MAPLE 2005

2005年3月10日 第11号 掲載


 

今春到来!
初めてのゴルフ体験とゴルフ上達の為の5つのポイント

 ここバンクーバーでは日本より遥かに手軽にそして安価にできるスポーツ、ゴルフ。

 これからの季節にはうってつけのスポーツ。若い人達にとってゴルフはとかくお金の掛かる、年がいった人達のスポーツというよりむしろ社交術という印象が強いようだが、それは大きな間違い。バンクーバー周辺には、9ホールのショートコースから、36ホールもある大規模コースまで、数えれば31のゴルフコースがあり、近郊のスキー場として有名なウィスラーには、4つのコースが点在している。また気になる料金の方も、平日は、$20〜、週末でも、$30〜、と高いコース料金の日本と比較した場合には安価で若い方でも手軽に楽しめる。

 これから、日没が遅くなる夏に掛けては、各コースともお得なトワイライト料金を設定しているので、学校の授業終了後や、仕事の終わった後に、友達と誘い合わせてゴルフに行ってみたら如何か。緑の濃いフェアウェイを、ボールを追いながら歩くのは本当に気持ちの良いものだ。今回は、バンクーバーに滞在して1年半、残念ながらゴルフを1回も経験した事の無い、野崎なみさんが、ミカサゴルフセンター所属のレッスンプロ、小島晴夫プロにマンツーマンで指導してもらった、ゴルフ体験の模様を紹介する。

 「その人のスウィングを一度、壊してしまう」という指導理念をもとにレッスンを行う小島プロである。

 自己流の癖がついてしまったフォームを部分的に修整したところで、上達のための根本的解決にはならず、むしろ、「一度、全部、フォームを壊してしまい、最初から正しく組み立てていくことが上達への早道になる、つまり積み木と同じで、土台をしっかり築けば、後は、綺麗に積み上がっていくものです」とも話す。小島プロの指導は、きっとゴルフの上達で伸び悩んでいる人にも大きなヒントを与えてくれると思う。

そんな小島プロに教えを受ける野崎さんは、学生時代ソフトボールの選手として活躍した経験はあるが、ゴルフクラブに触るのは今日が初めて。ちょっと緊張気味の野崎さんに小島プロは、「ゴルフで一番大切な事は、リラックスすること」とクラブを握る前からレッスンが開始された。



グリップ


右手を添えてVの字が出来るのが
正しいグリップ


左手でのクラブの持ち方見本


小嶋プロによるグリップの矯正

●上達の為のポイント−1:リラックス

 「ゴルフで大事な事は、緊張せずにリラックスしていること、どうしてもボールを遠くへ飛ばしたいとか、ボールにクラブヘッドを正確に当てたいとかの気持が先に出てしまうと体の余計な所に力が入ってしまい、本来の綺麗なフォームが崩れ、正確なスウィングができなくなります」そのため、クラブを握る前、ボールの前に立つ前から「リラックスをして体のどこにも力を入れないのがポイントです」と小島プロは野崎さんにアドバイス。

 緊張していた野崎さんの気持を軽妙な会話と適格なアドバイスで和らげ、いよいよクラブを握る。ここでもまた、基礎が肝心という小島プロは、正しいクラブの握り方を文字通り手を取って教えてくれる。


●上達の為のポイントー2:グリップ

 ゴルフクラブの握り方(グリップ)には、野球のバットを握るのと同じベースボールグリップおよびオーバーラッピングとインターロッキングの3種類の握り方がある。自分の一番しっくりくる方法を選択すれば良いとのこと。

 今回、野崎さんが教わったのは一般的なオーバーラッピング。小島プロいわく、「初心者の方は、ウィークグリップになりがち、そこで親指と人差し指の間にできるV字の先がどこを指しているかをチェックすると良いです」とのこと。

 「グリップを正しい形にする際に注意すべきことは、“先程の右手のVが右肩、左手のVがあごと右肩の間を指すように握る” “握り加減は、力を入れずに、クラブを振った時にクラブが飛んでいかない程度に軽く握ることがポイント」


●上達の為のポイントー3: アライメントとスタンス


 ボールを真っ直ぐに飛ばす為には、体をボールとターゲットを結んだ線(ターゲットライン)に対して真っ直ぐに正対させれば良いのだが、頭で判っていても中々できないのが実情。この際に注意すべき事は「肩、腰、膝のラインがターゲットラインに対して正対するようにする事、そしてスタンスは、ターゲットラインに対して右足は直角に、左足はつま先を少し広げる。つま先ではなく、両足の土踏まずがターゲットラインと平行になるようにするのがコツ」


