真実さんは日本で高校を卒業したあとにカナダで勉強を続ける若い学生のひとり。現在ニューウェストミンスター市にあるカレッジでコンピュータインフォーメーションシステムを専攻している。その最後の過程も今学期で終了する。
高校生3年生の夏休みにバンクーバーを下見訪問し、当座検討していた留学先のイギリスをカナダへと変更した。物価が安かったことと住みやすさが決め手だった。高校は進学校だったが、初めから日本で大学は行かないと決めていた。外国で学ぶほうがもっと有意義だと感じたという。
バンクーバーに来てから早くも3年半がたった。今年はカレッジ内で斡旋する職業体験も行い、保険会社でオフィスワークを行った。カナダに滞在する日本のカレッジ学生は週20時間と限られてはいるものの、オフキャンパスワークパーミットという就労ビザを取得し働くことができる。カレッジでは職業体験の単位も取れる。仕事自体は難しい作業ではなかったが、オフィスの人たちがとてもフレンドリーで、楽しい職場だった。今もパートで働いている。「レジメに書くことができますし」と真実さんははにかむ。
カレッジ卒業後は、ポストグラジュエートのための就労ビザを申請することができ、1年間の就労が許可される。真実さんも「せっかくだからあと1年間はカナダに就労ビザで滞在したい」と考えている。でも「その後は?」と聞かれると、「はっきり決まらなくてうだうだしています」と素直に答える。なんでも決定は最後の最後まで後回しにしてきた。しかし「なんでも後悔しない様にやることはやってきたので、失敗したと思うことが少ない」と真実さんは語る。旅行してもっと他の国を見てみたいという思いもある。カナダの職場で実際に仕事ができたという体験も加わり、人生にチョイスが増え続けている。
「気分転換は寝ること」と笑って答える真実さん。やりたいことが決まったときにトライし、その結果を常にアクセプトする。後悔しないように常にベストを尽くしさえすれば決して自分の価値が下がることはない。そう自覚する真実さんはすでに人生のプランよりも人生の楽しみ方を習得しているように感じた。
(取材 亀谷長政)
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