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MAPLE 2005 2005年9月1日 第36号 掲載 |
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第2回バンクーバー・サーモンダービー
今年の1位はちょっと小さめ4ポンド |
バンクーバー・バラード入り江で8月27日、去年に続く第2回目のサーモンダービーが開催された。秋の気配を感じる高い空の下、サーモンを求めて集まった参加者は総勢18名。遠くは日本やニューヨークからの参加もあり、早朝7時から5時間、UBC沖の洋上でクルージングを楽しみながらサーモンを追った。
(取材 藍智子) |
 ジョンB号の本日の乗組員。左から、岡部、ジョン、高木、福島、端本(敬称略) |
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 ダービーの後の食事会も楽しみのひとつ。全員に豪華賞品が配られた |
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| 優勝者には日本往復航空券! |
本紙及びニッケイTV主催、M&Mチャーターズ後援で昨年度から始まったサーモンダービーは、フィッシングガイド付きのクルーザーに分乗、完全な個人戦により、釣り上げたサーモンの大きさを競うというもの。
優勝者にはスカイランドトラベル社より、日本往復航空券が授与される。今年も巨大サーモンを釣り上げるべく、家族連れや初心者から、釣りキチの猛者まで様々な顔ぶれが期待を胸に、ノースバンクーバーのハーバーに集結した。
まだ街も眠る土曜の朝6時半。M&Mチャーターズの井上正彦さんからルールや注意事項などの説明があり、7時には6隻のクルーザーに数名ずつ分乗、早朝の静けさが漂う港を出発した。少々肌寒いものの、天候は良好だ。 |

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午前7時過ぎ。また朝焼け色濃い港を後にする
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| ジョンB号、異色の面子で
いざ出陣! |
サーモンフィッシングは、ダウンリガーという特殊な装置に5〜6キロの鉛の重りを使うトローリング漁法で、固定した竿から狙いの魚がいそうな位置まで糸を垂れ、ゆっくりと船を走らせる方法だ。
漁業探知機で魚の群れを監視しながら移動し、垂れる深さを推測するのは、フィッシングガイドの腕の見せ所である。記者は釣り歴 年、趣味が昂じてガイドに転身してしまったというジョン・バートンさんのクルーザーに同乗させてもらった。同船の仲間は個性ある4名。
「フィッシングガイドも兼務する」という、バンクーバー在住の数少ない日本人ヘリコプター操縦士でリムジン運転手の高木知盾さん、同じく市内でカフェを経営する釣り好きの岡部新平さん、そして釣りキチ女子大生・端本佳奈枝と福島明子さんだ。端本さんはバンクーバーに語学留学中で、今回のサーモンダービーを知り、日本にいる仲良しの福島さんを誘った。
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| アザラシやアシカに遭遇、 皆興奮 |
若干風が強く、波が少し荒いという。ジョンさんが「船酔いは大丈夫?」とメンバーを気遣う。自信の無い記者のみ、酔い止めを飲む。皆、興奮に包まれて饒舌だ。
朝の港は美しい。港の出入り口近くに点在するコンクリート塊の上で、アザラシが日向ぼっこしていたり、海面に頭だけちょこんと出していたり。そのたびに船内が沸く。ぽっかりと浮かび上がるダウンタウンは洋上の芸術のようで、あらためてバンクーバーは世界で1番美しい近代都市だと思わされる。
港を抜けると、船は一気に加速。エンジンが3つもついていて、びっくりするほど速い。ライオンズゲートブリッジを走り抜け、UBC沖まで白い水しぶきを上げながら水面を割り進む。そしていよいよ本日の釣り場に到着。 |
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| 魚に優しい返しの無い釣り針を使用 |
まずは4本の竿を立てる。各自自分の竿を決め、女性陣2人の竿には冷凍の
センチほどの小さな鰯を付けた。男性陣の竿には、ルアーとイカの足状の疑似餌を仕掛け、サーモンが釣れそうな50フィート前後に糸を下ろした。
センチほどの、大きな靴べらのような反射板が海面を滑る。魚が掛るとクリップがはずれて竿が大きく跳ねるのだそう。
BC州では、サーモンフィッシングに「返し」の付いた釣り針の使用が禁止されており、「バーブレスフック」という返しの無い釣り針を使う。数の減ったコーホーサーモン(銀鮭)を守るため、リリースしやすくすることが目的で制定された法律だ。
それでも竿を立てるようにすれば、決して不利にはならないとのこと。むしろ、釣り上げた感動が大きいという。
仕掛けた後は皆で楽しく歓談、じっと待つのみである。
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桟橋の隅で、釣り上げたサーモンを割き、ワタを出す。
そのワタを目当てにアザラシが嗅ぎ付けやって来て、にわかショータイム!
