グリーンカップソフトボール大会 2007

2007年11月15日 第46号 掲載
 
第29回バンクーバー新報主催 グリーンカップ・ソフトボール大会
ヤマト・トレーディングが11連覇達成!
マイティ・マックス健闘するも、2位に終わる


 今年の大会は悪天候のため、順延につぐ順延で、大会始まって以来、初めて11月に突入する事態に見舞われた。そんな中、ようやくファイナルまでたどりついた11日、2回戦の2試合と3位決定戦、そして決勝戦の計4試合が行われた。どのチームもダブルヘッダーとなるこの試合、最後の力を振り絞って、優勝をかけた熱い戦いとなった。

(取材 大津彰久)

ヤマトレーディングの選手たち
11連覇を達成したヤマト・トレーディングの選手たち

 

マイティマックスの選手たち

2位と健闘したマイティ・マックスの選手たち




<プレーオフ2回戦>
1試合: ヤマト・トレーディング 19対7 サスコ・タイガース

 日系の2世、3世の選手が多く在籍する両チームの対戦。特に体格も大きく、パワーヒッターが多い両チームのため、力と力のぶつかり合いとなった。

 サスコ・タイガースの初回の攻撃を三者凡退に抑えたヤマト・トレーディングはその裏、バーバー選手の2点タイムリー2塁打で2点を先制する。しかし二回、サスコ・タイガースは先頭バッターのタルモト選手、そしてピッチャーのジョティ選手にホームランが飛び出し、3点を奪って逆転に成功する。1点を追うヤマト・トレーディングは二回裏、4つの四球やエラーもあり、うまくタイムリーヒットが出るなどして、7点を奪い、再び逆転する。三回表にサドグローブ選手にホームランがでて2点を返すが、その裏、ヤマト・トレーディングは長打攻勢で7点を追加し、追撃を許さない。四回にはキシ選手に3点ホームランが飛び出し大量19点としたヤマト・トレーディングは、ラストイニングとなった五回表のサスコ・タイガースの攻撃を2点に抑え、優勝決定戦に駒を進めた。


ヤマト・トレーディングのT.ムカイ選手

サスコ・タイガースのサドグローブ選手


 

 

 



第2試合: マイティ・マックス 16対13 Ya!cube

 優勝決定戦をかけたもう1試合、圧倒的な強さで予選を勝ち進み、堂々1位通過を果たしたマイティ・マックスと、サヨナラゲームを2試合と、粘り強く勝ち上がってきたYa!cubeの対戦。

 先制したのはマイティ・マックス。初回、四球の後、4連続ヒットで2点を奪うと、6番のシュウ選手に2点ホームランが飛び出し4点を先制する。続く二回には、ナカシマ選手、ナカヤマ選手にタイムリーヒットが出て、2点を追加。三回にマツマル選手のホームランなどで3点を返すYa!cubeだったが、四回に再びシュウ選手に満塁ホームランが飛び出し、4点を追加、Ya!cubeを圧倒する。しかし、その裏のYa!cubeは、4番ハート選手、5番、ホジンス選手の連続ホームランや相手エラーも重なり、一気に8点を返し、逆転に成功する。そして迎えたラストイニング。


3塁に滑り込むマイティ・マックスのナカモト選手

ホームランを打ったホジンス選手を迎えるYa!cubeの選手

 

 

 

 


Ya!cubeはピッチャーをモリイ選手に交代、マイティ・マックスは、そのモリイ選手からヤナガワ選手が2塁打で出塁、ナカシマ選手にタイムリーヒットが出てすぐに同点に追いつくと、その後もタイムリーヒットが続き、6点を挙げて、再び5点のリードとする。後がないYa!cubeはハート選手にこの日2本目のホームランで2点を返すものの、後続を断たれ試合終了。マイティ・マックスが念願の優勝決定戦に進出した。



<3位決定戦>
サスコ・タイガース 17対16 Ya!cube

 Ya!cubeは、初回この試合3番に入ったホジンス選手の2点ホームランで先制する。しかしその裏、サスコ・タイガースはツーアウトから、制球の定まらないYa!cubeピッチャー、モリイ選手から、押し出し四球やタイムリーヒットなどで8点を奪って逆転すると、続く二回には、オオエ選手の2点ホームランなどで3点を追加する。

さらに三回、ジョティ選手、オオエ選手のタイムリーヒットで2点を追加し、徐々にリードを拡げる。二回、三回とサスコ・タイガースのジョティ選手に無得点のYa!cubeは、四回、ようやくヒットがつながり4点を返す。そしてラストイニングとなった五回、9点差を追いかけるYa!cubeは、マツマル選手のランニングホームランを皮切りに、4連打なども絡めて6点を返し、ムードはYa!cubeへ、しかしツーアウトとなり、いよいよ後がなくなったYa!cubeは6番マツイ選手が3点ホームランを放ち、とうとう同点に追いつく。

サスコ・タイガースの攻撃を無得点に抑えたYa!cubeは、延長の六回、ハート選手のタイムリーヒットで1点を加え、勝ち越しに成功する。そして、サスコ・タイガース最後の攻撃。ヒットで出たヨシカワ選手を置いて、4番のタルモト選手がサヨナラとなる2点ホームランを豪快に放ち、終盤のもつれた試合に終止符を打った。サスコ・タイガースは3位に入賞。これまでもサヨナラゲームで勝ち進んできたYa!cubeは、今回も再現するかに見えたが、逆にサヨナラ負けを喫し4位となった。


