家族でおでかけ

2007年2月8日 第6号 掲載


 


スノーシューで雪山の新しい魅力を発見!!


 ウィンタースポーツといえば、スキーやスノーボードがまず思い浮かぶだろう。それとはひと味違った冬の遊びとして、最近少しずつ人気を集めているものがある。それが“スノーシュー”(snowshoe)だ。


これがスノーシュー。思ったより軽い

 


 スノーシューとは、雪のフィールドを歩くための道具″西洋版かんじき″を履いてハイキングをするスポーツ。雪の上をスムーズに歩くための構造上の工夫がなされているので、雪の森や高原でのウォーキングを気軽に楽しむことができる。

 誰も足を踏み入れていない雪面に自分の足跡を残す・・・。これまで眺めるだけだったフィールドがより身近に感じられる。それがスノーシューの魅力。難しい技術は不要。まるで靴の延長のような感覚で使用できるのも大きな特徴のひとつである。さぁ、そのスノーシューを体験しにいざ雪山へ行ってみよう!


雪が舞い散るマウントシーモアへ
 やってきたのは、2006年の12月31日、夜7時のマウントシーモア。そう、大晦日の夜である。この日は通常のプログラムに加え、ニューイヤーズイブならではの″スペシャルプログラム″が用意された。わくわくしながら山に着くと雪が舞っており、早くも顔が凍りかける。

 記者が参加した「チョコレートフォンデューツアー」のメンバーは、チームリーダーのお兄さんを入れて総勢10名。この日は大晦日とあって、予約が全部埋まっており、いくつものチームに分かれて出発した。初めて履くスノーシューも、リーダーが一人ひとりに親切に履き方を教えてくれるのでノープロブレム。ただ、靴の上から装着するので、濡れても大丈夫な靴を履いていくことをおすすめする。服装も、スキーウェアやダウンジャケットなどの温かい服装に加え、ニットキャップや手袋などもお忘れなく。


履き方も親切に教えてくれる。
靴を滑り込ませて履く


 まずはメンバー10人が輪になって、自己紹介を兼ねてのウォーミングアップ。ひとりが、「ジェシカ!」と自分の名前を名乗りつつ、ポーズを決めると、残りの9人全員が「ジェシカ!」と言いつつ同じポーズをするというシンプルなもの。スノーシューを履いているのでポーズも限られ、それがよけいにおかしい。


お茶目なポーズで簡単な自己紹介



自然との一体感を味わいながら森を歩く
 みんなで笑って雰囲気もほぐれたところで、いよいよ、雪山へ。最初はぎこちない歩き方ながら、かかとが自由に可動するので、そう抵抗なくスノーシューが足に馴染んでいく。


さぁ、雪山へ。
2時間のアドベンチャーの始まりだ



 少し進むと、リーダーからドーナツが配られた。雪山では、こういうものが普段の何倍も美味しく感じられるのが不思議だ。ドーナツを食べながら、いろいろな国の新年の迎え方の話で盛り上がる。



リーダーが明るく雰囲気を盛り上げてくれる



 さらに森の中へ。木立を抜けながら、普段味わったことのない幻想的な雰囲気を肌で感じながら歩く。所々にあるアップダウンも、スノーシューのおかげで難なく進むことができる。冷たい山の空気が神聖に感じられて、深呼吸するたびに気持ちがいい。



盛りだくさんのスペシャルプログラム
 身体もだんだん暖まってきたなと思った頃、突如、雪のテーブルが目の前に登場。これにはかなり驚き感動した。テーブルの真ん中にランタンを置き、周りにみんなでキャンドルを並べる。なんとロマンチックな雰囲気。さぁ、これからチョコレートフォンデューの始まりだ。これがこのプログラムの目玉なのである。雪のテーブルで食べるとは、なかなかしゃれた演出だ。


雪のテーブル登場!なんと粋な演出



 各自にフルーツのパッケージが配られ、カップにホットチョコレートが注がれる。まぁ、普通に考えれば、そこまでしてこんなところで食べることもないのであろうが、そこはニューイヤーズイブだからということで気分もハイ。雪のテーブルを囲んで、みんな嬉しそうに食べている。

 9時に解散なのでトロントタイムに合わせて、新年のカウントダウンが始まった。まず『蛍の光』を歌う。歌詞がわからず、らー♪らー♪らら♪と適当にみんなで歌う。



キャンドルライトのもとでのチョコレートフォンデューは格別の味



 次に、紙のラッパを渡され、「5! 4! 3! 2! 1!  A Happy New Year!! 」と叫ぶと同時に、「ブー!ブー!ブー!!!」と夜空に向かって紙ラッパを思い切り吹き鳴らす。なんという爽快感。何もかも忘れ、すっきりした気持ちになる。一足お先に気分はもうすっかり新年。リーダーが用意したシャンパンで乾杯したあとは、子供のようにはしゃぎながら花火をする。思い切りはしゃいだあとは、去年を静かに振り返り、新年に胸を膨らませながら帰り道を歩いた。エクササイズとしてもちょうどいいくらいの運動量だ。



シャンペンで乾杯!気分は最高潮



 7時から始まった2時間はあっという間であった。雪明かりの中、清らかな空気を吸いながら、森の息吹を感じるなんて、なかなか普段はできないことだろう。それに加えてバリエーションに富んだ演出にも大満足。

 スノーシュー、これはウィンタースポーツにあまりなじみがなかった人も含め、すべての人が楽しめるアクティビティーといえる。スキーやスノーボードとは違った、雪山の魅力の虜になることまちがいなしだ。


夜の雪山での花火にみんな大はしゃぎ


 大晦日だけでなく、毎週土曜日の夜、このチョコレートフォンデューツアーは行われている。普通のスノーシューも、土・日にドロップインという形で気軽に体験することができる。ぜひ、森の息吹を五感で感じてほしい。

(取材 西澤律子)





マウントシーモア スノーシュープログラム
●週末のドロップイン
(土・日 10:30a.m.〜12:30p.m. / 1:30p.m.〜3:30p.m.)
Adult $29 / Senior・Child $ 22

●チョコレートフォンデューツアー
(土曜夜のみ 7:00p.m.〜9:00p.m.) 要予約
Adult $45 / Senior $40 / Child $33