MAPLE 2005

2005年1月6日 2号 掲載


 

lululemon・バンクーバー発のヨがスポーツウェア専門店

 

 ヨガといったら大概の人はイメージすることができるだろうが、近年北米でブームになっているホットヨガとは一体ナニモノ ということで本紙記者がダウンタウン・ウエストエンドにあるビクラム・ヨガ(流派のひとつ)のスタジオ『ビクラムス』へ体当たり潜入してみることにした。


lululemonの商品イメージ

●初回限定ホットヨガ無料体験

 服装は短パン着用を勧めるとのことだが、足を出したくないのでルルレモンのグルーヴ・パンツ(ロング丈、フィットタイプ)とタンクトップで参加することに。

ビクラムスの門をくぐるとサウナのようなムッとした空気と臭いが。

なんだか不吉な予感…。

こちらのスタジオでは初回に限りホットヨガの無料体験ができる。

以降はドロップインが17ドル、回数券やパスを買えばかなり安くなる(6カ月有効無制限パス600ドルなど)。

持ち物はマットとタオルと水。

水は必須とのことで、受付で買う(2ドル)。

更衣室で常連だという日本人女性と話す。

「スタジオの汗臭さが不快でなければ、日本人は1度体験するとたいていみんなハマる」そうだ。


●高温多湿、本場インドにいるようなスタジオ内

 インストラクターは全員ロサンジェルスにあるビクラム・ヨガ養成所で研修を受け資格を取得したエキスパート。

スタジオ内は華氏105度(摂氏約40度)、湿度60%に保たれている。

その理由は『筋肉を柔らかくして肉体への負担を軽減』『怪我を防ぐ』『新陳代謝を促し毒素を排出』など。

なるほど体によさそうだ。

がしかし、暑い。臭い。息苦しい。その上この中でヨガをするのだ。

ヨガといえば静止ポーズで瞑想というイメージだったが、26パターンのポーズは忙しく進み、どちらかというとエクササイズの要素が強い。

インストラクターに至ってはまるでカーディオの指導である。

90分間、叱咤激励賞賛の嵐。先生はよく酸欠にならないものだと感心しきりだ。


●拷問のような26ポーズ90分間

 常連の参加者は汗を流しながらもビシッとポーズを決めている。

記者は注意されてばかり。途中、頭がクラクラして座り込む。

「3時間前から食事を摂ってはいけない」という掟を破り、軽く食べてしまったことが原因のようで気分が悪い。

腰もメリメリいう。拷問のようである。短パン推奨も身をもって納得。

だんだん窓も開けず澱んだ暑苦しい空気の中でこんなことを強要(自主的に来たのだが)されていることが腹立たしくなってくる。

思考能力も無くなりひたすら参加者を追随している状態が続く。

終わりに近づいた頃、2度ほどドアが開けられた。かすかに流れてくる冷えた空気が一筋の光のように感じる。

最後は暗くした室内で横たわりクールダウン。やっと終了。

いったい何百CCの汗をかいたことだろう。

もう2度とやるもんか!という思いでスタジオを出た。


●地獄からの生還、終了後は爽快!

 更衣室で帰り支度をしているうちに、感じたことのない爽快感に包み込まれた。

追い込まれ限界を感じ、汗と共にストレスや怒りなどの感情すべても排出したかのよう。

これは気持ちがいい。ヨガは精神と肉体の両面を活性化するという所以がよく理解できる。

参加した女性らの中には週に5回通うツワモノもいたが、この快感のためならあの辛苦も耐えられようという体験ホットヨガの印象だった。


**************************************************************
 今回のホットヨガ潜入取材の衣装協力とガイドを務めていただいたのは(株)レバンテ・ルルレモン事業部の飯塚栄樹(いいつか・さえき)さん。
ダウンタウンを訪れる日本人からも注目を浴びているルルレモンのスポーツウェアがついに日本上陸を果たすという。


●日本第1号店は東京・青山

 ヨガをしている人なら誰でも知っているスポーツ衣料メーカー『ルルレモン』。

自社工場をクラークドライブに持つ、正真正銘のメイドイン・バンクーバーである。

7〜8年前からの空前のヨガブームによって動きやすく体にフィットしたウェアが市場で求められるようになり、4年前にヨガウェアの衣料メーカーとしてルルレモン1号店がキツラノに立ち上げられた。

その機能性と従来のヨガウェアのイメージを払拭するスタイリッシュなデザインに、ヨガフリークばかりでなく各種エクササイズや日常着としても人気となり、現在カナダ国内16店舗、米国3店舗、オーストラリア1店舗を展開する。

来月2月には待望の日本第1号店が東京・青山にオープン予定だ。


●縫製や素材にもこだわった全商品

 ヨガをベースに考慮された全商品は、縫い目が肌に当たってもゴロゴロしない“フラットシーム”という縫製法が用いられ、使用される布地も吸水性が高く速乾性のよい素材(LUON、WDWなど)が厳選されている。

また、パンツやジャケットには防縮加工が施され完璧なフィット感を追求。サイズも豊富に揃えている。

丈詰めは無料で自社工場に差し戻しての丁寧な裾直しを行う(2日で仕上がった)。

今回提供していただいたパンツ・タンクトップ・ジャケットはどれもほんとうに着心地がよく、無駄のないジャストフィット。

シンプルだがハイセンスなデザインでスタイルが割り増して見える感がある。洗濯後の乾きも抜群で、部屋着としてもカジュアルな外出シーンとしても手放せなくなりそうだ。