SPECIAL 2007
2007年7月12日 第28号 掲載
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![]() カナダ全州の旗をもって |
空高く太陽が照りつけた7月1日、カナダの建国記念日カナダデーを祝って、スティーブストン・サーモンフェスティバルは、今年も8万人近くの人々で賑わった。1945年から毎年行われているこのフェスティバルは、カナダ国内において非営利団体が主催する最大規模のカナダデー・フェスティバルとして知られている。
また、スティーブストンは、1870年代フレイザー川の漁業の波にのって、日本からも多くの人が移住して来たという土地柄、カナダにおける日系人コミュニティの長い歴史を持つ。そういう意味で日本文化の遺産的要素が欠かせないフェスティバルであり、私たちにも非常に馴染みの深いお祭りとなっている。
Canada Day Parade!
サーモンフェスティバルの目玉イベントとも呼ぶべきパレード。朝早くからビーチチェアやピクニックマットなどで場所取りに専念する人々もみられ、午前10時には、パレードのルート上の歩道両側は今か今かと待ちわびる人たちでぎっしりと埋まっていった。今年のパレードへのエントリーは110組を超え、出発地点のゲイリーポイント公園からスティーブストン・コミュニティーセンターまでの1.6キロにおよぶルートを華やかに飾った。
![]() 天理教の皆さん |
ケイ・サカタさん、パレードマーシャルに!
リッチモンドのファーストアベニューに面するサカタさんの自宅のガーデンを知っている人も多いのではないだろうか。今回、サカタさんのガーデンが、スティーブストン・コミュニティが誇るガーデンに選ばれ、フェスティバルのパレードでは、サカタさんが名誉ある先導役を務めることになった。スティーブストンRCMPの後をコンバーチブル型BMWの新車に乗ったサカタさんは、手を軽く振りながら声援に応えた。
![]() パレード先導役を務めるケイ・サカタさん |
1916年、漁師の父親、そして看護師の母親のもとに生まれ、ずっとスティーブストンで育ち、過ごしてきたサカタさんは、今年91歳を迎える。
『楽しさ一番』の楽一が伝えた祭魂
さて、サーモンフェスティバルのパレードと言えば、今や目玉のアトラクションとなっている晩香坡神輿の会・楽一による日本の神輿。パウエル祭では20年以上の歴史を持つ楽一の神輿は、このフェスティバルでは参加5年目を迎えた。
神輿を先導する大団扇が見えてくると、神輿に花を添える太鼓や、総勢120名の参加者がいっせいに発する掛け声にのって、美しい神輿の姿が目に飛び込んできた。神輿が眼前を通り過ぎる瞬間、ずっしりと重い神輿を担いで練り歩く参加者の気迫と祭魂に、見る人は心を震わせる。
楽一実行委員広報担当の清野健二さんは、「1.6キロとはいえ炎天下を1時間半担ぐわけですから、かなりの体力が必要です。参加者は、毎年家族で参加される方、おじいちゃん、息子さん、お孫さんと3世代が一緒になって参加されている方、それから初めて担ぐワーキングホリデイの女性などさまざまです。そんな中ひとつの目的に向かって皆で協力し、終わった後の感動は素晴らしいものですし、参加者は皆とても素敵な顔をしています。そこには日本人が持っている「和の精神」が反映されています。皆の楽しそうな顔を見た時は、私自身も涙が出そうになり疲れも吹き飛びました」と話していた。今回の参加者たちからは、来月参加するパウエル祭が待ちきれないという声も。パレード参加に関する問い合わせは
rakuichi@hotmail.co.jpまで。
サーモン抜きには語れないサーモンフェスティバル!
名称からも一目瞭然なように、やはり『サーモン』抜きには語れないこのフェスティバル。毎年このフェスティバルで消費されるワイルド・ピンクサーモンの量はなんと1200パウンド。まだまだパレードは続行中だが、人々は迷う。『パレードか?サーモンBBQか?』。
![]() サーモンBBQ |
関係者によると「午後の半ば過ぎ頃には毎年なくなってしまうので、早めにきてチケット購入をお勧めします」ということらしい。サーモンBBQは一皿12ドルで、食後お皿を戻したら1ドルが返金される。午後12時半、メインステージでは、オープニングセレモニーが始まる。そのセレモニーの様子を聞きつつ、そしてモンクトン通りのパレードの盛り上がりを遠くから眺めつつ、辺りにたちこめる香ばしいBBQの匂いに包まれながら、サーモンをゲットしようと長蛇の列をさらに引き伸ばしていく人々。あちこちの木陰に、焼きたてサーモンを味わう満足気な人々も見られた。
![]() 日本語学校のブース |
日本の味を伝えるフードブースも大活躍!
スティーブストン・コミュニティで活動しているスティーブストン日本語学校をはじめ、スティーブストン柔道クラブ、スティーブストン剣道クラブ、スティーブストン仏教会、スティーブストン空手クラブ、それから日本舞踊からは辰巳会の皆さんが出店し、チャウメンや寿司などの手づくりの味を提供した。フェスティバル参加歴が20年以上になるスティーブストン日本語学校は、季節の行事として七夕などの日本文化の紹介をスクールロビーで行うなど、訪れた人々の目を楽しませた。中元先生の話によると、このフェスティバルでたまたま立ち寄ったカナダ人が、アダルトコースの日本語を始めることも珍しくないということだ。スティーブストンにおいて日本文化を伝えていく使命は大きい。
![]() デルタポリスも参加 |
カーニバル&ミッドウェイでは、お馴染みシッズラー&フェリスウィールなどクラシックな乗り物を楽しむ家族連れで賑わい、新規に設けられたウォーターパークでは、暑さをしのぐ子供たちの姿もたくさん見られた。このウォーターパークは、更衣室からプレイグランドまでバリアフリー。また、トレード&ガーデンショー、クラフトフェア・アートショー、ユースロックフェスト&スケートボード・コンペティション、ベルトサンダー・レースなどのイベントも盛況のうちに終わった。
とにかくいろいろなイベントが同時進行していたサーモンフェスティバル。来年はぜひ参加したい!という人は、フェスティバル・プログラムをあらかじめよく調べて、楽しさいっぱいのカナダ・デーを送りたい。
(取材 佐倉ななみ)