SPECIAL 2008

2008年4月3日 第14号 掲載


  『自分を癒す 地球を癒す 〜ハーモニクスライフが私にもたらしてくれたもの〜』
森田玄さん 講演


どこまでも興味が尽きない森田玄さんの話に、参加者からも質問がどんどん飛び交った

タマ・オーガニックライフによるおはぎやお惣菜が並んだ講演会後の交流会。美味しい料理を食べながら、参加者は笑顔で交流を深めた

アイロンが健康に役立つとは驚き!



  食、健康、平和活動や環境活動など幅広い分野で、鴨川を拠点に活動するきくちゆみさん、森田玄さん夫妻。2月24日、ピース・フィロソフィー・センター、タマ・オーガニックライフ、オーガニック・ライフサークルの共催のもと、バンクーバー日本語学校で行われたおふたりの講演は、どちらも聞けば聞くほど興味が尽きない内容であった。前編のきくちゆみさんに引き続き、快医学を専門とする森田玄さんの健康に関する講演内容を紹介する。

温めて気持ちいいと感じるところは、どんな場所?
 みなさん、ちょっと立ってペアを作ってください。肋骨は12本あるんですけども、11本目と12本目は途中で止まってて、尖っている12本目の奥に腎臓があるんです。一人が後ろを向いて、もう一人がその辺りを軽く、両手を当ててください。当てられた方、どんな感じでした?(「気持ちいい」と会場の反応) からだが気持ちいいと感じることはどういうことかわかります?(「健康」と会場の反応) 逆なんです。(会場からどよめき)

 自分の手を心臓に手を当てたときと、腎臓に当てたときと、感覚が違うのはわかるでしょ?心臓に手を当てたときはただ熱を感じるだけで、気持ちいいとは感じないんです。
ところがどういうわけが腎臓に当てると、全員じゃないんですが、ほとんどの方が気持ちいいと感じるんです。それは手から出る熱や気が腎臓に波動となって伝わって、それを腎臓が欲しているからなんです。どうして欲しているかというと、腎臓のエネルギーが下がっているからなんです。(「は〜」とどよめく会場)   欲している分をもらったから、腎臓は喜んで気持ちいいって感じるんです。これが『手当て』です。からだじゅうに手を当ててみて気持ちいいと感じるところは、手当てが必要な何か問題があるところなんですよ。

腎臓が気持ちいいわけ
 どうして腎臓かということですが、人間は基本的に腎臓が一番弱いんです。昔人間は四足で歩いていて、それが一万年前くらいに直立歩行になったんです。だいたい二本足でこうやって立つこと自体が不自然でしょう。だって意識しなかったら倒れちゃうんです。そういう動物はいないんですよ。進化の過程で不自然なことをやったために上半身の重力、体重がぐーっと腰に来ちゃった。だから腰痛になるというのは人間だけなんですね。あんまり馬で腰痛になったとかないですよね(笑)。この腰の辺りにあったのが、たまたま腎臓だったんです。しかも腎臓というのは進化の中で一番新しくて、まだ進化の途中で不完全なんです。

一番簡単なのは歩くこと
 腎臓は血液の流れをこすフィルターの役割をしているので、細かいフィルターが入っています。だからセンシティブで壊れやすい。しかも腰の辺りにある。だからものすごく弱い臓器なんですね。日本でよく「腰を冷やしちゃいけないよ」と言いますよね、特に女性は。だけど今はオフィスではエアコンが入っていて最悪の状況なんです。現代のライフスタイルそのものが、腎臓をどんどん弱くする。そもそもの人間のつくりからして、腎臓に負荷がかかる上にこのライフスタイル、それプラス食生活の変化もあって、ものすごく負担をかけているんです。それでほとんどの人が腎臓に何らかの問題を抱えている。フィルターが弱くなるということは、血液をちゃんとこせない。要するに老廃物がまた血液の中をぐるぐる回ってしまう。だから年をとってのよくある死因は、腎臓に関係したものなんです。年をとってフィルターが弱くなって、老廃物が回って、血液が詰まっちゃうんですね。これを血栓と言います。脳溢血とか、早い話が腎臓から来ているんですよ。じゃあ、どうしたらいいのか、一番簡単なことは歩くことなんです。もちろん腰を冷やさないってことも必要です。

自分が自分のドクターになる
 私たちがやっている「ハーモニクスヒール」という考え方は、特別な技術や高いお金を必要とするものでなく、誰にでもできて、万人に開かれていて、しかもそれがすぐ効く。それが本当のメディスン、医学だと思っているんです。言い方を変えると、みなさんが、「自分自身のドクターになる」ということなんです。人間はもともと、自分の命を管理する能力はすべて授けられているんです。それを授けられてないようなふうにさせられているだけです。みなさんが、薬とか医者とか病院とか、あるいは政府に頼らなきゃいけないようなシステムにされてるんです。あるいは保険とか。本来そんなものは要らないんです。

