MAPLE 2005
2005年1月20日 4号 掲載
真冬にナイアガラが面白いって本当?
本当です!ナイアガラが特別の表情を見せるのは真冬。
どうせなら気温は思い切り低い日が良いのです。
ただし、空は真っ青に晴れ上がって、お日様が輝いているのが条件です。
こんな日には、滝の水煙が空中に舞い上がったとたんに凍ってクリスタル状になり、太陽の光を受けてキラキラと輝きます。
まるで天使が撒き散らす幸せのクリスタル・パウダーのようですよ!
落下地点周辺の展望台も氷でいっぱいのカナダ滝 |
★ロマンチックにも、笑いがいっぱいにも自由自在
夏から秋にかけてナイアガラはいつも観光客でいっぱい。
滝のすぐそばは美しい公園になっていますが、少し離れると「フランケンシュタインの屋敷」とか「世界拷問博物館」なんて、悪趣味というかキッチュな見世物がずらりと並ぶ、あまりにも観光化した場所。
大自然の驚異にじっくり感動する気分にはなかなかなれないくらいです。
しかし、冬になると観光客の姿もまばらになり、キッチュ系のお店もおとなしくなっています。
こんなときこそ、ゆっくりと滝の素晴らしさを独り占めできるというわけです。
もちろん、かなりの寒さになりますから、防寒具はしっかり用意しましょう。
特に歩きやすい防寒ブーツ必携。
滝の周辺は水しぶきが凍り付いてツルツルしていますからね。
冬になれば滝の見える部屋も夏に比べて大幅に安くなりますから、天気の良くない日は思い切って外出をやめ、部屋のなかからノンビリ滝を眺めるのもいいでしょう。
特に夜のライトアップは、氷の宮殿のようになった滝が幻想的な光に彩られ、夢のような美しさ。
これもホテルの部屋から(暖炉のある部屋を指定するのがおすすめ)、ワインでも飲みながら眺めれば、忘れられないロマンチックな旅になることでしょう。
もちろん、キッチュ系の見世物をはしごしてお笑いでまとめる日というのも悪くはありません。
ハルクとかスパイダーマンとか、マーベル系の漫画のヒーローたちがテーマの巨大なゲームセンターから、UFOミュージアムまで、選択の幅はかなりの広さです。
本格的な大型カジノも二ヵ所ありますから、極寒の日はギャンブルでホットになるというのもおすすめです。
凍れる宮殿のようなアメリカ滝 |
★ホンワリ暖かくなるアトラクションもいっぱい
ナイアガラの滝の裏側は、真冬にはどうなっているのでしょう?
エレベーターで滝つぼの近くまで下りていき、迫力いっぱいの滝の裏側を探検できる、Journey Behind the Fallsは真冬でも営業しています。
氷で展望台からの眺めはかなり制限されてしまいますが、そこも真冬ならではの迫力です。
寒いアトラクションばかりでは・・・という気分なら、冬でも美しい花が咲き、蝶々や熱帯の鳥たちが舞うアトラクションがたくさんあります。
比較的新しいNiagara Falls Aviary Birds of the Lost Kingdomは、ジャングルの中に失われた伝説の都を訪ねる・・・という設定はやや大げさですが、鳥の好きな人ならきっと楽しめるでしょう。ガーデニングに興味がある人なら、北米屈指の園芸専門学校の庭を訪れてみましょう。
冬のガーデニングのヒントがきっと見つかるはずです。
外の散歩には寒すぎるという日なら、滝から500mほど南にある温室へ行ってみましょう。
規模は小さいですが、ホッとなごめる場所です。
ここは、地元の人のいちおしのロマンチック・スポットらしいですよ。
先ほどお話した園芸学校にも蝶々が舞う温室Niagara Parks Butterfly Conservatoryがあります。
お姫さま気分になれるスパばかり |
★じっくり自分磨きをするならNOTL
ナイアガラの滝から車で20分ほどのところに、ナイアガラ・オン・ザ・レイク(NOTL)という小さな町があります。
18世紀の終わり、植民地時代の首都だったこともある、歴史の香り高いところです。
今でも18世紀から19世紀の建物がたくさん残っていて、おいしいジャムやキャンディーを売るお店や、ユニークなデザインのインテリア小物やアンティークを探す楽しみもあります。
そして、この町の周辺にはアイスワインで世界的に有名なワイナリーが点在しています。
最近このNOTLはスパの町としても知られるようになってきました。
伝統的なホテルが最新の設備をととのえた贅沢なスパを併設するようになったのです。
と、いっても大型ホテルはありませんから、スパもパーソナルなサービスが自慢のところばかり。
少なくとも数日連泊して、じっくりと疲れを癒し、自分本来の美しさが輝きだすようなトリートメントを体験してみてはいかがでしょう。
宿泊や食事、ワインテイスティングなどとセットになったスパ・パッケージを用意しているホテルが多いので、インターネットなどでチェックしてみると良いでしょう。
ひっそりとしたナイアガラで滝の雄大さに心を癒され、ワインとおいしい料理で体もホカホカ、そしてスパで肌を磨けば、長い冬を乗り切る元気もきっとわいてくることでしょう。
バンクーバーからトロントへの飛行機料金も割安便がたくさんあります。
(取材・文 宮田麻未 写真 神尾明朗)