大学を休学し、ワーキングホリデーでカナダにやってきた川嶋絵美さん。一年の間にカフェ、パン屋、そしてバンクーバー新報の記者と3つの仕事を掛け持ちしたという。
「英語を学ぶだけならば学生ビザでもよかったんです。でも、多文化主義である国、カナダに行くなら働く経験もしてみたかった」。そう語る川嶋さんにとって、異文化に触れることができるのに加え、働けるビザが出るカナダは絶好の場所だった。
実際に働いてみて、文化の違いを超えて働くという意味を知った。「パン屋の仕事では、オーナーが中国人、同僚はカナディアン。同僚たちはマイペースに仕事をするから初めは戸惑ったけれど、売り上げを伸ばすためにみんなでアイデアを出し合いました。お店の看板のデザインを変えたり、試食をしてもらったり。アジア系のパンは他の人種の人には知られていなかったので、試食をしてもらったのはよいアイデアでした」。協力の結果、客数も以前に増して増えたという。
「少子化がこのまま進めば、日本もいずれは移民の受け入れを広げなければいけなくなると思うんです。その時期が来たとき、自分が文化の違いや国の違いにどう対応すればよいかをカナダで学べたと思います」。そう語る川嶋さんは人との出会いを大切にしたいと言う。「このとき、この場所でしか会えない人に会えたことがカナダでの一番の収穫。そういった意味で、働く経験ができたのはとても大きかった。学生では出来なかったであろう出会いを、仕事を通じてたくさん経験できました」
日本での就職活動も、人との出会いの場所と思って楽しみたいという川嶋さん。そう笑顔で語る彼女はどんな壁でも乗り越えていくだろう。
(取材 金村千愛)
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