MAPLE 2004
2004年8月 35号 掲載
シカゴの摩天楼 |
アメリカ中西部五大湖のほとりに位置するシカゴは、Chi Townの愛称で呼ばれている大都会。
アメリカの名古屋と称されるこの街は、NY、LAに継ぐ人口第3位の都市で、メンタリティーとしてはニューヨーカーとシカゴっ子は東京人対大阪人のようなライバル意識をもって張りあっている。
犯罪発生率の多い都市として悪名高い一方、アメリカ中西部『ビッグハート』を持つシカゴの人々は柔軟性に富んでいて外国人に対しても基本的に親切。この街は一年中風が強いことから『ウィンディーシティ』として有名でもあり、冬季は豪雪で空港が閉鎖される事態も起こりうる。
そんな厳しい内陸気候のシカゴの夏は短く暑い。美しいミシガン湖、博物館やアート、そして歴史的な建築物を見に多くの観光客がやってくる。摩天楼の合間を地図を片手に闊歩しよう!
ダウンタウンへ
シカゴにはオヘア、ミッドウェイの二つの空港があるが、どちらへも地下鉄が運行されている。大きなトランクを引きずりながら地下鉄やバスで宿泊所に向う多くの観光客を見かける。
地下鉄、メトラ(郊外電車)、バスと公共交通機関が充実していて、歩き回るのにとても便利。CTA(Chicago
Transit Authority)発行のBus & Rail Mapを手に入れたらシカゴ観光の大きな味方になってくれる。
バスと地下鉄の基本料金は$1・ 。 セント増しで二時間以内に2回乗り換えできるが、発行してもらった路線に再び乗車することはできない。事前にシカゴ・カード・プラスというカードを購入してからシカゴに行くと
%割引等の特典があって便利。(www.transitchicago.com)
また、利用価値の高い無料トロリー・バスがダウンタウン内、ネイビーピアやリンカーン公園、チャイナタウンなどにも網羅されている。
公共交通機関を利用する際は時間帯に注意したい。特にレッドライン(ダンライアン線)は南部の治安が良くない地域を通るため、夜はお勧めできない。地下鉄利用者は自分のバッグに手を掛けたりしてひったくりなどに注意している。車内で居眠りをしている乗客を目にしたことがない。
ホリデーでシカゴを訪れウキウキ気分でも、ある程度の緊張感を持って行動することが大事。
観光案内所
町中には幾つかの観光案内所があるが、カルチャーセンター内にあるオフィスは特に充実している。イベント情報の冊子や拝観料、買物、食事の割引券付きクーポンブック。各種の観光パンフレットが並び、参加費無料の『シカゴ・グリーター』ツアーにもここで参加できる。
ツアーの 日前に申し込めば無料の2〜4時間のツアーにも参加できる。その場合は事前に電話かメールで問い合わせが必要。
www.chicagogreeter.comまたは(312)744-8000まで。
摩天楼ビル群
シカゴの建設物は高層でしかも古めかしい。1871年に勃発した大火の後、バーナム、ルートなどシカゴ派とよばれる建築家によって設計され、個性豊かな摩天楼を構築した。
世界一高いビルと親しまれてきたシアーズ・タワーを始め、アモコ・ビルやジョン・ハンコック・センターなどは高層ビルの中でも群を抜いている。大抵のビルは歩いて見てまわれるダウンタウンの範囲内にある。
ミュージアム&ギャラリー
『シカゴ・オフィシャル・ビジターズ・ガイド』のミュージアム欄には何と ヵ所もリストされている! 一度の滞在で全部回ることは到底無理としても、有名どころは是非とも押さえておきたい。場所によっては無料の日があるので、前もって情報を得て効率よく回りたいものだ。
1 シカゴ美術館(The Art Institute of Chicago)
111.S.Michigan Ave., NYのメトロポリタン、ボストンのボストン美術館と並ぶアメリカ三大美術館のうちのひとつ。
1891年に建設されたこの建物はビクトリア調で、2年後の世界コロンビア博覧会のために作られた。日本語の美術館マップは受付で4ドルで販売されている。 部門、
万点以上展示している館内を歩きながら見て歩くだけでタップリ2時間はかかる。本館2階の名作揃いのヨーロッパ絵画は特に見逃せないスポット。大人 ドル、子供7ドル。毎週火曜日は無料。
2 フィールド自然史博物館(Field Museum of Natural History)1400 S. Lake Shore Dr., グラント公園内にある博物館。ファーストネイション文明、古代エジプト、古代中国、チベット遺産など大人も子供も楽しめる。入場料 大人
ドル、子供5ドル。
充実の大型公園
大都会シカゴに来て驚いたのは、市内にたくさんの大型公園があること。そして嬉しいことに夏季は様々な無料イベントが開催されていた。
特に目を引いたのは、ダウンタウンのオアシス、グランド・パーク内にオープンしたミレニアム・パーク。2001年に完成した敷地内に趣向を凝らして設計されたオブジェや屋外コンサート場がお目見え。このスペースは7月
日にオープンし、クラシックやジャズの記念コンサートに多くの音楽ファンが駆けつけた。
この他にも無料の動物園、植物園のあるリンカーン公園や、アフリカン・アメリカンのミュージアムもあるワシントン公園など、市内の公園巡りをするもの楽しい。
買物派は必見!