 だって自然界を見てください。病院なんてないでしょ。みんな健康ですよ。人間だけですよ、病んでるのは。どうしてか。自然界には自然の法則っていうのがあって、我々は生命の調和法則って呼んでますけども。彼らはその通りに生きてるんですね。人間だけがその法則から外れた生き方をしてるんです。

 どうしてか?人間と他の動物との決定的な違い、それは人間は脳を持っちゃったんですね。本能の通り生きてなくて、考えて生きちゃってるんですね。そうでしょ、みなさん、今日ここにいるのは、なんだか知らないけど来ちゃったんじゃないですよね(爆笑)。日本からちょっと変わった人が来るから試しに聞いてみるかという感じで、考えて行動してますよね。全部それを否定しているわけじゃないんですよ。そうしなきゃ世の中大変なことになるし。

人間のからだはミラクル
 人間のからだというのはものすごいコンピュータで、すばらしいものです。それを我々は信じてないんですよ。ある程度からだに任せれば、自然にやってくれます。ほんのちょっと考えを変えることによって、すごく視野が、今まで知らなかった命のパワーというものが広がってきます。

 手でもいいんですが、家庭で簡単にできるのがアイロンを使うことです。気持ちいい温度で気持ちよく感じるところをやってください。やっていると気持ちいいのがだんだんなくなってきて、ただ温かいというふうになります。低下していた機能が戻ったからです。こういうのを一日に一回、週に数回やっていくと、だんだん機能が回復するんです。これを温熱療法と言います。これはどこの伝統的な文化を見ても、たとえばアフリカでは石を温めて患部に当てる、そういうのが何千年も続いて、そうやって人類は生き延びてきたんですよ。

熱が出たらアイロンを
 みなさん、お子さんが40℃の熱を出した。どうします?(「冷やす」「水風呂に入れる」と会場の反応) それは応急処置にはなります。そういうときこそ、(1)胸腺 (2)肝臓 (3)小腸 (4)脾臓 (5)腎臓 (6)仙骨 (7)足心 この順番でアイロンで1、2分ずつ温めてください。お子さんの場合は熱が出たら、まずバケツに44℃くらいの高めのお湯を入れて足を温めてください。厚着をさせて、足はお湯の中に入れたまま、アイロンでさっきの順番でいいんですが、肝臓と腎臓と小腸だけでも温めてください。うちの子も熱は出しますが、だいたいこれで、3〜5時間くらいで治ります。一日以上熱が続くとか、まずないです。汗をかいたら必ず着替えさせることも大切です。

 (「お風呂はどうですか?」と会場からの質問に対し)
 お風呂だとからだ全体が温まって、臓器が温まらない。臓器だけを温めることによって、温度差が生まれ、そこに血液が集まってくるんですね。お風呂とかサウナとかはリフレッシュメントにはいいんですが、治療には効果はないです。温度差が必要。ぜひやってみてください。今度熱が出たときが楽しみでしょう?(笑)

もうこれを知ってしまえば、解熱剤なしで本人の免疫力で熱が下がります。40℃の熱が出たということは、40℃を必要としているので、それをすぐに下げるのは逆に危険です。ウィルスが死なないまま下げちゃう。それは症状を抑えているだけのことで、病気を治していることとは違います。

4つの臓器のバランスがとれていれば怖いものなし
 アトピーも皮膚の問題というより、脾臓の問題。脾臓の機能が低下すると、にきびや肌荒れなど皮膚に表れます。アトピーの場合はからだにたまった毒素、ほとんど化学物質なんですけども、それを出そうとして皮膚に出ているんです。だから抑えちゃいけないんです。どんどん出していけば、自然に消えていくものなんですけども、やっぱりつらいので何か塗ってあげたくなりますが、それはあくまでもテンポラリーな処置。胸腺と肝臓と脾臓と腎臓、この4つで人間のからだはすべてコントロールされていると思って間違いない。この4つがちゃんとバランスがとれていれば、怖いものはありません。 

(取材 西澤律子)

※アイロン療法は、講演者の個人的体験に基づいたものです。参考にする場合は、火傷を負わないように、自己の判断と責任において行い、かかりつけの医師の指示に従って下さい。
(編集部)

森田玄さんプロフィール
 千葉県鴨川のリモ農場の主人で、自称「楽農家」。かつては現代医学と栄養学に頼りきったストレスフルな生活を送っていたという自分自身のからだの不調をきっかけに訪れた千葉県鴨川で、「自然の一部としての自分の存在」を見つめなおす。その後、「快療法」と出会い自分の中に宿る自然治癒力のパワーに気づき、ゆみさんと共に農場で無農薬・無化学肥料の自然農法で自給用の野菜とお米を作っている。自然界に生きる花、木、虫、動物たちのように自由で、共存し調和しながら生きていく暮らしを推進しているハーモニクス・ヒーリングを世界各地で開催。