日本では旅行会社で4年間働いていた大場洋子さん。昔からの夢だったカナダでの生活を実現したのは、2007年2月。まずは3カ月ESLに通った。「ひさしぶりに学生にもどって、毎日が新鮮で楽しかったです」
その後は、ベビーシッターとお土産物屋での接客のアルバイトを経験した。どちらも日本での生活では経験したことのないこと。2歳と5歳の子供たちの世話に最初は戸惑いもしたものの、もともと子供好きの洋子さんは楽しくベビーシッターをこなした。1、2カ月くらいでいいかなと最初は軽い気持ちで始めたお土産物屋の接客の仕事も、職場が居心地よく、帰国間際まで続けた。
「いろんな国のお客さんが来るので、おもしろいんです。オーナーもいい人でファミリービジネスでやっているので、家族の一員のような感じで、パーティなども一緒に連れて行ってくれます」
香港出身のオーナー一家とは家族のような絆ができたとうれしそうに語る。実は洋子さん、父親の仕事の関係で7歳までを香港で暮らしたことがある。だから、オーナーたちと知っている広東語で話したり、知らない言葉を教えてもらったりと、なじむのも早かったようだ。
また、最初にホームステイした家庭でもいい出逢いに恵まれた。「ルームメイトがブラジル、メキシコ、韓国から来ていて、ここでもいい交流が生まれました。特に同い年の韓国人の女の子とは、その後も一緒にアパートに住み、ケンカもし、本音で語り合い、互いの国のことも好きになりました。昨年秋に日本に一時帰国したときも、彼女に会いたくなって韓国まで行って来ました」
多民族都市バンクーバーに住み、カナダだけでなく、いろんな国の人々との温かい交流の輪を広げている洋子さん。日本帰国後のさらなる展開が楽しみだ。
(取材 西澤律子)
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