなどでは中古車セールスはうそつきの代名詞のように使われていると後から知りました。もちろん誠実な中古車セールスはいるのでしょうが、みなさんもくれぐれも気をつけてください。新聞などで個人から買う場合でも、その人以前の所有者のときの歴史は調べないとわかりません。盗難車や一度廃車になっているはずの車がちまたに出回っている可能性もあります。以下にインフォメーションを載せておきます。
ICBC Vehicle Damage History & Ownership Searches Tel:661-2233
 クレジットカードで支払可(約$10)その場で、担当者に直接聞くこともできますし、ファックスにも情報を送ってもくれます。
 BCAA(日本で言うJAFのような機関だと思います)のメンバーになれば、車の購入前に車のインスペクターを車のある場所へ送ることができます。
 メンバーシップの問い合わせ先:268-5555
 Vehicle Inspection Service:298-2755
インスペクションはメンバーなら$80ほどだったと思います。

匿名希望

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