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タックスリターン(Tax Returns)に挑戦しよう
今年もこの季節がやってきた。毎年4月30日が締め切りのタックスリターン。桜がはらはらと散るのを眺めて気づくようでは遅すぎる。今年は早めに提出したい。そこで今回はタックスリターンの記入方法を紹介しよう。
とはいっても、これは個人の状況に応じて記入するパターンは十人十色。ここでは今回初挑戦という人のための基本を紹介する。
タックスリターンとは?
前年の1月1日から12月31日までの所得に対してかかる税金を申告するというもの。カナダの場合、税率は所得額によって決まる。所得が多ければ多いほど税率が高くなる。そこでその1年間の所得に応じた額の税金を納めているかを計算し申告するのが、このタックスリターン。税金が返ってくることの方が多い。
申告対象となる人は?
申告は基本的に前年、今年の場合2003年1月1日から12月31日までに、カナダに在住し、以下の項目のどれか1つでも当てはまる人が対象となる。
*会社勤めなどで給与所得があり、そこから税金を引かれた人
*株や債権、不動産などで収入があった人
*GST/HSTの返金を申請したい人
*申請に使っていない授業料や教育費を来年度に繰り越したい人
その他にも、RRSP解約による収入や何らかの形で収入が発生した人も対象となる。
申告の締め切りは?
2003年のタックスリターンの締め切り日は、2004年4月30日。当日の消印まで有効。その後に提出した場合は、全てにおいての手続きが遅れる。
申請方法は?
申請は前年の12月31日に住んでいた州の発行するT1Generalフォーム(申告書)に記入、提出する。BC州の場合は、T1 General British
Columbiaと表記されている。
申請書の入手方法は?
申請書は、最寄りの郵便局で手に入る。電話でも取り寄せることができる(TEL:1-800-959-2221)。
申請書を記入するのに必要な書類は?
Social Insurance Number(SIN)、Forms 2003 T1 General British Columbia(申請書)、General
Income Tax and Benefit Guide 2003(解説書)、それに雇用先、学校などから送られてくる申告に必要な明細書である。RRSPなどを買った人はその領収書も必要となる。
実際に記入してみよう
では、実際に例を挙げて記入方法を説明しよう。前述したように記入事項は千差万別。そこで、今回は初挑戦者対象に記入の注意点を中心に、最も基本的でシンプルな例を取り上げよう。例は雇用による収入と学校に行っていた時に払った授業料の申告例。
申請書は2種類あり、T1冊子のオレンジのページはBC州用、青いページが連邦政府用となっている。どちらも必要事項を記入してまとめて提出しなければならない。連邦政府用の記入は別冊のガイドを参照に、州政府の記入にはT1冊子の冒頭ページからの説明を参照に。
右上にT1GENERAL2003と書かれたページから始まる“Income Tax and Benefit Return”フォーム4ページは破り取らずに、中央のホッチキスを外して取り外すこと。ちなみにフォームは全て2部ずつ用意されている。1部を練習控え用に、1部を提出用に使うと効果的。
T1フォームの記入例
@Identification:自分の名前、住所。
AInformation about your residence:
A:12月31日に住居があった州。
B:現在の住居がある州、もしAと違う場合。
C:自営業の場合、その会社のある州。
D:2003年にカナダに入国した人はその月日。
E:2003年にカナダを出国した人はその月日。
BInformation about you:上から、SIN、生年月日、言語、2003年12月31日時点での結婚ステータス。
CInformation about your spouse or common-law partner:結婚ステータスの項目で1か2を選んだ人のみ記入。
DElections Canada:カナダ国籍、カナダ市民権を持たない人は、“NO”にチェック。
EGoods and services tax/harmonized sales tax(GST/HST)credit application:“Yes”にチェックすると200ドルほどが1年で4回に分けて返金される。5月以降1年間カナダに滞在しているか自分の状況に合わせてチェックを入れよう。
FTotal income:ここでは総収入を算出する。各項目(101−150)までをもれなく記入する。ここで必要となるのが、雇用主から送られてきた“T4”という明細書。T4に書かれている数字を、各項目に記入する。例えば、最初のEmployment
income(box 14 on all T4 slips) とは、送られてきた全てのT4(何社かで働いている場合は全ての会社よりT4が送られてくる)のBox14に記載されている金額を101番の欄に記入する。あとは同じように指定されたBoxの数字を各欄に記入して、最後150番で合計を出す。
GTotal income:実質収入を算出する。Fと同じ要領で、各欄で指定された数字を記入する。ここではT4の他に、T4Aなどの明細書が必要となることもある。タックスリターンに必要な書類は申請書以外は全てこの時期に郵送されてくるので、大事に保管しておくこと。
HTaxable income:課税対象となる収入を算出する。
IRefund or Balance owing:実際にいくら税金が返ってくるのか、もしくはいくら支払わなければならないのかの金額が計算される。注意する点は、420番の欄。ここにはFederal
Tax Schedule 1で出した数字が入る。Schedule 1については後述。
JDirect deposit-start or change:これは税金、GST/HSTの返金を口座振り込みにするかの確認。口座振り込みを希望する人は、空欄に口座番号を記入するか、パーソナルチェックを1枚VOIDにして添付する。前年までの申告ですでに申請している人は、口座番号に変更がない限り記入する必要はない。
ここまでが申請書で、全てもれなく記入しなければならない。この他に個々の状況に応じて補足の申請書(Schedule 1、 Schedule 2と右上に書かれたページ)を記入し、添付しなければならない。
必ず添付しなければならないのは、Federal Tax のSchedule 1。ここでの注意点は、学生として授業料などを支払い、学校からT2202かT2202Aという明細書が送られてきた場合。ライン323の記入を忘れないこと。 その場合、Federal
Tuition and Education AmountsのSchedule 11を記入し、添付しなければならない。
British Columbia Tax(BC428)の記入
BC州への申請書。2ページの記入要領はT1と同じ。注意点は、学生だった人はProvincial Tuition and Education Amounts(Schedule
BC (S11))を忘れずに記入し添付すること。
1年間の収入が18,750ドル以下の個人の場合は、British Columbia Credits (BC479)を添付できる。低所得者のための税控除である。
申告書を郵送する
以上必要事項を全てもれなく記入したら、必要書類(Income Tax and Benefit Return、British Columbia Tax、必要なSchedule、T4やT2202などの添付書類)を申告書に備え付けの封筒に入れて郵送する。
申告後の経過
申告してから約4〜6週間で返金される。これに前後して、Notice of Assessmentが送られてくる。この書類には査定内容と返金額などが記載されている。
インターネットから申告
インターネットでも申告できる。詳しいことはウェブサイトを参照。www.ccra.gc.ca
以上がタックスリターンフォームの記入例である。それぞれに状況が違うので、質問などがある場合は、直接問い合わせを。
TEL:1-800-959-8281
(24時間受付、担当者への質問は月-金8:15am−5:00pm)。
ウェブサイト www.ccra.gc.ca
(取材 三島直美)