▼第2回、隣組 ファンド・レージング 
ファミリー・ラン&ウォーク

▼カナダ政府、就労ビザの取得に関する規制強化


 

第2回、隣組 ファンド・レージング 
ファミリー・ラン&ウォーク

 


4kmウォーク:家族、3世代一緒に緑の中を


Run!そろって、「ヨーイ、ドン」。赤いバンダナが女性一位のジョアンナさん

8kmラン:1位のフランソワ・クラークさんが(向かって右)2位にホセ・リオさん(向かって左)のVサイン

総合3位、女性1位のジョアンナ・ムカイさん、笑顔のゴールイン

よさこいソーランチームによる、ダンス指導の風景

 昨年から始まった 隣組ファンド・レイジング・イベント 、ファミリー・ラン&ウォークが今年も開催された。当日は朝から、暑すぎず寒すぎず「ラン&ウォーク」にはうってつけの日和となった。初夏の家族行事にぴったりの会場、豊かな緑に覆われたバーナビーにあるセントラル・パークに120人程の人々が集まり、家族、友人と共に和気あいあいと、清々しい2時間を過ごした。

歩く!4キロウォーク
 時間は気にしない。 シニアから赤ちゃんまで 家族そろって、4キロを歩ききることに意義がある。いや、歩かなくてもかまわない。乳母車であろうが、三輪車であろうが、小さな自転車であろうがかまわない。なんでもありの4キロウォーク。大きな木の茂る木立のなかのトレールを、皆で一緒に出発地点まで戻ってくればそれでよし。出発前のひと時を、ピクニックテーブルに集まって過ごしていた、シニアのグループは「4キロなんて軽い、軽い」と笑って話していた。

「あの人達は80代、私とこの人は70代よ」と語るこのシニアの人たちは、隣組で5月1日から行われているバンクーバーからセントジョンズ(ニューファウンドランド・ラブラドール州)までの「カナダ横断プロジェクト」に参加中。「私たちはもうオンタリオ州に到着したのよ」と実にいい顔をして楽しそう。万歩計を腰にしっかりつけて、毎日6000から8000歩は歩くという。大体8000歩で5キロくらいは行くらしい。確かに4キロなんて軽いものと妙に納得してしまった。「歩いていると発見が多いの」と、また『いい顔』を見せてくれる。

この「カナダ横断プロジェクト」は毎日、各人が歩いた歩数を総計してセントジョンズまで行こう」というものだ。バンクーバーからセントジョンズまでは約7400キロ。気が遠くなりそうなゴールだが、皆の歩数を合計するわけだから、参加者が多ければ多いほど、早くゴールのセントジョンズに到着するわけだ。みんなと歩いて、色々なものを発見する。『いい顔』を手に入れる秘訣はこの辺にあるのかも知れない。


「いい顔」の秘訣:しっかりと腰につけられた万歩計

走る!8キロラン
 1位のフランソワ・クラークさんが35分でゴールインし、2位にホセ・リオさんと男性二人が続き、そして女性1位にジョアンナ・ムカイさんがゴールインした。フランソワさんは去年も参加して2位だった。フランソワさんは普段はハイキングとサッカーを楽しむスポーツマン。男性1位のフランソワさんと女性1位のジョアンナさんには、「Running Room」のギフト券の賞品が贈られた。

お弁当、イベントタイム
 歩いた後、走った後、参加者たちはより親密になり、さんさんと降り注ぐ太陽の光とともに、広場は活気で賑わっていた。そして、和気あいあいとしたお弁当タイムが始まった。汗を流した後に、木陰やピクニックテーブルで食べるお弁当ほど美味しいものはない。フィナーレは、お弁当タイムに花を添える、さっそうとした「よさこいソーランチーム」によるダンスの指導、そして最後に「沖縄太鼓」の演奏と続いた。

かっこいい、優れものの参加賞
 モダンでカッコいい、隣組オリジナルTシャツとエコバッグが参加者全員におくられた。 毛筆で書かれた、流れるような「走」の一字と、その字を浮き立たせている、あでやかなグリーンの丸のデザインが白地のTシャツと、ベージュのエコバッグに描かれている。子供のサイズまでそろったTシャツもエコバッグも、地域社会に色々な角度から貢献しているボランティアグループ、隣組ならではの心のこもった参加賞。来年も多くの家族の参加を期待したい。

隣組からお礼の一言
 ご協力いただいたスポンサーの方々、また当日ご参加いただいた皆様、当日お手伝いいただいたボランティアのおかげで、第2回ファミリーラン&ウォークを大盛況のうち終えることができました。ありがとうございました。来年もまた参加者の皆さんに楽しんでいただけるイベントになるようがんばりますので、よろしくお願いします。

 

(取材 フィッツジェラルド・マリ)

 

 



カナダ政府、就労ビザの取得に関する規制強化
人身取引の犠牲者となり得る外国人労働者の入国を制限

 

  経済のグローバル化が進み、国境を越えた労働者の移動が活発化する中で、移民法のありかたは、どの国にとっても重要な問題だ。特に広大な面積を有するカナダが豊かな天然資源を有効に利用し、国際的な競争力を高めるには、外国からの労働者も含め多くの人材を確保することが必要である。

 そして外国人労働者がカナダの経済成長に貢献するためには、国が彼らの労働環境を整える努力をしなければならない。外国人労働者が人権を無視され、屈辱的な仕事をさせられたり、犯罪組織に利用されたりすることを許せば、社会全体が悪影響を受けることになる。

 特に深刻な問題は外国人労働者としてカナダへ来る人々の中に、人身取引の犠牲者が多数いることだ。その犠牲者の多くは発展途上国の女性や子供で、途上国で誘拐や詐欺の被害に遭った上、多額の借金を背負わされ、先進国へ連れてこられて奴隷のように働かされるケースが多いという。そのような搾取を防止するため、カナダ政府は6月17日、移民・難民保護法の改正案を提出した。

 改正の目的は、弱い立場にある外国人労働者の保護体制の強化だ。この改正により市民権・移民省は移民局担当官に、人身取引の犠牲になる可能性がある外国人労働者への就労ビザの発行を拒否するよう指示できるようになる。特にエキゾチック・ダンサーや住み込みの看護士の仕事をするためにカナダに入国することは今後困難になる。それらの仕事に従事する外国人労働者(またはそれらの仕事をするという名目で入国する外国人)が虐待、搾取または売買される可能性が高いためだ。

 ローナ・アンブローズ労働大臣は「この改正はカナダで働く臨時労働者を守ることになる。弱い労働者が搾取されるような状況を、初めから作らないようにするのです」と語る。ジョイ・スミス下院議院も、「外国人にとってカナダが安全な国だという期待を裏切らないためにも、この改正案は重要だ」と語る。

 一つ問題点を挙げるとすれば、それはこの改正案が外国人労働者が搾取されるのを未然に防ぐことを目的としており、すでに被害に遭っている外国人への保護を強化するという内容ではないことだ。それはこれからの課題となるだろう。さまざまな議論を通して、国民の間で外国人労働者の人権問題に対する意識が高まり、今後もカナダの労働環境が改善され続けていくことが期待される。

 

(取材 船山祐衣)