HOW TO LIVE IN VANCOUVER

ウィスラー

 朝晩が冷え込むようになり、店頭には2003/2004年のニューモデルの板が並ぶ。早朝に霜が降りるようになると、テレビのチャンネルはいつも天気予報にチューニング。どこで雪が降り始めたか、今年の山開きはいつになるか。そう。今年もスキー/スノーボードのシーズンが目前に迫ってきた。


 ウィスラーには毎年冬になると「山ごもり」をする若い人たちが後をたたない。しかし、「住む場所がない」「高い」「仕事が見つからない」など悪評を耳にすることも多いが、果たしてそれは事実であろうか。今回は初「山ごもり」をウィスラーで計画している人たちの為に、基本的な情報を集めてみた。

 

 アコモデーション 


 11月まで待ってはいけない。ウィスラーでの家探しは早ければ早いほど安く、いい物件が見つかる。しかし、11月を過ぎれば家探しはかなり難しい。もちろん、家賃に糸目をつけない人や合宿状態のルームでもオーケーという人ならば、まだまだ物件は残っている。


 ウィスラーの家探しで一番大活躍してくれるのは、ローカル紙のPieque(ピーク)とQuestion(クエスチョン)だ。ピークは毎週金曜日、クエスチョンは毎週木曜日に発行される。両紙ともに無料で、ウィスラービレッジ内で簡単に手に入る。家探しの場合はピークの方にやや軍配があがるが、金曜日の朝発行されたばかりのピークを手にとり、手ごろな物件にすぐ電話をするようでは遅いのだ。


 実はこのピーク、金曜日発行版が前日の木曜日午後5時半ぐらいからホームページでアップデイトされる。ところが、これは周知の事実なので木曜日の午後5時ぐらいからピークのホームページは、多量アクセスのためつながりにくくなっている。あきらめず根気よくアクセスし続けよう。


 日本人はウィスラーの大家さんにとって、まだまだ人気が高いテナントであるため(特に日本人の女の子)、運良くめぼしい物件を見つけ大家さんと連絡がとれた時はすかさず「きれい好きのノンスモの日本人」(嘘はつかないように)を売りに出すと、かなり高い倍率から抜けだせる可能性もある。


 ウィスラーでは冬のアコモデーションの需要が抜きん出て高いため、夏と冬でレントの差が500ドルぐらいになるところもある。それでも夏の間のテナントが見つけにくいため、冬だけでなく1年ウィスラーに住むつもりでいるのならば長期テナント候補として、そこでまたもや大家さんからのポイントがアップする。


 知っておこう 


 どこにでもいる金儲け主義の大家。3ベッドルーム、2バスの家に何十人とテナントを入れ、戦場バラックよろしくベッドとベッドの間に薄い布きれを引いたような劣悪な条件で月$300〜400をとるところがある。


 多くのレストランや店(特にイントラウエスト系列)ではスタッフアコモがあるが、早くに埋まってしまうため仕事探しから始めたほうがいい。


 ローカルの人がウィスラーの沸騰したプロパティープライスに家が買えなくなったため、自治体から安くローカルの人の為に売り出された土地や家がある。その家で部屋を貸し出す場合、自治体から法外なレントをつけないように家賃の値段が制限されているため、まともな部屋が良心的な『ウィスラープライス』でないレントで貸し出されている。


 ピークやクエスチョンのほかには、クリークサイドにあるガソリンスタンド2軒にある掲示板、コインランドリーにある掲示板をチェックするのもいい。他には日本人向けのカメラ屋さんの「28 hour photos(ニッパチ)」の掲示板も見逃さないように。


 ウィスラーに手頃なアコモデーションが見つからない場合、スコミッシュやペンバートンも見てみよう。スコミッシュはウィスラーから車で約40分。ペンバートンはウィスラーから車で約25分。ペンバートンは昨今特にローカルの若い人たちに人気がある。


 仕事 
 バンクーバーの不景気をしり目にウィスラーの冬はバブル状態。人よりやや出遅れた11月到着組たちが、仕事がない、家がない、雪がない、と薄暗い雨が降り続けるビレッジをゾンビのように暗い表情で歩き回ってるのが目につくが、数週間もしないうちに誰もが仕事をもつようになる。2つ3つの仕事を掛け持ちする人もざらにいる。


 仕事探しに必要なのは上記にあげたローカル2紙の他に、直接店に履歴書を渡したり、またはお店の窓に「募集中」の紙がはってあったりするのでビレッジを歩き回ることも大切だ。


 中でも人気が高いのがレストラン業。ウエイター/ウエイトレス、バッサー、皿洗い、シェフ。日本食レストランだけではなく、アールズ(earl’s)やケグ(The Keg)も日本人が多く働いている。就いたポジションにより時給は異なるが、そこはなんといってもリゾート地。チップが多いのが魅力だ。それに加え、大抵が夕方からの出勤になるので朝、昼とスキーやスノーボードを楽しめるのがいい。


 次に人気があるのが、手に入れるのがちょっと難しい「山ジョブ」。ウィスラー・ブラッコムマウンテンの経営するイントラウエスト系列の仕事。スキー/スノーボードのインストラクター、リフティ、ロッジのレストラン関係等多数あるが、リフトパスがただで手に入る仕事のため人気の職場。イントラウエストのホームページで随時人材を募集しているので、こまめにチェックするといいだろう。

