MAPLE 2006

2006年10月8日 第41号 掲載
 
バンクーバー・オペラ2006-2007シーズン
一度は体験したい、めくるめくオペラの世界!


 夏が終わり、いよいよ本格的なオペラ・シーズン到来!オペラ・ファンも、オペラなんて初めてという人も、ここバンクーバーでは、気軽にオペラを楽しめる。今回は、地元バンクーバー・オペラの公演情報&オペラの楽しみ方をご紹介。華麗なる非日常の世界を一度体験すれば、きっととりこになってしまうはず。 

(取材 宗圓由佳)
 



 オペラと言うと、なんとなく敷居が高いイメージがある!?でもオペラは、ストーリーのある“劇”ということもあって、意外に誰が観ても楽しめるもの。音楽の素晴らしさはもちろん、華麗な衣装、豪華な舞台装飾、心を震えさせるアリアなど、見どころもいっぱいなのだ。また会場は、ドレスアップした人々が集い、ハイソ&セレブな雰囲気も味わえる(幕間には、みんなのファッション・チェックもお忘れなく!)

 オペラをより楽しむコツは、事前に予備知識を仕入れておくこと。ストーリーを読んでおくほか、聴かせどころのアリアもチェック。アリアは、聴き覚えのある曲の場合も多い。ちなみにバンクーバー・オペラでは、オペラ上演前に参加無料のプレビュー・トークを行うほか、ウェブサイトでストーリーやキャストをチェックできるので、ぜひ活用しよう。

 ところで、特にビギナーにとって気になるのが服装だ。一体どんな格好で行けばいいの?「オペラ鑑賞にドレス・コードはありません。“特別な夜”のためにドレスアップする人が多いですが、ジーンズやカジュアルな服の方が快適であれば、それでも構わないのです」とバンクーバー・オペラのジョナサンさん。実際にはイブニングドレスやタキシードの人から、セーターにコットンパンツの人までいろいろだが、“普段よりきちんとした格好”の人が多い。普段タンスで眠っているフォーマル・ドレスがあるなら、この機会に活用するのもオススメだ。


オペラ・コンサート


ウェルテル
 原作はゲーテ「若きウェルテルの悩み」。婚約者のいる女性シャルロッテを好きになってしまった青年ウェルテルの苦悩を描くおなじみの名作だ。マスネによる情感あふれるメロディ、心に響くソロ、華麗なオーケストラのハーモニーを楽しみたい。

公演日時:10月14日(午後7時30分〜)


オペラ


マクベス (Macbeth)  ヴェルディ作曲

 シェークスピアの四大悲劇のひとつ「マクベス」を、ヴェルディがオペラ化した作品。10世紀のスコットランド、将軍マクベスは予言と妻の野心に動かされ、前王を殺して自ら王位につく。しかし、逆に王冠を狙われる立場となり、恐怖におののくマクベスは…。政治的野心と狂気、そして良心と運命を力強く描く。イタリア語による上演(英語字幕あり)。

公演日時:11月25日、28日、30日、12月2日
     (いずれも午後7時30分〜) 

 


MACBETH. Photo by Robert Kenney
魔笛 (The Magic Flute)  モーツァルト作曲

 今シーズンのバンクーバー・オペラで、最も注目を集めているのが、このモーツァルトの手になるオペラ「魔笛」。バンクーバー・オペラでは、同作品の舞台をカナダ太平洋岸のセイリッシ族の領土に移し、新たなオペラ作品を創りあげた。

 タミーノ王子と鳥刺しパパゲーノは、邪悪な魔法使いザラストロに捕らわれた、夜の女王の娘・パミーナ姫の救出に向かう。しかし実はザラストロは高僧であり、タミーノ王子はパミーナ姫を得るために、数々の試練に立ち向かうことになる。

 原作のストーリーはそのままに、登場人物が神話上の人々や動物などに出会うなど、随所にネイティブの文化的エッセンスを取り入れたユニークな演出となっている。舞台装飾は、ネイティブのアーティスト・チームとのコラボレーション。18世紀ヨーロッパの音楽、舞台芸術の伝統と、カナダ西岸のネイティブに伝わる神話。この奥深い二つの文化をどう交錯させていくのかに注目したい。英語による上演(英語字幕あり)。

公演日時:2007年1月27日、30日、2月1日、3日、6日、8日
     (いずれも午後7時30分〜)

 


MAGIC FLUTE. Photo by Robert Kenney
ナクソス島のアリアドネ (Ariadne auf Naxos)  シュトラウス作曲

 “オペラのオペラ”を描く異色作。ある貴族の家で、悲劇のオペラ「ナクソス島のアリアドネ」の上演が予定されていた。ところが、その後コメディが上演されると知り、オペラの作曲家はカンカン。すったもんだの末、貴族は「オペラとコメディを一緒に上演せよ」と無理難題を突きつける。悲劇と喜劇の同時上演(第二幕・劇中劇)の行方は…?ドイツ語による上演(英語字幕あり)。

公演日時:2007年3月3日、6日、8日、10日
     (いずれも午後7時30分〜)

 


PARIADNE AUF NAXOS.
Photo by Robert Kenney
トスカ (Tosca)  プッチーニ作曲
 堕落しきった警視総監スカルピアが強大な権力を握る19世紀のローマ。脱獄犯をかくまったマリオを捕えたスカルピアは、その恋人の歌姫トスカをも獲得しようと企む。トスカは自分を犠牲にしてマリオを助けようとするが…。「歌に生き、恋に生き」など名アリアを擁するプッチーニの悲劇のオペラを、クラシカルな演出によって再現。絵画など古典的技法のみを使った舞台美術も見どころだ。イタリア語による上演(英語字幕あり)。

公演日時:
2007年4月21日、24日、26日、28日、5月1日
     (いずれも午後7時30分〜)

TOSCA. Photo by Robert Kenney


バンクーバー・オペラ 公演情報
会場:全公演ともQueen Elizabeth Theatre(Hamilton St.& Georgia St.)

料金:オペラ…29ドル〜
    オペラ・コンサート…19ドル〜(団体料金もあり。詳細は問い合わせを)

問い合わせ先:バンクーバー・オペラ

チケットセンター:604-683-0222
ウェブ:www.vancouveropera.ca