家族でおでかけ
2005年9月22日 第39号 掲載
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ハイウェイ1をひたすら東へ走り、73 番出口で降りて南下していくと、道の左右は農場で、時折牛や馬の姿が目に入る。 あらかじめ確認していた道順を辿り、「AJファーム」の看板に促されて敷地に入っていくと、大きなバスのキャンピングカーが目の前に現れる。このキャンピングカーから登場したのは「AJファーム&アカガミファーム」の赤神潔(きよし)さん・富美子(ふみこ)さんご夫婦。レポーターは潔さんのジープに乗せていただき、40エーカーのヘーゼルナッツ農場を案内していただいた。 へーゼルナッツの木は高さ4、5メートルほど。その木のあちこちに数個ずつまとまって実がなっている。潔さんが枝を軽く揺すると、バラバラバラッとへーゼルナッツが落ちてくる。レポーターも同じく枝を揺すると、またボトボトッとナッツが地面を打つ。実を探して一粒一粒収穫するベリー類のピッキングとは大違い。あまりに簡単に取れるので実をつけてくれた木々に少々申し訳ないようでもあるが、自分の手で木に触れてナッツの雨を降らせるのは結構快感である。そしてコロコロと地面に散らばったナッツを一つ一つ拾っていく。「今落ちたばかりのナッツを拾う」というのが良いものの収穫法だ。 へーゼルナッツの木の葉はところどころ虫に食われている。「こんな風に虫に食われても、化学薬品は一切使いたくないんですよ」と潔さん。そのため虫も鳥もリスなどの動物も葉や実を目当てにやってくるが、自然を大事にするアカガミファームでは無農薬を貫いている。 さて次はクルミ。実のなり方はどんな様子かと興味津々で観察してみると、鶏の卵ほどの緑の実から、ぱっくりと十字に亀裂ができ て、そこからあの堅い殻のクルミが顔を出していた。クルミはそこからはじけて地面に落ちてくる。幅2センチ半ほどのへーゼルナッツに比べれば、クルミの実は堂々としたもの。見つけるのも容易だ。 もともとこの土地は丘のようにこんもりしていたのだが、ここをならして現在のような平地のナッツファームにと作り上げたのは赤神夫妻。ナッツファームを始める前はミンクファーマーとして、北米一の値をつけるミンクを育てた経験の持ち主だ。 ご夫妻にヘーゼルナッツの食べ方を伺うと「普通は殻をむいてローストしてから、そのままつまんだり、サラダに入れたり、煮物などにも入れて食べます。ご飯と一緒に炊いて食べると栗ご飯のようですよ」と富美子さん。ナッツ類はビタミンEが豊富といわれるが、なかでもヘーゼルナッツは、ビタミンEのなかでも、われわれの体で有益なビタミンEアルファ・トマフェロールの成分量が、アーモンドやピーナツなどの仲間のなかで飛び抜けて高い値を示している。また体の血液中の悪玉コレステロール値を引き下げる働きをもつ不飽和脂肪酸もヘーゼルナッツには大変多く含まれている。 きれいな空気を吸いながら、のんびりナッツを拾うだけでも楽しいが、帰ってから香ばしいナッツを割って味わう楽しみもある。さらに体にも良いーそんな秋の味覚をどうぞお楽しみあれ。 (取材 平野香利) |
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