「今楽しんでいるのは料理です」1年間バーナビー市の友人宅でホームステイした後、ヤズさんは初めての一人暮らしを始めた。今年は記念すべき30歳もカナダで迎えた。25歳の時に福岡で設立した小さな清掃会社を今でもカナダから管理しながらの滞在。すでに1年半が経った。当初外国文化に触れることが目的で、バンクーバーに移住した友人を訪れたのが2年前の9月。カナダで会社を立ち上げることが意外と簡単であることを学び、カナダでの起業立ち上げを目標に、再びワーキングホリデービザを取得し戻ってきた。最初の1年は情報収集や語学の習得に力を入れた。カナダに10年以上住んでいる友人からの最初のアドバイスは、呼ばれやすい名前を持つということだった。「それで来る前から『お前はヤズ(Yaz)だ』って勝手につけられて。それ以来ずっとヤズで通してます」。その成果は?「効果ありましたね。すぐに名前を覚えてもらえて。でも始めは英語が下手で、その自分の名前すら言うのに苦労しました」
人とのふれあいに一番興味がある。話すのが好きなので英語を話せなかったときはつらかった。しかしあきらめることはまったく考えず、常に楽観的に物事を見てきた。
カナダに来た次の日から、学校、セミナー、カウンセラー、旅行会社といたる所に自ら足を運び、人の話を聞き、情報の糧とした。同時にカナダの就職状況の大変さや、ビジネスを切り盛りする人々の苦労も見てきた。1年間集めた情報からヤズさんが行き着いた決定は、バンクーバーのビジネス専門学校で1年間貿易とビジネスマネージメントを学ぶことだった。プロジェクトや資格試験をこなすことはもちろん、英語を話す人たちについていくこと自体課題だが、そこは持ち前のポジティブ精神で乗り越えている。「石の上にも3年で、カナダで3年間下積みして、起業に結びつけることが今の目標です」
日本で成し遂げたことを新しい土俵でもう一度挑戦する。笑いが絶えないその顔の下にはひたむきの精神が宿っていた。あきらめることは決してしない。その精神で必ず目標を達成してほしい。
(取材 亀谷長政)
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