 ただ、山ジョブは積雪量に仕事量が左右されることが多く、雪不足に悩んだ去年の例をあげると、スタッフを雇用したのはいいもののスタッフ全員が食べていけるほどの仕事量がなかったため、レイオフされた人や時給制のため十分な時間配分がもらえず他にも仕事を探さないといけなくなった人が多かった。


 ツアーガイドは日本語を使える職業としても人気がある。人との交流や接客が好きな人に向いている。ガイド業としてスノーモービルや犬ぞりなど雪山ならではのガイドも募集しているが、大抵ファーストエイドの資格と、ウィスラー一帯の土地感も要求されるので前もって準備をしておくのも大切だ。もちろん英語力も必要となってくる。


 根強い人気に加え、需要が高いのが店員の職。お土産屋さんに、ボード/スキーショップ、レンタルショップ、服屋などのリーテールが軒並みに並んでいるウィスラービレッジ。レストラン業とは違い、朝、昼、晩と関係なくシフトが入るが、山が混雑する土日以外の休みがあるのが魅力。コミッション制の店も多いので、給料は自分の腕しだい。ボードやスキーショップで働くには専門知識や経験があると重宝される。また、日英両語が話せると利点となることも多い。


 ホテル関係の仕事も多くある。フロントデスクからルームアテンダントまで色々あるが、日英両語が話せコンピューターが使えるるというだけではフロントデスクの仕事を得るのは難しい。おびただしい数のホテルがあるウィスラーでは率先力になる人材がものをいう。

 新人を育てていこうなんて悠長なことは言ってられないので、ホテル業の職歴やホテル業のカレッジのコースに通った人が一番喜ばれる。これもシフト制なので、生活が不規則になるのがつらいが、ホテル関係はパッケージ(メディカル、デンタル等)がいいのでいつも人気だ。


 クリーナーの仕事も意外と人気がある。英語ができなくてもなんとかなるうえ、早朝か、夕方会社が終わってからなどの勤務時間が多いためスキーやスノーボードに費やせる時間が自由になる。1人で黙々と仕事をする綺麗好きな人には最適なポジション。日本人経営のクリーナーもあり、経験がなくても応募しているところが多い。


 他には受付け、経理、事務職の仕事も多く募集しているが英語力はもちろんのこと、過去にその仕事の経験がないと得るのは難しい。経理の仕事ではウィスラーのビジネスで多く使われているソフトウェアの『シンプリー・アカウンティング』が使えると有利だ。

 ただし事務職系になると仕事が月曜から金曜まで、朝9時から夕方5時まで、となる場合が多いので山にいけるのは混雑する土日のみ、というのがつらい。しかし、そこはウィスラー。仕事ぶりが気に入ってもらえると、昼休みを2時間ぐらいにのばして山にいかせてもらったり、半日休みにしてもらったりなど融通が効くところが多い。さらに「○センチルール」といって、前の晩に決められた積雪量があると会社を休みにしてスキー、スノーボードにいってもよい、という会社も結構あるのが土地柄がでていていい。


 スピリットパス


 スピリットパスとは、ウィスラー・チェンバー・オブ・コマースに所属しているビジネスで働いている人、つまり「ローカル」の人に与えられる特権のリフトパス。2003/2004のウィスラーのシーズンリフトパスの値段は、大人(無制限)で1639ドル(10月13日までに購入すると1329ドル)で、スピリットパスの値段はまだ発表されていないが、通常値段の約30%割り引きの値段になる。

 スピリットパスは、雇用者が全額払ってくれる場合、半額払ってくれる場合、立て替えをしてもらい、毎月給料の中から少しずつ返財する場合、全額個人で一括払いする場合など雇用条件によって変わってくる。

 また、スピリットパスを手に入れるためには丸一日のスピリットパスコースに参加義務がかせられており、ローカルとしての心構えや、ローカルとして知っておかなくてはいけないこと、ルールなどを勉強する。


 耳寄り情報 
 ボランティアでマウンテンガイド(無報酬でスキーやスノーボードでウィスラー・ブラッコム山の案内をする)をすると、ただでパスが手に入る。


 毎年11月頃にクリークサイドにてジョブフェアーが開かれる。現在空きのある仕事が並んだ冊子がおいてあり、気に入った仕事があればその場で先着順に数名まで面接も行ってもらえるので、少なくとも開始1時間前から並んでおくといい。

 

情報サイト
ピーク ニュースマガジン 
www.piquenewsmagazine.com


クエスチョン www.whistlerquestion.com


ウィスラー自治体 www.whistler.ca


山ジョブ www.whistler-blackcomb.com


山ジョブ録音メッセージライン (604) 938.7367


その他の仕事情報録音メッセージ (ホテル系列)


Fairmont Chateau Whistler (604) 938.2200


Delta Whistler Resort (604) 932.7322


Intrawest Resort Club (604) 938.8181, ext.3290


Whistler Lodging Company (604) 938.6027


Westin Resort & Spa (604) 935.4377