MAPLE 2008

2008年4月24日 第17号 掲載
 

マイナスイオンをいただきます!
リンバレーで森林浴


 街の喧騒をちょっと離れて、静かな森でゆっくりと過ごしたい。そんなとき訪れたいのがリンバレー。ノースバンクーバーの住宅地のすぐそばにありながら、総面積250ヘクタールもの広大な自然が広がるこの場所は、地元の人々から愛されている癒しスポットである。特に緑が輝くこれからの時期がいい。森を歩きながら心ゆくまで森林浴を楽しんで、水辺でマイナスイオンをたっぷりいただいて帰るとしよう。

(取材 西澤律子)

 


公園入り口にあるカフェ。ちなみに向かって右横はトイレ


大人も子供も犬もいっしょになって、自然のエナジーをチャージ



 

■サスペンションブリッジから滝を眺めよう


 いざ森へ。 おっと、その前にまず通らなければならない場所がある。それはこのサスペンションブリッジ。高さ50mのこの吊り橋は20階建てのビルとほぼ同じ高さである。吊り橋といえば、有名なのはキャピラノ・サスペンションブリッジ。あちらは有料だが、こちらのリン・キャニオン・パークは無料。

 さてこの吊り橋、結構揺れもあり、スリリングなのである。高所恐怖症の人にはちょっとつらいかもしれない。だが、少々怖くても勇気を出して渡ってみよう。なぜならこの橋の真ん中辺りから左手に見える滝が、遠くながらちょっとした迫力があるのだ。揺れにうちふるえつつ、橋の真ん中でパシャリと流れる滝を激写してみよう。右手にもすごい傾斜の細い滝がある。余裕がある人はこちらもご覧あれ。

 


橋のちょうど真ん中から左手に見える滝

ちょっとしたスリルが味わえるサスペンションブリッジ。苦手な人には別ルートもある




■グラデーションが美しい30 Foot Pool


 無事吊り橋を渡ったら、左手方向に歩いてみると、木々や石に緑色の苔がいい感じでびっしりと生えている。早くも「森に来た」という感じがする。空気も新鮮でおいしい。15分もしないうちに、エメラルドグリーンに輝く水面が見えてくる。川の周りでは人々がそれぞれにのんびりとくつろいでいる。水面に石を投げて水切りを楽しんでいる家族がいれば、泳いでいる犬たちもいる。その横の深いくぼみをのぞくと、青や緑の絵の具を水で溶いたかのような澄んだ色合いのグラデーション。これが30 Foot Poolだ。夏になると、子供たちが元気よく飛び込む姿も見られる。岩場から奥をのぞいてみると滝が見える。近くのベンチか岩場にすわってゆっくりと時間を過ごしたい。


グラデーションが美しい30 Foot Pool



■晴れた日は必見、ライスレイク


 水辺で休憩したら、ちょっと足をのばして、ライスレイク(Rice Lake)まで行ってみるのもいい。30 Foot Poolの先にはちょっと急勾配の木の階段がある。これを上って進んでいくのだが、この階段、意外とハードである。途中で休むとよけいきついので、一気に上る。振り返って下を見下ろせばかなりの傾斜だ。

 さて森の中を歩いて行くと、ライスレイクに30〜40分くらいでたどりつく。この湖は晴れた日に訪れると最高だ。青空や雲が湖面に反射し、そのリフレクションがなんとも美しく感動に値する。晴れた日にリンバレーまで来たのなら、ぜひともこの景色を心にとどめて帰ってほしい。

 


ちょっと急勾配の木の階段




■しっかり歩きたいなら、リンバレー・ビューポイント


 いやいや、もっとしっかり歩きたい。そういう人は、ライスレイクとは別ルートであるリンバレー・ビューポイントを目指してみてはどうだろう。看板にSteep trailとあるように、かなりの急勾配の道を上っていく。長さ的には、そう長くはないのだが、結構こたえるトレイルだ。


サインにはsteep trailの文字が

緑の中でこころもからだも深呼吸

 

しかしながら、息を切らしながら上りきったあとに眼下に広がる景色を見るのは気持ちがいい。人がいないところでゆっくりしたいという人は、ここで休憩を兼ねてランチタイムもいいだろう。帰りは下りだから楽勝だ。鼻歌でも歌いながらあっという間にまた吊り橋へもどる。


リンバレー・ビューポイントからの見晴らし



 自然の中にいると、不思議なくらい元気になり、お腹も空く。おにぎりでも食べながら、森のエネルギーをからだいっぱいチャージしよう。これからのシーズンに最高のスポットだ。


湖面に映る青空の美しさ!