●上達の為のポイントー4:ボールのポジション

 綺麗な力のあるボールを打つ為には、ボールを置くポジションが重要。「経験者でも良く見られる悪い癖が、ボールのポジションを間違えているために、そのボールのポジションに合わせてスウィングしてしまっている事。

 これでは、折角、綺麗なフォームを作ってもなかなか上手くボールに当たらない」。ボールを置く正しい場所は、スウィングをした時にクラブヘッドが最下点に来るような位置に置かれるべきことを憶えておこう。

 さらに、ヒントとしては、「アイアンの場合、スタンスを取る際には、左足を軸足として左足の位置は変えずに、クラブの種類に応じての調整は右足で行い、ウッドの場合には左脚の位置も右に移動する」


●上達の為のポイントー5: 立つ姿勢


 最後の上達の為のポイントは立つ姿勢。経験者も含めて初心者がとかく陥りやすい間違いが、“お尻が落ちてしまう事”、「お尻はすとんと落としてしまうのではなく、見えない椅子に腰掛けているように立つ事が正しい姿勢」



 前記したようにクラブの構え方次第で、スウィング、フォームは全く違ってくる。この5つのポイントに注意しながら、リラックスしてアドレスに入る事が大事。「ゴルフを始めたばかりの方は、飛ばしたい、綺麗な球を打ちたいという気持が勝り、フォームもスウィングも崩れ、結果的に良くない癖をつけてしまうことが多い」とか。

 初心者は、小島プロが指摘した5つのポイントに気をつけながら、悪い癖をつけないように練習すると良いのでは。しかしながら、上達の一番の早道は、自己流のフォームが出来てしまう前に、小島プロのような先生に習う事が一番。

 取材の終了後も、練習に来ていたお客様にアドバイスを求められ、気軽に応じていた小島プロの姿勢には、少しでも多くの人にゴルフが上手くなって貰い、ゴルフを楽しんで貰いたいという気持ちが表れていた。

 「経験者の場合、どうしても、自己流のフォームとスウィングに固執してしまう傾向が強く、フォームを全面的に直される事を嫌がるお客様も多い」とのことですが、家の建築と同じで、土台(基礎)ができていない家は簡単に壊れてしまう。ゴルフにおいても、今回、紹介した5つのポイントがきちんと出来ていないと、どこかで上達を阻害する壁にぶつかってしまう筈。もし、上達の壁に当たって悩んでいる人がいるならば、是非、基礎をきちんと時間を掛けて親切に指導して貰える小島プロの門を叩いてみるのも一考かと思う。今回の野崎さんのような、全くの初心者から中上級者まで、受講者のレベルに合わせたレッスンを行ってくれる。

 今回、体験レッスンを受けた野崎さんは、今回の1時間のレッスンでゴルフにはまってしまい、この夏のコースデビューを目標に練習に励むそうだ。

(取材 京谷昌美)


小島晴夫プロ(Harry Kojima)


●●小島晴夫プロ(Harry Kojima)●●

Certified Teaching Professional
Canadian Golf Teachers Federation Inc.
ミカサゴルフセンター所属

1986年大阪体育大学卒業後、ワーキングホリデーでカナダヘ
その後、オランダに3年滞在して帰国、再度バンクーバーヘ、
2000年よりミカサゴルフセンターで、レッスンプロとし
て全くの初心者より経験者迄を対象に指導。
小島プロの指導を受けたい方は、事前に電話で予約が必要。
Cel.: 604-767-0036 または、ミカサゴルフセンターまで。
レッスン料; C$40.00/時間、C$25.00/30分
レッスン料には1カゴのボール代が含まれる。

●ミカサゴルフセンター
住所:4880 No6 Road, Richmond,BC V6V1P7
TEL:604-278-1101
(交通)
車で行くのが便利(駐車場完備)
公共交通機関利用の場合は
Sky Train, 22nd駅で下車、Richmond Center行きの
バスに乗れば、ミカサゴルフセンターの前迄来る。
(料金)
練習用ボール(1カゴ、60個入り)、$3.50

*1カゴの数量は季節により異なる。 その他、打席料はないので気軽に利用できる。