マグニフィセント・マイル
ミシガン通りのシカゴ川からオーク通りまでの北側は通称『マグニフィセント・マイル(魅惑の1マイル)』と呼ばれるシカゴの目抜き通り。高級ホテル、デパート、専門店が立ち並び、見て歩くだけでも目の保養になる。有名ブランドとしてはティファニー、グッチ、バリー、バーバリー、ソニア・リキエルなど。これらの店を訪ねる際は服装に留意したい。
ラフな恰好のシカゴっ子がティファニーに入ろうとしたところ、身分証明書の提示を求められた。
・Dの称号の入ったIDだったのにもかかわらず、彼女は服装チェックに合格せず入れてもらえなかったそうだ。同店は店員に直接対応してもらうには所定の場所に並んで順番を待たなければならない。
これを知らないで店員に「このネックレスを見せて下さい」と話し掛けた観光客は「貴方より早く来た人たちが並んでいるのだから、貴方は列の最後に並ぶように」と剣もほろろな対応を受けていた。
観覧車もあるネイビー・ピア
かつては水上の要所として栄えた桟橋が歓楽地に。 エーカーの敷地に900メートルに及ぶ桟橋には公園、小売店、レストラン、ミュージアム、劇場、そして遊園地まで揃っている。
様々なクルーズの発着地点でもあり、趣向を凝らしたそれぞれの路線は魅力的でどれに乗ろうか迷ってしまうほど。夕暮れ時の観覧車からはシカゴの摩天楼が夕陽に染まっている様が見えてロマンティック。
ステンドグラスのギャラリーが無料で解放されており、ティファニーの作品も見られる。
夏は毎週花火が打ち上げられ、湖岸で花火見物を楽しむ人々で賑わう。
ナイト・ライフはブルースに限る!
ダウンタウンのナイトスポットは、シカゴ川の北からコングレス・パークウェイの辺りと、ラッシュ通りの付近、オールドタウンに集中している。
ディアボーン通りにある有名クラブ、『ハウス・オブ・ブルース』はショーとパブ形式のライブとに別れていて、ゲストによって料金は変動する。パブでは夕食を楽しむグループや、夕食後に訪れて音楽とお酒を堪能するカップルなどで賑わい、興に乗ったミュージシャンが客席のテーブルによじ登って熱演するというシーンまで飛び出した。
古き良き時代のブルースでシカゴの夜を締めくくりたい。
料金高めなシカゴの宿泊所
さすがに大都市だけあって、夏のシカゴで手頃な宿を捜すのは一苦労。ユースホステルは大部屋で一人 ドル。プライバシーが欲しい場合、ホテル滞在だとツインで一泊100ドルは下らない。
貸しアパートもたくさんあるのだが、最低一ヵ月からという所が多い。この時期に見逃せないのがシカゴ大学やコロンビアカレッジなどの寮。一週間以下だと割高になるが、ウィークリー・レートはお手頃に設定されている。キッチン、バスのついたアパートメント形式の寮は滞在型のホリデーにぴったり。
(取材 北風 かんな)
1 Information Booth in Cultural Center
78 E. Washington St., Chicago(312)744-8000
無料コンサートや館内ツアー等、
利用価値の高いインフォ。
2 Chicago Water Works
163 E. Pearson St., Chicago, (312)280-5757
このオフィスには観劇の当日券が半額で買える
Hot Tixのオフィスも入っている。
3 Sears on State Information Kiosk
2 N. State St.,Chicago
高層ビルでお馴染みシアーズ・タワーに行ったと
きに立ち寄ると便利。