How to Live
−カナダ生活スタート「実用編」−
パート1 アパートを探す



  海外での生活でまず大変なのが住居探し。言葉の問題や日本との違いなど多方面に渡って何かと勝手が違うので戸惑うことも多い。そこで今回はバンクーバーで初めて住居を探す人にも、また転居を考えている人にも役立つ住居探しのポイントを紹介。

●●●住居を探す前に
 バンクーバーで生活を始めようとする時、まず考えることは自分の生活スタイルにあった住居形態を考えること。バンクーバーでは、アパートを借りる、ルームシェア、ルームメートを探している人を探す、ホームステイ、テイクオーバーなどさまざまある。

<住居場所>
 どこに住むかを考える。学校や職場に近いところなのか、住んでみたい場所があるのか、逆に住みたくない場所はどこなのかなど、住む地域を考えておく。これはかなり重要で、日本でもそうだが、住む場所によって家賃も違ってくるし、交通手段も違ってくる。
 ちなみに、ダウンタウン・イエールタウン・キツラノ・バンクーバーウエストは人気のスポットで、それだけに家賃も他の地域に比べると高い。

<1カ月の予算>

 どのくらいまでなら1カ月に家賃として使えるのか、その場合には光熱費なども含むのかなど、自分の収入、貯蓄など生活プランに合わせて予算を決める。
 住居を探す前に、収入や自分の生活スタイルを考慮して、自分にとって生活する上で何が重要なのか、何を優先するのかを考えておくと、家探しもスムーズにいくことが多い。


●●●アパートを探す
 ここではアパートを探す場合を紹介しよう。

 アパートは、新聞やウェブサイトで見つけるのが一般的。弊紙バンクーバー新報の告知板はもちろん、地元紙バンクーバー・サンやそのホームページのクラシファイド(Classifieds)コーナーから、自分の住みたい地域や家賃にあった物件を探す。また、ダウンタウンやキツラノなど、アパートが多い人気地区では、あえて新聞などの媒体に掲載せずに、アパートの前に入居者募集(Vacancy)の看板を立てているところも多い。お気に入りの地区があったらその辺りを歩いてみると、意外と掘り出し物が見つかるかも知れない。
アパートの入居者募集が掲載されているメディア

★バンクーバー新報

http://www.v-shinpo.com/stay/1kokuchi.html

★地元英字新聞・ウェブサイト
Vancouver Sun Classified欄、または、
http://vancouver.renting.canada.com/properties/search/


新聞・ウェブに記載されている省略語の解説
 実際に掲載されている募集要項を例に解説していこう。
<例>
NEW AD - West End/Downtown (09/07/06) 
1234 Robson 1BR $850, Ht/hw, h/w flrs, Immed. 604-123-4567

West End/Downtown:アパートがある地域、
1234 Robson:アパートの住所、1BR:1ベッドルーム(独立したベッドルームがひとつとリビングルーム・バスルーム・キッチンがある部屋のこと)、$850:1カ月の家賃、HT/hw:ヒートとホットウォーターが含まれる、h/w flrs:ハードウッドフロア、Immed.:Immediateの略、即入居可(Sep 1など入居できる日にちを指定していることも多い)、最後は連絡できる電話番号。

<その他よく使われる省略語>

BACH.:バチェラー、日本でいうワンルーム、1つ部屋の中にキッチン、バスルーム、ダイニング、ベッドルーム全てを備えている。1BR + den :1ベッドルームとden、denとは3畳くらいのコンピュータルームなどに使われる小さな部屋のこと。bsmt. ste:ベースメント、一軒家のベースメントを貸し出している家も多い。540 s.f.:540平方フィート、そのアパートの広さ。Ns/Np:NO Smoking/NO Pet、禁煙/ペット不可。u/g pkg:地下駐車場付。
garden level/grnd flr:1階の部屋。Cls. to all amens:スーパーや生活に必要な店に近いこと。


●●●入居までのポイント

 新聞で広告を見てから、入居するまでのポイントを簡単に紹介する。

1. 気に入った物件を見つけたらさっそく電話で下見の予約。その場合、新聞などには十分な情報が載っていないことも多いので、電話である程度聞くこと。必ず確認したいことは、家賃・光熱費(ホットウォーター・ヒート・電気などのUtility)の有無・入居可能日・正確な住所など。もし、自分の求めているものに近ければ、その時点でアパートを見せてもらう予約を入れる。相手の名前は必ず確認。

2. 物件の下見。ここが最も重要。下見の時は1人で行かずに誰かに付き添ってもらうこと。チェックリストを作って、下見をする時に家主・大家と話をしながらリストをチェックしていくこと。ここで、納得がいけば申し込む。自分の条件に合っているのかしっかり見極め、また大家・家主は信頼できる人柄なのかを判断して、申し込みをしよう。

3. 契約。もし物件が決まって契約となった場合、契約書はサインをする前に必ず全ての項目に目を通すこと。下見の時に記入したチェックリストの項目で入居前に修理が必要なところなどは、この時点でもう一度家主・大家と確認をすること。入居前に新たな入居者を迎えるにふさわしい修理などをすることは家主の義務なので、この修理費などを請求されることはない。請求されれば、その家主はおかしいと疑ってみること。全てを確認した上で、サインをすること。この時、鍵の受渡日や入居可能日を再度確認する。

 以上が入居までの主なポイント。かなり大変だが、カナダは契約社会。後々トラブルに巻き込まれないためにも、契約書には必ず目を通し、納得してサインをすること。バンクーバーで快適な生活を送るためにも、家探しは慎重に行いたいものである。

(取材 三島直美)

トラブルなどに巻き込まれた時の相談窓口
Tenants Rights Action Coalition
(http://www.tenants.bc.ca/index.htm)
借り手側(Tenants)の権利を守るために設立された非営利団体。住居賃貸に関するトラブルを解決することを目的としている。冊子も発行しているので入手すると便利。ただ、日本語でのサービスは現在行われていない。

Residential Tenancy Office (http://www.rto.gov.bc.ca/)
BC州政府機関。契約書など住居に関するあらゆることを取り扱う。



※この記事は2006年10月26日(第44号)掲載