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| 次々としなる竿に高まる期待 |
ジョンさんから、前日に乗せた釣り客が
ポンドの大物を釣り上げたという話を聞き、メンバーの興奮が高まる中、最初の引きがあった。福島さんの竿だ。
のんびり談笑していたジョンさんの顔つきが変わり、竿に飛びつく。
福島さんに竿を手渡して指示を出す。釣り上げたのは、 センチほどのキングサーモン。キングサーモンは センチ以上でないと持ち帰れない。泣く泣くリリース。
分ほど時間をおいて、今度は端本さんの竿がしなる。が、寸でのところで取り逃がす。でも見るところ、 センチ級のキング。やはりリリース対象の《シェイカー(竿を揺らすだけの魚)》だ。
その後、しばらく静かな時間が流れ、酔い止めが効いて記者はウトウト。と、突然の皆の叫び声で目が覚めた。岡部さんの竿が激しくしなっているという。しかし、ジョンさんから竿を手渡した瞬間、逃げられた。間違いなく
ポンド前後の手ごたえだったとか。悔しい。
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端本さんと同じ彦島出身。現在愛媛大学で海洋学を専攻、
専門はなんとクラゲという彼女は、海上でクラゲを見かけるたびに
駆け寄って観察。将来はクラゲ学者か陶芸家か迷っている
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| 優勝は釣りビギナーの
NY留学生、西川さん |
他の船と無線や携帯で連絡を取ってみる。すると、リリースや取り逃がしがあったものの、我が船がスタートダッシュを切ったことが判明。掛かる獲物も、次第に大きさが増していることもあり、優勝への希望がみなぎった。
だが、その後は時折クラゲが当たるだけで、残念ながらタイムリミットの正午が近づいてきた。朝が早かったため、朝食抜きで皆空腹。記者はダービー後の食事会へとすっかり心が動いていたが、他メンバーは口々に「食事はいいから釣りがしたい。リールが巻きたい」。釣り好きの熱意を垣間見、俗物的な自身を恥じた。
全員が次々と帰港。優勝者はニューヨークの学生・西川郷さんが釣り上げた4ポンドのピンクサーモン、次点には地元から参加の会社員・根尾政勝さんで、同じくピンクサーモンの2ポンド。根尾さんはこの他、カレイも1匹釣り上げた。
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今年の1位西川剛さん(左)と、2位の根尾政勝さん。
根尾さんは、本紙の広告を見てダービーに参加。
「楽しかった。来年もまた参加したい。鮭は塩焼きに、カレイは煮付けにしたい」
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この時期はキング、コーホー、ピンク、ソックアイ(紅鮭)の各サーモンが回遊しており、さらに今年はピンクサーモンの回帰年度に当たるとのことで大きな期待が掛けられたが、やはり相手は自然。
予測できないからこそ、釣りはおもしろくもある。そして、美しいバンクーバーの海や景色、空気を楽しむのも、サーモンフィッシングの醍醐味なのだ。ちなみにサーモン釣りは年間通して可能である。今から腕を磨いて、来年のダービーに請うご期待! |
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| M&Mチャーターズ |
フィッシングガイド・井上正彦(いのうえ・まさひこ)氏
82年、26歳のときにバンクーバーに移住。自動車メカニックを経て、同社を設立。以来、バンクーバー初の日本人フィッシングガイドとして活躍。BCスポーツフィッシングガイド協会の会長なども歴任。明るくユーモアいっぱいで知識も豊富な井上さんは、日本人ばかりでなく、アメリカ人の顧客も多い。「多くの日本人に、自然と一体となったクルージングや釣り、カニ獲りなどの楽しみを知ってもらいたい」と語る。チャーター料金など詳細はウェブまたは電話で。
■電話:(604)937-3962 /FAX:(604)937-7650
■ウェブ:http://www.mmcharter.com/index.html
■メール:info@mmcharter.com
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| 第2回バンクーバー・サーモン・ダービー |
主催:バンクーバー新報、Nikkei
TV.com
後援:M&M Charters Ltd.
スポンサー:
Skyland Travel Inc. - escapes.ca
FUJIYA
Dan-D Foods Ltd.
OK Gift Shop
NIKKA Fishing & Marine
JC Tel
CMC Sake+ Wine Merchants
James International Export Corporation
Shinsen Sushi Hi-To Foods
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