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郵便小包受け取りに
高額な請求書
海外で生活している人にとって日本からの小包は非常に嬉しいものである。しかし、そんな楽しみな小包受け取りに関して、最近問題が起きている。そこで今回は、日本からの郵便小包の受け取りに際して起きている問題に焦点をあててみることにした。
その問題とは?
これまで、日本からの小包を受け取る時に特に問題があっただろうか。多少遅れてくるとか、カナダの郵便局の人が荷物を玄関先に置き去りにしていたということはあっただろうが、荷物が届いて何ヵ月後かに税金などの請求をされたという人は少ないだろう。
しかし最近そのような事態が多発している。日本から送られてくる小包に税金とサービス料もしくは取扱手数料がかかったので支払ってくださいという請求書が、荷物が届いた後に送られてくるというものである。しかも、何のことなのかわからず払わないままでいると、何回か請求書が送られてきたあげく、最後には強制的な支払い命令まで通告してくるというのである。
これは一体どういうことなのだろうか?請求書を送ってくる会社とは?
このような請求書を送ってくる会社とは、PBB Global Logisticsというカスタムブローカーで、世界からの荷物を扱っている会社である。カスタムブローカーとは、通関業務代行業者で、海外から届いた荷物の税関手続きを受取人に代わって行う業者である。
PBB Global LogisticsはCSCB(Canadian Society of Customs Brokers)のメンバーに加入しているカナダ国内に50以上の事務所を持つ大手の通関業務代行業者で、世界からの荷物を取り扱っている。ではなぜ最近になってこの会社から、関税や手数料などの請求書が送られてくるのだろうか。
まずは、日本からカナダへの小包郵送手段を調べてみた。
日本からの郵送手段
日本からカナダに小包が送られてくる場合、国際小包(航空便、SAL便、船便)と国際スピード郵便(EMS)の方法がある。
国際小包
ニーズに合わせてコスト、速さが選べる海外向けの小包郵送で3タイプがある。小包とは一般に物品のみを送る場合を指し、書類を同封することができない。通常、郵便物として郵送する手紙、書類、書籍などは小包には該当しない。
@航空小包
航空機を最大限利用して送達する。速く相手先に送りたい場合に主に利用される。料金は3つの中で最も高い。
Aエコノミー航空小包(SAL)
カナダまでは航空輸送し、国内では船便郵便物と同様に取り扱われるため航空便よりは時間がかかるもののコストは低く押さえることができる。
B船便小包
船、鉄道、自動車などにより送達。時間がかかるが費用は安い。
国際スピード郵便物(EMS)
書類や物品を引き受けから配達まで最優先で取り扱う国際郵便サービス。特徴は小包郵便物扱いでないため、海外に書類と物品を一緒に送ることができる。しかも、追跡システムにより追跡情報が確認でき、荷物がどのあたりにあるかを自分でチェックできる。
配達状況を確認できる追跡システムホームページ
www.post.japanpost.jp/tsuiseki/ems/index.html
カナダあて国際スピード郵便(EMS)についての注意点
EMSについては取扱いが異なるため日本郵政公社からカナダに送られる場合のみに注意事項が2003年(平成15年)9月16日付けで出されている。EMSについてはカナダで荷物を受け取った後、関税及びその他の手数料が課せられるとのこと。
注意事項とは以下の通り
1.内容品が「贈物」の場合、価格が60カナダドルを超えるものは課税対象となる。内容品が「贈物」である場合は、EMSラベルの「贈物(a gift)」欄に確実に印を付けること。
2.内容品が「贈物」以外の場合、価格が20カナダドルを超えるものは課税対象となる。
関税をかけられた場合は、以下のような通達がある。
1.関税などを課せられたEMS郵便物については、課税対象となったことを知らせる黄色いステッカーが荷物に貼られている。ステッカーには、"This
Shipment is valued at over $20 CAD. You may receive an invoice from PBB Global
Logistics or your broker of choice for applicable duties taxes and other charges."(この内容品は、価格が20カナダドル以上です。PBB社から関税及びその他の手数料に関する請求書が送付されます)と書かれてある。
2.その場合、請求書は郵便物が配達された後、PBB社を通じて受取人宛に送付される。
PBB社からの通達
郵政公社の情報を調べた限りPBB社より請求書が通達されるのは、国際スピード郵便(EMS)を利用してカナダに小包が送られてきた場合のみである。その他の郵送手段を使った場合、小包を取り扱うのがカナダポストであるため、このような通達がくることはない。
もし、EMS以外の方法で小包を受け取ったにもかかわらず、請求書が送られてきた場合はカナダポストに必ず問い合わせること。関税がかかる場合があるにしても、手数料を取られることはない。
では、なぜPBB社から請求書が送られてくるのかといえば、カナダでの荷物受け取りがカナダポストではなく民間通関業務代行業者つまりPBB社だからである。民間業者の場合、手数料に関しては会社独自の料金システムがあるため、代行手数料を請求することができる。その点については、日本郵政公社の注意にある通りである。
しかしながら請求金額の詳細や、通達内容が強制的なことについては不明な点が多いことも事実で、その件についてPBBからの明確な解答がないのも事実である。
対策は?
後に高額な手数料の請求を受けるというようなトラブルを回避する方法は、送ってもらう側に注意をしてもらうというのが今のところ最善の方法のようである。
その1つに、荷物の内容について英語で明確に記載することである。ギフトであるということ、金額が60ドル以下である場合はカナダドルで60ドル以下であることを明記する。
もし、ギフトでない場合、20ドル以下であれば関税もかからないのでこの場合も、金額を明記すること。郵便局によっては英語での記載は必要無いと言われることがあるとのことだが、それでも英語で書いておいた方がいいことはまちがいないようである。
PBB社から届いた請求書については、今のところその内容を直接電話で確認する以外方法はない。
(取材 三島直美)
日本郵政公社
ウェブサイト:www.japanpost.jp/
PBB Global Logistics, Vancouver Office
T E L:604-717-1500
E-mail:vancouverregional@pbb.com
| 航 空 便 | SAL便 | 船 便 | E M S | |
| 大きさ | 最大長さ1.5m以内 最大横周3m以内 |
最大長さ1.5m以内 最大横周3m以内 |
最大長さ1.5m以内 最大横周3m以内 |
最大長さ1.5m以内 最大横周3m以内 |
| 重 量 | 30kg | 30kg | 30kg | 30kg |
| 日 数 | 3〜6日 | 2〜3週間 | 1〜2ヵ月 | 1週間程 |
| 表 示 | 国際小包ラベル Air Mail |
国際小包ラベル SAL |
国際小包ラベル Surface |
国際スピード郵便ラベル |
| 料 金(1kg) | 3,350円 | 2,700円 | 1,800円 | 2,400円 |