弊紙レポーターとして活躍した吉川さん。カナダに来てから、大学時代にやっていた合気道を再開した。「カナダでも近年、合気道は人気があるんです。最初、道場をインターネットで調べたら、たくさんありすぎて、よくわからなくて。それで、パウエル祭(8月に行われる日系人のお祭り)の合気道のデモンストレーションを見に行きました」
そこで出会ったのが、現在の師匠。「小柄な方なのに、汗だくになりながら、大きな男の人を投げていた(笑)。その迫力に圧倒されました」
トラウト・レイクにある道場にはカナダ人も多く、そこでたくさんの友達ができたと言う。「家庭的な道場で、パーティーもよくありました。みんな「仲間」という感じで、大学のクラブのようでしたね」
仲間とのつながりは、合気道という共通項を超えて、さらに深まっていった。「みんな日本文化に興味のある人たちなので、ランゲージ・エクスチェンジも行いました。また練習では、『1、2、3』など日本語も使うので、その意味を教えてあげたり。自分の文化に興味を持ってもらえるのが嬉しかったです」と吉川さんは笑う。
カナダに来た当初は、ストイックに英語を勉強しようと思っていたそう。「人によっては、集中的に勉強したほうがいいかもしれません。でも私は、図書館で日本語の本を読んだり、今までできなかったこともやりました。英語も、合気道の稽古をしたことが、結果的に役立ったと思います」。肩の力を抜き、「好きなこと」から始める―。それが、吉川さんの充実したワーホリ生活のキーポイントとなったようだ。
(取材 宗圓由佳)
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