高校生の頃から憧れていた海外留学。学校から滞在先に至るまで必要なものは全て自分で手配してバンクーバーに来た瀧島さんは、まさしく自分の手で長年の夢をつかみとった。
「留学にはとても憧れていました。ただ全く自分の世界と違う世界に飛び込むのは少し怖かったので、多文化社会の代表でもあるカナダ、その中でも友人の出身地であるバンクーバーを選びました。文化や民族、言葉の壁を越えてたくさんの方と知り合えたので、とても良かったです」と話す彼女は通っていたダグラスカレッジを卒業したばかりだ。学校では日本にいる時から関心のあった舞台芸術を中心に専攻。日本ではしたことのないくらい、一生懸命勉強をする毎日だったとか。
「この分野にはとても興味があり、毎日新しいことを学べてとても充実した日々を過ごしていました。特に舞台の実技の授業は、演劇の生徒たちの舞台を実際に作り上げていくというもので、セットや小道具、照明や音響など、なかなか経験することのできない貴重な舞台裏の仕事をしました。私は衣装部を担当しましたが、観劇とは違い、作る側の苦労やおもしろさを知り、舞台芸術を深く学ぶことができました」
そんな瀧島さんはカナダに来て、両親への感謝の気持ちや他人への思いやりの大切さを実感したと言う。「掃除から洗濯、料理まで全て一人でしなければいけない環境の中で、改めて両親や私の周りにいる人々の有難さを感じました。また自分と向き合う時間をじっくり持てたことで、これからの目的や自分らしさに気づくことができました。日本にいたら見逃していたかもしれない変化や喜びをカナダでたくさんみつけたと思います。自分がいかにたくさんの人に支えられて生きているのかを実感できて幸せでした」
帰国後は新しく生まれ変わった自分で、自分の居場所をみつけたいと語る瀧島さん。「自分の目的を見失うことなく、カナダで経験したこと、学んだことを糧に歩んでいきたいと思います」と話す彼女の目は未来への期待で輝いていた。
(取材 川島絵美)
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