MAPLE 2005

2005年9月22日 第39号 掲載
 
VANCOUVER FASHION RESEARCH
センスを盗め!バンクーバーお洒落泥棒
 様々な文化が入り乱れるバンクーバー、ゆえにファッションも様々。各国の留学生を見ると国ごとに流行のファッションがあることが見て取れる。

 ちなみにここバンクーバーではヨガウェア、もしくは丈の長いカラフルなインナーにショート丈のパーカーやGジャンを合わせるスタイルが流行しているようだ。そこで地元のお洒落な人を捜すべく、街に乗り出したのだが・・

 以外と、いない。「お洒落なヨガウェア」を着てカッコ良く決まっている人、流行の服を着ている人はすぐに見つかる。でも、「お洒落な服を着ている人」と「お洒落な人」とは何か違うのだ。皆スタイルが良いので何を着てもサマになってしまう。それゆえファッションは実にシンプルなのだ。

こう見ると日本人は重ね着、小物など様々な工夫をしていると実感。そんなわけで、人のことを言えないのは充分承知で道行く人たちをキビシくチェックした。単なる流行のスタイルではなく、自分らしいファッションをしている人・・・そしてようやく見つけた彼らを紹介しよう。ぜひセンスを盗んでいただきたい。
 
 
Ryan

シンプルだが遠目で見てもお洒落な人がパッと目立つのは、トータルのバランスがとても良いから。彼のファッションにはさりげない気遣いが随所に現れていて、形もサイズも自分にピッタリ似合うものを選んでいる。落ち着いたトーンの服にオレンジに近い茶色のバッグがアクセントになっていた。ガレージセールで手に入れたそうだが、破れていてもファッショナブルな人が持つと何故かお洒落に見える。



*BAG:ガレージセール(Barclay st.)
*おすすめの店:
FRONT+Company (Main st.)、Eugene Citoo(Main st.)、Deluxe Junk (W.Cordova)、Value Village

Jessica "Rabbit"
 ドクロのタンクトップに大きなサングラス、個性的な黒髪のショートヘア。シンプルだがバランス良く、しっかり自分らしさの表れたコーディネイト。パンクスタイルのベルトは細めなので全体の邪魔をせずバランスが良い。

 パンクファッションの多いバンクーバーだが、彼女の場合は行き過ぎないソフトパンクで誰が見てもカッコイイ。



*タンクトップ:Bang on custom Tshirts (Granville st.)
*アクセサリー:Clair's
*おすすめのお店:Value Village

Rachel
 朱色のニットトップスにジーンズと革の編み上げサンダルが、彼女の持つ可愛らしい雰囲気を引き立てている。濃い茶色のインナーも形がきれいで朱色のニットとよく合う。大きな貝殻のネックレスもニットや革素材とマッチしており、いい感じ。飾り立て過ぎず、かといって平凡でもないファッションはぜひお手本にしたいところ。



*サンダル:ブラジルに行った時に買ったもの
*ニットトップス:Cest a la vie (Main st.)
*おすすめの店:FRONT+Company(Main st.)、Cest a la vie (Main st.)、Urban Outfitters(Seattle)、Lady Madonnna、True Value Vintage

Kazu
 ブラックのパンツとスカートはシンプルながらシルエットが形よい。

職業がグラフィックデザイナーというのにも納得。シルバーの太い鎖とストーンの入ったハートの組み合わせのアクセサリーがセンス良く個性的で、ベースをシンプルに抑えてあることでそれが引き立っている。

パンツはアメリカで、スカートはセカンドハンドの店で安く買ったそう。
全く違う所で買った物でも、こうしてピッタリ合わせるのがお見事。

*ネックレス:エルカルロ (Robson st.)
*スカート:4th _Burrard近くのセカンドハンドショップ
*バッグ:新宿で買ったもの

Adam
 偶然入ったカフェでひときわ目立っていた彼。ラメの細いラインが入ったブラウンのストライプシャツはもちろん、ジーンズの着こなしも靴とのコーディネイトもきまっている。サングラスやアクセサリーもひとつひとつ凝っていてお洒落。

2週間前にタイから帰国したばかりで、殆どはタイで買ったもの。しかも安いとのことだ。お洒落は金額じゃなくてセンスということ。

*ブラウス、アクセサリーのほとんど:タイの小さい村で買ったもの
*おすすめのお店:Burcu's Angel's (Main st.)

Josli
 黒のブラウスにジーンズ素材のスカートというシンプルなファッションだが、バッグはきれいなモスグリーンで刺繍入り、靴はメッシュ素材でこれも刺繍の入ったものと小物選びと色合わせが上手い。

こういう何気ないようで「お洒落だな」と思わせるコーディネイトは以外と難しい。このスカート、実は友人の手作りだそう。指輪も可愛い。

*ベルト:おばあちゃんのもの
*パンツ:ZARA (Robson st.)
*おすすめの店:FRONT+Company (Main st.)、Paranada (Commercial Dr.)、Happy3Consignment (Pt.Grey/Kitslano)

Horacio
 ジャケット、ブラウス、ベルト、靴などどれを取ってもスタンダードなデザインからひと工夫されている物を選んでいる。

赤いチェックのブラウスには左肋のあたりに小さな刺繍がしてあるし、ジャケットはポケットがたくさんある変わったデザイン。

ベルトも靴もお洒落で目立っていた彼。彼女もシンプルだが奇麗な赤い色のトップスでお似合いのカップルだ。

*ブラウス:トロントで買ったもの
*ジャケット:シアトルで買ったもの
*おすすめの店:ZARA (Robson st.)、Holt Renflew (Pacific Center)

Justine
 一見シンプルな黒いタンクトップだが、ホルターネックで縛るようになっており背中側から見るとスカーフを巻いているように見える。丈も形もよく、カーキ色のパンツ、ブーツとの合わせ方も文句無しにカッコいい。

魚の鱗のようなゴールドのベルトは彼女のおばあちゃんのもの。このタイプのパンツとブーツではラフなスタイルになりがちだが、タンクトップとこのベルトで女性らしく上品なコーディネイトになっている。

*ベルト:おばあちゃんのもの
*パンツ:ZARA (Robson st.)
*おすすめの店:FRONT+Company (Main st.)、Paranada (Commercial Dr.)、Happy3Consignment (Pt.Grey/Kitslano)

 今回の取材で気付いたのは、日本人はお洒落だが同じようなファッションの人が圧倒的に多いこと。カナディアンの方が、良くも悪くも自由に好きなものを着ている感を受けた。(もちろんアンファッショナブルな人も多数・・)お洒落だなと思う人は、基本をシンプルにまとめてセンスの良い小物で演出したり、全体のバランスを考えてコーディネイトしている。

セカンドハンドを上手く使っている人も多い。何より自分に似合うファッションをよく知っている。季節はもう秋。流行の服も良いが、彼らを参考にちょっと人とは違う自分らしさを演出してみてはどうだろうか。          
(取材 菊池友理)