MAPLE 2006

2006年6月8日 第24号 掲載
 
歴史と近代が織りなす街!
モントリオールを旅しよう!


 バンクーバーから飛行機で約5時間の東の街・モントリオール。

 ケベック州に属し、街ではいたるところでフランス語を耳にする。同じ国だがバンクーバーとは時差が3時間あるのも面白い。人口の3分の2はフレンチカナディアン。だが人々は普通に英語も話すようだ。

 17世紀半ばにフランスの植民地として開かれた街で、古い街並があちこちに残っており歴史を感じさせる。だが一方で近代的なビルディングが立ち並ぶエリアもあり、新旧が入り交じった独特の雰囲気を持つ。

 市内には大学やカレッジが集まっており、各地から学生として若い人が移り住んでもいるので繁華街も若々しく賑やかだ。NYへは車で6時間という距離で、ファッションや音楽などのトレンドの発信地でもある。


旧市街の中心地「ジャック・カルチエ広場」。右奥に見えるのは市庁舎


路地で絵を売るおじさん


移動はメトロで!

  
 別名「アンダーグラウンドシティ」と呼ばれるほど地下街と地下鉄が発達したモントリオール。4つのラインがあるが、「グリーンライン」「オレンジライン」などと色分けされており分かりやすい。メトロ間はトランスファーなしで乗り換えができる。

 各駅には自動券売機がないので、最初はとまどうが乗り方は簡単。回転バーの自動改札の横の券売所でチケットを購入し、回転バーを押して中に入る。バスに乗り換える場合はホームに降りる前にコンコースでトランスファーを取るのを忘れないように(1回乗車$2.50)。

 モントリオールの地下鉄65の駅はほとんどがフランス語名。電車の中の案内もフランス語なので自分の降りる駅はしっかり地図で位置を把握しておこう。

 この65の駅、すべて違う設計者によるもので、同じデザインが一つとしてないのが市の自慢。




モントリオールはメトロで巡ることができる

旧市街


 モントリオール一の観光地。 世紀にフランスの植民地として、セントローレンス川沿いに建設されたこの街の当初の雰囲気を残したこの一帯で、石造りの古めかしい建物、石畳を行く観光馬車など、その昔に思いを馳せながら散策ができる。

 旧市街にはさまざまな名跡、博物館などがあり川沿いを歩きながら巡ってみるのもいい。

■ジャック・カルチエ広場
 モントリオールを代表する観光名所がこの「ジャック・カルチエ広場」一帯。
 公園はゆるやかな勾配が港に向かって延びていて、開放的な雰囲気。両サイドにはレストランやカフェ、土産物店が並んでいる。
 路地に入れば絵を売る露店などがあり趣がある。
 ノートルダム通りに面した広場入り口に高くそびえる円柱は、トラファルガーの海戦で有名な英国海軍司令官ネルソンの像。そのすぐ横の角に観光案内所がある。

■ノートルダム大聖堂
 ジャック・カルチエ広場から南へ。モントリオールの旧市街にあるネオゴシック建築の教会で、旧市街最大の観光スポット。カトリックの教会としては北米で最大規模のもの。エメラルドがかかった青の天井と、コバルトブルーのライトで照らされた祭壇は豪華。内部には博物館もあり宗教芸術や祭服、銀細工などのコレクションが展示されている。夏期のみ英・仏語のガイドツアーあり。


荘厳なノートルダム大聖堂http://www.basiliquenddm.org

■ポワンタ・カリエール 考古学歴史博物館
 ジャック・カルチエ広場から、川沿いを南へ歩いていくと、三角のユニークで近代的なミュージアムを見ることができる。これが「考古学歴史博物館」だ。
 同館が建つ場所がまさに、旧市街の村が最初に建築された地点なのだそうだ。
 マルチメディア方式によるモントリオールの歴史と人類学の博物館。現在「ジャポン」と題する日本の埴輪時代の展覧会が行われている(10月15日まで)。


只今「ジャポン展」を開催中のポワンタ・カリエール考古学歴史博物館
/電話:514-872-3207/大人$4.50、学生$3/


■モントリオール歴史センター
 旧消防署の建物を利用した歴史センター。モントリオールの歴史を時代ごとに再現している。 年代の居間では当時のラジオ放送が流れたり、模型で当時の様子を再現していたりと趣向が凝らされている。


昔の消防署を使った歴史センター
/電話:514-872-3207/大人$4.50、学生$3/



オリンピック公園


 1976年のモントリオール・オリンピックの会場が一大スポーツコンプレックスとして一般に開放されている。スタジアムやスイミングプールのほか、自然博物館バイオドーム、植物園、昆虫館などを巡ることができる。

■オリンピックスタジアムとモントリオールタワー
 この公園のシンボルでもあるこのモントリオールタワーとスタジアムは近未来的なデザインでいかにもユニーク。このタワーは傾斜塔としては世界一の高さを誇る。展望デッキまでケーブルカーで約2分で登ることがきる。


ユニークなデザインがいかにもモントリオールらしいオリンピックタワー


■バイオドーム
  92年のオープン以来、人気の観光スポットとなった。密閉されたドームの中には、熱帯雨林、カナダの落葉広葉樹林帯(ローレンシャンの森)、セントローレンス川河口付近、南北の極地圏の4つの生態系を再現。何千種類もの動物、鳥、魚などが実際と同じ自然環境の中で生きている。

 入り口で渡される鳥の絵が書かれた紙に、実際にその鳥を発見したらチェックを入れていく趣向で、ゲーム感覚で楽しむことができる。



熱帯雨林の暑さを経験できるバイオドーム
http://www.biodome.qc.ca/大人$12.75、子ども$6.50、学生$9.50/

 夏のモントリオールはイベントが目白押し。中でもお勧めなのが、毎年6月の終わりから7月の始めにかけて行われる「国際ジャズフェスティバル」。約100の野外有料コンサート、300もの野外無料コンサートが開催され、世界中からジャズファンがモントリオールに訪れる。

 ほかにもF1グランプリや、花火大会、ゲイプライドなどが開催されるので、機会があるならぜひ、夏のモントリオールを楽しんでみて欲しい。



(取材 吉川友恵)