<決勝戦>
ヤマト・トレーディング9対6マイティ・マックス

 予選から一度も負けずにここまで勝ち進んできた両チーム。11連覇を狙うヤマト・トレーディングと、若い現役野球経験者も参加し、元気一杯のマイティ・マックスの対戦。

 試合は、両チームの投手戦で始まる。一回裏にバーバー選手の犠牲フライで1点を先制するヤマト・トレ−ディングだが、マイティ・マックスピッチャー、ハシモト選手に三回まで散発4安打に抑えられる。一方のマイティ・マックスもヒットは出るものの、ヤマト・トレ−ディングのピッチャー、ペッパー選手に抑えられ二回まで無得点。そんな中、三回表のマイティ・マックスはようやく連続タイムリーヒットが出て3点を奪い、逆転に成功する。

四回にも1点を追加し、流れはマイティ・マックスに行くかに思われたが、四回裏、ヤマト・トレーディングは、連続タイムリーヒットの後、T.ムカイ選手に2点ホームランが飛び出し、5点を返し逆転する。


3塁に滑り込むヤマト・トレーディングのS.ムカイ選手


打点部門で1位タイのマイティ・マックス、ナカシマ選手

 

 

 

 

 

五回にウラタ選手のタイムリーヒットで1点、最終回にもワタナベ選手のホームランで1点を返すものの、最後は力及ばず、9対6でヤマト・トレーディングが11連覇を達成した。

 


優勝が決まり、喜び合うヤマト・トレーディングの選手たち



 試合後、表彰式が行われ、優勝チームのヤマト・トレーディングには、優勝トロフィーと優勝賞金400ドル、そしてハイトーフィッシャリーズから提供のマツタケ、フィン・カナダからは、サーモンコラーゲンのクリーム、さらにスコアラーをしてくれた、千屋マスミさんからも、カナックスのカレンダーが選手全員に副賞として渡された。2位のマイティ・マックスは、トロフィーと賞金300ドルとマツタケを。3位のサスコ・タイガースには、賞金200ドルとマツタケ。そして4位のYa!cubeにもマツタケがそれぞれ授与された。


防御率1位のペッパー選手(右)と、打点、ホームラン、打率の三冠王に輝いたB.ナカモト選手(いずれもヤマト・トレーディング)

Yヤマト・トレーディング監督のタナカさんに、優勝トロフィーを授与される

 

 

 

 

 



 なお、カナダ佐藤製薬からは、予選が終了した時点で、全チーム、全選手にユンケル黄帝液が参加賞として配られた。

 また、今年の個人賞として、防御率の1位に輝いたのは、ヤマト・トレーディングのペッパー選手、そしてホームラン、打率、打点でそれぞれの1位には、同じくヤマト・トレーディングのB.ナカモト選手が輝き、賞金40ドルと、カナックスのカレンダ−が渡された。なお、打点については、マイティ・マックスのナカシマ選手も同じ成績だったが、規定により、打率で比較し、惜しくも受賞できなかった。


 今回優勝したヤマト・トレーディングは、これで11年連続優勝の偉業を達成した。それ以前にも優勝や2位の成績を残しており、17年連続して優勝決定戦に駒を進めていることになる。これまでずっと監督として、ヤマト・トレーディングを率いてきたタナカさんは、「ほとんどメンバーが変わらず、これまで戦ってきているんです。でも17年というと、選手もそれだけ年をとってきてますからね」と笑いながら話す。他のチームに若い選手が参加している状況でも、ずっと優勝してきた経験と誇りによってチームが結束し、優勝という結果が残っているのだろう。

 さて、いよいよ来年は区切りの30回大会となる。果たして、ヤマト・トレーディングはさらに記録を更新することが出来るのか、またこの大記録にストップをかけるチームが出てくるのだろうか…。


最終個人成績表

<打率>※10打席以上
1)B.ナカモト(ヤマト・トレーディング)
0.840
2)K.ナカシマ(マイティ・マックス)
0.760
3)B. ホジンス(Ya! cube)
0.727
3)A.タナカ(マイティ・マックス)
0.727
5)M.バーバー(ヤマト・トレーディング)
0.706
6)J. マツイ(Ya! cube)
0.692
7)T.ムカイ(ヤマト・トレーディング)
0.688
7)K.ミサワ(マイティ・マックス)
0.688
9)C.ウェスト(Ya! cube)
0.667
10)Y.ナカヤマ(マイティ・マックス)
0.636
<防御率>※15イニング以上
1)S.ペッパー(ヤマト・トレーディング)
7.000
2)M.ハシモト(マイティ・マックス)
10.733
3)K.ナカジマ(Ya! cube)
11.550
4)J.ジョティ(サスコ・タイガース)
16.666
<打点>
1)B.ナカモト(ヤマト・トレーディング)
24
1)K.ナカシマ(マイティ・マックス)
24
3)D.シュウ(マイティ・マックス)
20
4)T.ワタナベ(マイティ・マックス)
16
5)S.ムカイ(ヤマト・トレーディング)
14
5)Y.ナカヤマ(マイティ・マックス)
14
7)S.ペッパー(ヤマト・トレーディング)
13
8)J.ジョティ(サスコ・タイガース)
12
8)C.ウェスト(Ya! cube)
12
<ホームラン>
1)B.ナカモト(ヤマト・トレーディング)
10
2)D.シュウ(マイティ・マックス)
5
3)K.ナカシマ(マイティ・マックス)
4
3)J.ジョティ(サスコ・タイガース)
4
3)D.タルモト(サスコ・タイガース)
4
3)C.ウェスト(Ya! cube)
4