SPECIAL 2006
2006年12月7日 第50号 掲載
![]() 金持ちになる具体的ルールについて、経験をまじえて話す島田友子氏 |
![]() 講演後も島田氏を囲んで活発な質疑応答が続いた |
![]() 会場からいくつも質問が出て、参加者の熱意が伝わってくる |
金持ちになるには基本的なルールがある。
先週に引き続き、好評だったスカイランドトラベル/escapes.ca社社長の島田友子(しまだともこ)氏の講演会の内容をお届けする。
余剰収入を作る
前編では金持ちになるために、ビジネスオーナーか投資家になる必要性について説明した。そこで出来た資産を投資にまわし、余剰収入―自分が働かなくても自動的に入ってくるお金―を創出することが金持ちになることだと島田氏は語る。
余剰収入を作る方法には以下のようなものがある。
・ ビジネスをする
・ 投資をする(不動産、株式、投資信託など)
・ ロイヤリティのある仕事をする(本の出版、CDを出すなど)
「私の場合は不動産が好きなので、これを主にすることにしました。人それぞれ好き嫌いがあるから、自分の好きなものをやればいいわけです。自信がなければ、リスクの低い投資信託に投資するのもひとつの方法でしょう。ただし税金の先のばしだからと言って、RRSPを借金してまで買うのは考えものです。実際のところ、みなさんのまわりにRRSPで金持ちになったという人はいますか?」と話す島田氏。
でも若い人の場合は状況が違ってくると指摘する。「若い人、仮にAさんとしましょう。Aさんが複利の投資信託(RRSPなど)を毎年2000ドル、19歳から26歳まで7年間繰り返し(計1万4000ドル)、その後は手をつけずに65歳まで待ったとします。
一方Bさんは同じRRSPを26歳から始めて、65歳まで40年間ずっと毎年2000ドル払い続けたとします(計8万ドル)。ふたりが65になってお金を引き出した時、どちらのほうが額が大きいと思いますか?Aさんの方がはるかに大きくなって1ミリオンを越えているんですね(7%ROEとして)。これが複利の力で、あの物理学者のアインシュタインも、人類の発明の中で最も驚くべきもののひとつだと言っています。ですから若い人はだまされたと思って、今からRRSPを始めてみてください」
具体的ルール
次に金持ちになるための具体的ルールに入った。以下の10項目がそのルールだ。
1.勉強する(知識を身につける)
2.ゴールを決める
3.時代を見る
4.チャンスをつかむ
5.人(大衆)と反対のことをする
6.ツキを呼ぶ
7.ガッツがいる
8.良いアティチュードを身につける
9. 直感をみがく
10. 法律的な土台をしっかりさせる
勉強する
『勉強する』というのは、ロバート・キヨサキの言葉を借りればファイナンシャル・インテリジェンス(financial intelligence)を身につけるということです。残念ながら学校は、この知識について教えてくれません。それどころか逆に、お金に対して否定的な感情を植えつけてしまいます。でも、このお金に関する知識が社会に出てからは一番大事になることを忘れないでください」と島田氏は話す。たとえお金持ちになる気がない人でも、最低限必要な知識を身につけておけば日々の生活でお金に困ることは減るはずだ。
ゴールを決める
つまり目標を持つことが大切なのだが、「必ずそれを書いてください」と島田氏は強調する。「これも宇宙の法則で、書かないとだめなんです。そして必ず期限をつけ、達成度合いがわかる、メジャブルなゴールを書いてください。」
上手なゴールの設定の仕方は、いきなり最終的な目標を掲げるのではなく、3段階ぐらいにわけ、身近なゴールから徐々に達成していけるようにすることだそうだ。
時代を見る
時代とは自分のまわりで変化し続けている環境のこと。よく「親がこう言っていたから」と言うが、その親の時代と自分の時代では社会構造や価値観が違ってきている。その時代にあった行動をしなければ、金銭的なことに限らず成功する可能性はほとんどなくなる。
