バンクーバー冬季オリンピック・パラリンピックが開催される2010年2月まで3年を切った。2008年に開かれる北京夏季大会が終わると世界の視線はバンクーバーへと注がれる。
この世界最大のスポーツイベントをBC州経済の発展のため、大きなビジネスチャンスとして生かそうと、BC州政府が各コミュニティでワークショップを開催。
今回は中国系を中心とするアジアコミュニティ向けに、3月31日、チャイナタウンにあるSUCCESSで、BC州政府機関2010 Commerce Centre代表のハーブ・ベインさんとロブ・アーサーズさんが説明を行った。
「開催前・期間中・大会後とオリンピックを自分たちのビジネスにどのように利用していくか」をテーマに、BC州経済を支えるスモールビジネス(中小企業)が最も効 的にオリンピックの恩恵を受ける方法を解説した。
ワークショップで説明をするロブ・ア
ーサーズさん
2010 Commerce Centre
について
BC州経済開発省管轄のBC Secretariatが設立した機関。2010冬季オリンピックに関するビジネスチャンスを一 に広める役割を一手に引き受ける。
主な情報発信方法はウェブサイトで、事務所は4月中旬よりバンクーバー市ダウンタウンにあるロブソンスクエアにオープンする。
バンクーバー冬季
オリンピック・パラリンピックの概要
開催期間はオリンピックが2010年2月12日から28日、パラリンピックが3月12日から21日。その間に世界80カ国から選手やスタッフ約6700人、観戦者や関係者25万人、さらにメディア関係者1万8000人がBC州を訪れると予想されている。
鍵となるビジネスチャンスはどこに?
人が動くところにビジネスチャンスあり。上記の数字はあくまでも大会期間中であり、実際は開催前からさまざまな関係者やスポンサーがBC州に注目している。
鍵となるのは開催前の4つのビジネスチャンス。1つは大会に直結したビジネスで、競技施設建設、スポンサーシップ、ライセンス取得などがある。ここでスモールビジネスにチャンスがあるとすればライセンスの取得。ユニークな商品開発でライセンス取得を目指すというのも一つの方法。
2つ目はオリンピックファミリーを利用する。オリンピック委員会や各国の各競技委員会、主要メディア、BC州に基盤を持たない大手スポンサーなどとコンタクトを取る。
3つ目は現在バンクーバーやウィスラーで進行中の大会に間接的に関係するプロジェクトへのコンタクト。例えばバンクーバーコンベンションセンター、バンクーバー国際空港拡張工事など、これらを請け負う機関とコンタクトを取る。
最後に2010年までにBC州で行われる大きな国際大会への参加。冬季オリンピック開催が決まってから、BC州内で国際規模のイベントが増えている。これらを利用することで、2010年にも各機関との契約を取る機会を増やす。
「こうした場 で中小企業がビジネスとして生かしていけるのは、ケータリングでも、ギフトでも、エンターテイメントでも、大手スポンサーや企業と契約を結び、彼らが間接的に必要な商品、情報を提供すること」と強調した。
ビジネス情報をどこから手に入れるのか?
その役割を たすのが2010 Commerce Centre。「私達の役割は、ビジネスとビジネスをつなげること、いわばマッチメーカーのような存在です」と説明する。同機関のウェブサイトにはさまざまな情報が掲載されている。
これらの情報を最も簡単に手に入れる方法が、同ウェブサイトに登録すること。ビジネスニュースやニュースレターを受信できる。
さらに、このウェブサイトからオリンピック関連のビジネスへの『Bid(入札)』に参加できる。その他、入札獲得業者とその情報のリストも公開されているので、自分のビジネスに有利な会社を見つけて連絡を取ることも可能だ。
「こうしたオープンな場所と機会を与えるのが私たちの役割。BC州すべてのビジネスがオリンピックの恩恵を受けることが私たちの最終目的です。同サイトへの登録料は無料。ひとつでも多くの企業が参加してくれることがBC州経済の発展と成功に繋がります。事務所にもぜひ足を運んでください」と語った。
2010 Commerce Centre Website:
www.2010CommerceCentre.gov.bc.ca
(取材 三島直美)
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