SPECIAL 2009

2009年1月22日 第4号 掲載


バンクーバー五輪テスト大会の
ワールドカップが開催される


1月16日ノルディック複合の距離・10kmのレース中

ノルディック複合の距離競技より

ジャンプスタジアムにて

ウィスラーオリンピックパークのクロスカントリースタジアム

1月17日の女子距離複合、石田正子選手14位

XC複合個人女子で14位と健闘した石田正子選手



 ウィスラーのウィスラーオリンピックパークで1月16日から18日にかけてワールドカップが開催された。
 今回開催された種目はノルディック複合(ジャンプ競技と距離競技を合わせて行う種目)の個人戦が2大会。およびXCスキーのスプリント男女個人。距離複合(クラシカル走法とフリー走法の両方を合わせて行う。選手は途中でスキーを換える)。男女個人。チームスプリント男女。




1月17日のノルディック複合、
小林範仁選手のジャンプ


 16日のノルディック複合ではジャンプを終了した時点で高橋大斗選手が4位、小林範仁選手が11位につけていたが、距離終了時点で高橋選手が25位、小林選手が34位となった。


高橋大斗(たかはしだいと)選手

小林範仁(こばやしのりひと)選手

 







 続く17日のノルディック複合では高橋選手は後半の距離を棄権し、小林選手も後半の距離で途中棄権した。

 2人とも若干カゼ気味で調子は良くなかったそうだ。

 もともと距離を得意とする小林範仁選手は報道人の質問に対して「昨日は曇っていて、今日は晴れていた。状況が違うので走ってみた。ここには来年まで来ないので、いろいろな状況で試してみたかった」と語り、「初日にジャンプが良かった(11位)のにもったいなかったのでは?」という質問に対しては「体調が良くなかったので、期待された人も多かったかもしれないけれど、この大会は世界選手権に合わせた調整でもあるし、(今回)結果はだめだったかも知れないけれど、僕らはそれだけではないので」。また、「せっかく来たので、ジャンプは何本も飛べないので、飛べるだけ飛んで、新しいジャンプスーツ(世界選手権用)も持ってきていたので試してみたかった」。また、「ジャンプがいい感じになってきて、ここのジャンプで11番になったことが自信になった」と語った。

 本誌の「こっちの食べ物とかどうですか?」という質問に対しては、「僕らはいつもヨーロッパでやっているので、こっちの食べ物は大雑把だなって。でも食べ物はどこに行っても大丈夫です。ただ、今回カゼをひいていたのでもう少し繊細なものが食べたかったかなって(思った)」と笑いながら語り、「このオリンピックパークの印象は」という質問に対しては「こっちにきてびっくりしたんですけれど、周りに何もなさすぎて…。自然はいいんですけれど、お店も何もなくて、僕はもっとウィスラーの街中でやると思っていたので、来て見たら何もないんですけれど〜っていう感じ」。「日本に帰って『ウィスラーどうでした?』って聞かれても山しかありませんでしたって答えるしかない」と笑った。最後に「ジャンプも気持ちよく飛べたので、オリンピックに向けていいイメージを持ったのでそれが良かった」と笑顔で語ってくれた。

 XCスキーは日本の女子チームが参加し、16日の距離スプリント・クラシカルで予選は1.3kmのコースを一周して夏見円選手は3分24秒25で走り22位で通過。福田修子選手は3分27秒71で走り28位で通過。上位30人が予選を突破し、準々決勝は6人が一斉にスタートして勝ち抜き戦で準決勝、決勝とコマを進める方式。登りや下りでの駆け引き、追い抜きポイントなど競技として見ていて楽しく、選手の気持ちや息遣いが直に伝わってくるようだった。


左:夏見円(なつみまどか)選手、右:福田修子(ふくだのぶこ)選手

石田正子(いしだまさこ)選手

 

 

 

 

 

 


 結果は夏見円選手、福田修子選手ともに予選を突破したが準々決勝で敗退し、夏見選手が21位、福田選手が24位となった。


1月16日、距離スプリントクラシカルゴール地点での夏見円選手

 続く17日の距離複合では石田正子選手が出場、14位となった。この競技では女子は7.5km(2.5km×3周)をクラシカル走法で走り、残り7.5km(2.5km×3周)をフリー走行で合計15kmを走り抜ける競技。クラシカル走法とフリー走法のトランジション・エリアでスキーや靴、ストックなども換えるのも競技の戦略ポイント。同じ場所にいても選手を6回応援できるので、ぜひ名前で声をかけて応援しよう。応援ポイントは登りの時とのことだ。フランスチームの「アレ!アレ!アレ!(日本語でガンバ!みたいな感じ)」という声が響いていたので、本誌記者も「石田さん、頑張って!」とて応援した。

 18日の女子団体スプリントフリーでは夏見円選手と福田修子選手が組み競技に参戦。この競技では1周1.3kmを毎回リレーしながら各選手3周ずつ合計6周。10チーム対抗の勝ち抜き戦。日本チームは初戦8着におわり決勝進出ならず、結果16位になった。

 今回のXC女子チームも体調が良くなかった様子だったが、世界選手権への調整も兼ねたオリンピックコースのテスト走行だったとのこと。

 男子の団体スプリントフリーではスウェーデンチーム、イタリアチームに続いてカナダチームのジョージ・グレイ選手とアレックス・ハーベイ選手が3位に入賞し、会場が大いに盛り上がった。


1月18日、チームスプリント男子競技においてカナダチーム3位入賞

3位入賞を祝福するカナダチーム

 

 

 

 

 

 

(写真・取材 野口英雄)


山に向かって飛び出す設計のジャンプスタジアム