SPECIAL 2006
2006年3月16日 第12号 掲載
![]() 青を基調とした新工場の外観 |
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「たこわさび」など優れた商品開発で有名なあづまフーズグループ。そのカナダ工場の竣工を記念したオープンハウスとパーティが3月4日行われた。
■最新の設備と衛生管理の■行き届いた新工場
ミッチェルアイランドにある新工場は1階と2階をあわせ約3万2千平方フィートの広さで、外壁は白と水色に塗られひときわ目を引く。
主要な施設は製造ラインと詰め込みラインだが、どちらもきれいに管理が行き届いている。HACCPシステムの運用で衛生管理には特に気をつけているとのこと。
現在生産されているのは「まさご」、「ごまわかめ」、「とびっこ」の3製品だが、順次品目を増やしていく予定で、室内にはまだまだ機械増設のスペースがある。
工場が実際に操業開始したのは昨年9月。それに先立ち、スタッフたちはサンフランシスコの本社工場で3カ月の研修を受けてきている。それでも最初の頃は機械の微調整など、安定稼動のために苦労したという。それから約半年、今では「最後の床の清掃まで、勤務時間に終わるようになりました」とラインリーダーの河西さんは語る。詰め込みラインには、小さな鉄粉の混入も検出する検知器など、製品の安全に万全を尽くしている仕組みを見ることができた。
2階の休憩室の大きな窓からはフレーザー川や遠くノースバンクーバーの山々が見渡せ、ここで働く約20人の社員にくつろぎのスペースを提供している。昔の工場とはまるで違った、最先端の工場の姿がここにあった。
■盛大に行われた新工場完成記念パーティ
そして同日夜、パンパシフィックホテルで新工場完成記念パーティが開かれた。日本、アメリカ、そしてカナダから集まったゲストは約150人。ワールドワイドのビジネスを展開しているあづまフーズの人脈の広さが感じられた。
パーティの冒頭、あづまフーズグループ・代表取締役、東俊順(あづまとしのぶ)氏が開会の挨拶をのべた。挨拶の概要は以下のとおり。
「工場設立のため2003年に初めてバンクーバーを訪れて以来、幾多の困難を乗り越えてようやく完成の日に至ることができました。
世界中の食文化に根強く定着してきた日本食。その日本食の原料を当地で生産し、より新鮮、より安く、より安全に世界中に供給していくスタートラインに立つことができ、身の引き締まる思いです。
北の資源は、ウニ、カニ、ギンダラ、アワビ、ミルガイなどに代表されるように、高級な五つ星の資源です。この資源からお客様が求める製品、一層おいしく簡単で世界のどこでも愛される製品を、弊社の加工技術を用いて作り上げられるよう精進していくことが私たちの使命と考えています。
最近のBSEや鳥インフルエンザの騒動で畜産物の需要が落ち込み、海産物に移行し価格も上昇しています。海産物料理に対する期待はどんどん高まっています。その要望に応えるべく、私たちは限られた資源の有効活用を良く考えた新商品開発により一層の努力をしていきます。
1966年の創業以来、 年の道のりの中で、次の後継者に何かいい記念のものを残しておきたかったという男の夢がありました。頭の回る限り何が次の世代に残せるかということで、今しばらくがんばっていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします」
続いて、BC州経済開発省(Ministry of BC Economic Development)の副大臣補、イアン・メラー氏がBC州政府を代表し祝辞を述べた。氏は当日の午前中に見学した新工場で、管理の行き届いた最新の設備に感銘を受けたことに触れた。また優れたマーケティングのノウハウ、卓越した製品開発技術を持つあづまフーズが真の世界レベルの競争力を持つ企業であり、BC州の経済の観点からも同社の進出を心から歓迎、これからのビジネスの成功への惜しみない協力と期待を述べた。
次にバンクーバーの日系企業コミュニティを代表して、日加商工会議所・前会長の小松和子(こまつかずこ)氏が挨拶。あたらしい日系企業のBC州での活躍はBC州のみならず、地元の日系社会にも良い影響を与えるうれしいことと述べた。ビール製造会社の社長兼オーナーでもある氏は、自社が苦境に立たされた時に、地元のコミュニティの協力でそれを乗り越えられた経験を引き合いに出し、地元コミュニティへの参加と理解・協力こそが企業発展の強固な基礎になると語った。
そして、あづまフーズの企業哲学でもある「品質の高い製品を提供していくことが、お客様の信頼を得て企業の発展につながる」を実践することで、同社がカナダで成功していくことを心から祈ると挨拶を締めくくった。
このあと、米国あづまフーズ株式会社・代表取締役社長、田村貴広(たむらたかひろ)氏の音頭で乾杯。ジャズの生演奏が流れる中、食事となった。メニューには2004年にNASFT(The
National Association for the Speciality Food Trade)から賞を受賞した「カラマリ・サラダ(中華いか山菜)」をはじめ「いいだこ唐揚」など、あづまフーズの製品も含まれ、参加者はバラエティ豊かな食事を心から楽しんだ。
エンジェルシーフーズのロバート松山氏と、株式会社匠屋(しょうや)の岩田誠祐(いわたせいすけ)氏からのゲストスピーチのあと、かたり太鼓の勇壮なパフォーマンスが披露された。
パーティの最後には、あづまフーズ(カナダ)株式会社・ゼネラルマネージャー、稲村公行(いなむらきみゆき)氏が同社社員を紹介した。
そして閉会の挨拶として、あづまフーズ(カナダ)株式会社・代表取締役社長、宅間昭雅(たくまあきまさ)氏がカナダ政府、日本総領事館をはじめ、新工場建設に協力いただいた多くの方々への感謝の言葉を述べた。また同社のカナダでの成功、発展だけではなく、同社の強みである新製品開発力(アイデア)、企画力を投入することでカナダの水産業界の発展や、資源の有効活用に貢献するという抱負を語り、最後を締めくくった。
(取材 平野直樹)
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![]() 閉会の挨拶を述べる宅間昭雅氏 |