MAPLE 2008

2008年9月4日 第36号 掲載
 

リッチモンドに住む16歳の高校生に決定!
アニメアイドル2008


 8月24日、SFUのバーナビーキャンパスでアニメアイドルの最終戦が行われた。アニメアイドルはアニメ、ゲーム、日本のドラマの歌に限定したカラオケコンテストで、8月22日から3日間行われたアニメフェスティバル「第6回アニメエボリューション」のプログラムの一部。今年は8人の参加者の中からトップ3が選出され、フェスティバル最終日の閉会式に「アニメアイドル2008」が、3人の審査員によって決定された。


アニメアイドル2008は弱冠16歳の高校生ジェシーさんに決定!


 

■アニメアイドル・トップ3


 審査員は中村希日本国総領事館領事、台湾のバンドグループ「ドライブ」のボーカリスト、グレイス・クエイさん、そしてアメリカンアイドルのサイモン・カウ役を引き受けた辛口悪役ビンセント・リウさん。


審査員。右から中村領事、グレイス・クエイさん、ビンセント・リウさん


 

ローレン: 曲名「A thousand words」ファイナルファンタジーX2
 まずはローレンさんが登場。すらっとした長い足に、腰まであるストレートの黒髪と、まるで人形のよう。ファイナルファンタジーに登場する何かのキャラクターを演じているのだろうか。そんな可愛いローレンさんだが、舞台に立つと、少々緊張気味な様子。曲が流れ、彼女の澄んだ声が会場を埋める。途中から英語から日本語に変わった。日本語も完璧で、スマイルを絶やさない。歌い終えた後、審査員へ。中村領事は「ローレンさんの美しい声が好きだ」と褒めた。辛口で有名なビンセントさんは「日本語で歌っていると思ったら途中で英語になったりと、不調和。特に英語で歌うときは酷い」と言い、会場からブーイングが起った。


歌い終え審査員からコメントをもらう
ローレンさん


ジェシー: 曲名「Ever Since」サヤカ
 少々恥ずかしげな様子で舞台にあがったが、意外なことに曲が流れ出すと曲に合わせて手拍子するようにと会場に合図する。完璧な日本語で終始歌ったジェシーさん、ソフトな声に観客は魅了される。審査員のグレースさんは、「今回は下を向いて歌わなかったので良かった。素敵な澄んだ声で非常に良い」と言った。ビンセントさんは「今回は震えていなかったので良かった。きれいな声だ」と少々嫌味を含めて褒めた。


会場の様子


ジェレミー:曲名「Love in the ice」東方神起
 最後に黒のシルクの着物のような衣装で登場したジェレミーさん。日本語で「こんにちは、皆さん」と挨拶し、普段は浜崎あゆみのような女性ボーカルの曲を選ぶが、今回は特別に男性ボーカルの曲を歌うと発言した。曲が流れ始めると歌詞にあわせて振り付けが始まる。彼氏役の男性が登場し、ジェレミーさんは彼に指輪を持ってプロポーズし、彼氏役は嬉しさのあまり失神するなど、会場は盛りあがった。中村領事は「パフォーマンスが良い」と褒め、グレースさんは「声はまぁまぁだが、見ていて面白いので良い」と言った。最後に辛口ビンセントさんが「今回は男性ボーカルの歌を選んでくれて良かった。来年も見たい」と述べた。


ジェレミーさん

 

■アニメアイドル2008は弱冠16歳の高校生
 ジェシーさんに決定!


今の気持ちは?
信じられないです。去年はファーストグラウンドで落とされたから、まさか今回優勝するなんて思ってもいませんでした。

練習のほうは?
1年間練習しました。去年、落とされて、その後すぐに始めました。CDを聞いて、テクニックのほうも磨きました。

完璧な日本語で歌っていましたが、日本語は話せますか?
今、高校で勉強中です。日本語は上手に話せません。

高校で? SFUでイベントがあったから参加者はてっきり大学生だと思っていました。
僕は16歳。今日僕と一緒に来ている友達もみんな16歳です。リッチモンドの高校に通っています。

皆さん衣装に力が入っていますが、ジェシーさんの今日の衣装は何をイメージしたもの?
あぁ、これは僕のオリジナル。本当はディー・グレイマンのラビになる予定だったんだけど、赤のウィッグが手に入らなくて〜。

ジェシーさんも、やはり、アニメのファン?
もちろん。6歳の頃に初めてポケモンを見て、それからずっとです。

 終始、笑顔で取材に応じてくれたジェシーさん。一緒に来た高校の友達からは「日本語の授業ではイマイチなんだけどなぁ!」などと野次を飛ばされながらも、皆、帰り際には、丁寧に日本式のお辞儀とお礼をして去って行った。高校で日本語や日本文化もしっかりと学んでいる様子がうかがえ、感心させられた。


「アニメアイドル2008」に選ばれたジェシーさん


 

■閉会式


 閉会式では「第6回アニメエボリューション」の参加者が4488人という驚くべき数で成功を収めたことに感謝の意を表し、次回「第7回アニメエボリューション」が2009年6月12日〜14日にバンクーバーコンベンション&エキシビションセンターで行われることを発表。最後に幸運をもたらすダルマを紹介し、開会式の際に塗ったダルマの片目に見合うよう、もう一方の目に黒インクを塗り、堂々と幕を閉じた。


閉会式。ダルマ登場

(取材 小林昌子)