チャンスをつかむ
実はこれにはコツがあると、島田氏は次のように説明する。「これも斉藤一人さんの話ですが、チャンスの神様というのは前髪しかないので、向こうから近づいてくるのをみつけたら、通り過ぎる前にその髪をつかまないといけないんだそうです。通り過ぎてからつかもうと思っても、後ろには髪の毛がないのでつかめない。
でも一度逃してしまったからといって、落胆する必要はありません。チャンスは必ずまたやってきます。そしたら今度こそ、来る前につかめばいいわけです。」
しかし来るとわかったチャンスでも、ガッツ、勇気がないとつかめない。島田氏も最初の不動産を買った時は、「ありとあらゆることを調べ尽くし、あれこれ悩んだあげくの一大決心」だったそうだ。しかしそのあと売買を重ねるにつれてコツをつかみ、自分の目で物件を見なくても正しい判断を下せるところまでになっていったとのこと。まず勇気をもって最初の一歩を踏み出さなければ前には進めない。
人(大衆)と反対のことをする
これも勇気がいるが、たとえば株。みんながある株を買い始めるようになったら、買い控えるか、思い切って売る。昔、ケネディ大統領の父はボストンのとあるホテルで、エレベーターに乗り合わせたボーイが株を買う話をしているのを聞き、持ち株を全て売ってしまったそうだ。その後に起こったのが1929年の大恐慌だった。
一般の人が買うときに、一緒になって買っているようでは投資家とは言えない。人と反対の方向に進んでいれば、儲かることが多いそうだ。
ツキを呼ぶ
天(宇宙)を味方につけるということ。そのために島田氏が紹介したのは、先ほどの斉藤一人氏がいつも「自分はついてる、ついてる」と言っていた例。「たとえば、追突されて車の後ろがへこんでしまった。『ついてないわ、余分な出費がまた増えたわ』ではなくて、『ついてるわ、このぐらいで済んで。誰も怪我しなかったし』と思うように」と島田氏。こうすることで天を味方につけることが出来る。すると不思議とその後がうまくはかどっていくとのこと。
ガッツがいる
これは言い換えると「リスクを取る」ということ。世の中にはリスクを伴わないものはない。そのリスクを取って初めて成功への道が開ける。「ただしリスクを取るなら、よく考えられたリスクを取ること」と島田氏はアドバイスする。つまり考えることで不必要なリスクを避けることができるものを選べということだ。そういう観点では、宝くじは低い確率、高いリスクということで避けなければならない代表例と言えよう。
良いアティチュードを身につける
これは自分の精神的な姿勢や、心構えのこと。絶対にやるんだという意気込みでやらなければ、どんなゴールを掲げても到達することは出来ない。「ダメでもともと」という逃げ道を作ってことに臨むようならば、最初からやらなければいい。「だから『金持ちになりたい』ではなく、『金持ちになります』と言わなければいけません」と島田氏。
直感をみがく
人間だれでも天(宇宙)と通じているものを持っている。それを直感と言い、これが使えるようになれば人生やビジネスの重要な場面で助けをもらうことが出来る。実際、島田氏の知る人の中にもこの直感でビジネスを成功させてきた人もいるとのこと。これは人間の本来の能力で、訓練すれば伸ばすことができるという。
法律的な土台をしっかりさせる
順調に展開しているビジネスも、法律面の弱い部分から崩壊してしまうこともある。だからしっかりした法的な土台が必要だと島田氏は話す。ただ、弁護士の観点は法律面からのもの。ビジネスを始める時に弁護士と相談すると、予測され得る全てのリスクについて説明されるので、恐れをなしてビジネスを先に進められなくなることもある。彼らが俗にディール・キラー(deal
killer)と呼ばれるゆえんだ。
このあと質疑応答に入り、若い人や具体的に事業を始めようとしている人から活発に質問がなされた。ビジネス成功の秘訣や島田氏の得意分野・不動産についてなど、参加者の興味は尽きず、島田氏の周りには講演終了後も人の輪が出来ていた。
(取材 平野直樹)