MAPLE 2004
2004年4月 14号 掲載
ここ数年、バンクーバー周辺では新しいスパのオープニングや人気スパの改装が続いている。また、ビクトリアのデルタ・オーシャン・ポイント・リゾートなどのように、内部に大規模なスパを設け、ホテルの名称にも「スパ・リゾート」を強調している所も増えている。春は新しいスタートの季節。スパでゆったりとトリートメントを受けて心も体もリフレッシュしよう。
●ローマ人も知っていたスパの効果
ベルギーの南東部にSPAという名の町がある。ここにはミネラルをたっぷり含んだ温泉が古代からコンコンと湧き出ている。「スパ」という英語の語源は、この地域の名称から来たものだ。また、英国のバースには2000年以上も前にローマ人が作った大規模な温泉浴場の跡が残されている。地下から湧き出す温かな湯につかったり、それを飲んだりすることが体に良いという知識は、数千年以上前から人々の間に知られていたのだ。
今、「スパ」という言葉はかなり広い意味で使われている。ホテルの広告などに「スパ有り」と書かれていても、その内容はさまざまだ。単に小さなジャグジーがプールのそばにあるだけという所もあれば、本当の温泉を利用したハイドロ・セラピーから美容室まで完備したスパもある。また街のあちこちにある「スパ」も、その規模や得意なトリートメントはそれぞれ違う。店内の雰囲気やエステティシャンの人柄などとの「相性」もポイントだ。
●スパ三昧で過ごす夢のような数日
「今度のホリデーは『きれいになる』が目標!」という人なら、設備の整ったスパのあるホテルに滞在して、数日以上かけてゆっくり全身を磨き上げるのがおすすめ。日本には温泉に長期間滞在して体の故障を直したり、たまった疲れを癒したりする「湯治」という習慣が昔からあるが、滞在型のスパは美容にポイントを置いた「湯治」。心の癒しが大切な基本なのは共通している。スパが自慢のリゾート・ホテルでは、宿泊と各種のスパ・トリートメントを組み合わせたパッケージを用意しているところが多いので、ぜひチェックしてみよう。バンフやBCロッキーの本当の温泉を利用したスパなら、昔ながらの「湯治」の良さをプラスすることもできる。
また、反対に短時間でも大事なポイントで必要なトリートメントを受けておけば、お肌のダメージを最小限に抑え、ストレスをためないようにすることもできるだろう。最近バンクーバーやカルガリーなど、あちこちの空港で見かける「スパ」はこのポイント・トリートメントが中心。飛行機の待ち時間などを利用して短時間のマッサージやミニ・フェイシャルなどに利用する人が多い。飛行中はとかく肌が乾燥しがち。時差のストレスも肌に与える負担は大きい。そんなとき早めにトリートメントを受けておくことでダメージが広がるのを防ぎたい。
●お気に入りのスパを見つけよう
スパはメンタルな効果も大きな要素。最新の設備やインテリアのエレガントさなども重要だが、何より「自分にとって居心地が良い」と感じられることが大切だ。ともかくゴージャスな雰囲気が好きという人もいるだろうし、反対に庶民的な小さなお店の方が気楽・・・という人もいるだろう。何軒かのスパをチェックして、自分に一番合ったところを選んでみることが大切だ。できれば予約を取る前に直接そのスパを訪ねて、トリートメントの内容などの説明を受けるのが理想的。フロントデスク周辺の雰囲気やフロント係りの応対などでも、自分の求めているタイプの店かどうかを感じることができるだろう。
また、初回からいきなりトリートメントの回数券の購入や基礎化粧品の購入などを強くすすめる店は要注意。本当に欲しいものでなければ、きっぱり断ることが大切だ。フェイシャルなどでは、トリートメントを受けた翌日、さらに数日後の肌の状態にも十分注意しよう。同じトリートメントを何度も受けるかどうか(回数券などを購入するかどうか)は、それから決めると良いだろう。
●トリートメントの種類も豊富
スパのトリートメントのメニューは非常に豊富。最近人気なのは、バリ島やタイなどのアジア系のスパだが、伝統的なヨーロッパ系の技術を導入している店も多い。また最近は韓国系のスパも注目されている。
トリートメントで人気があるのはマッサージ。アロマテラピーと組み合わせたり、ハイドロ・セラピーと組み合わせたり、目的によって数種類のトリートメントをマッサージに加えると良いだろう。温めた石を体のツボの上に置き、じっくりと温めるホット・ストーン・マッサージもおすすめ。
また、死海の塩やパパイアの種などを使った全身の垢すり、ビタミンCで美白をうながすフェイシャル、ニキビやふきでものなどのトラブル肌向きフェイシャルなど、それぞれのお店には得意なトリートメントがあるので、予約前にパンフレットなどをじっくりチェックするのも手だ。
トリートメントを受けるときは、予約した時間の少し前までに必ず行くこと。なによりリラックスすることがスパのポイントなので、トリートメントを受ける時間の前後はゆったりと予定を空けておくのがコツ。また、料金にチップが含まれているかどうか事前に確認すること。含まれていないときは、
〜 %程度のチップを支払いの時に加えておくと良いだろう。
(取材・文 宮田麻未 写真 神尾明朗)
バンクーバー周辺の注目スパ
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Swiss European Spa
バーナビーやサレーにも支店がある老舗スパ。ヨーロッパ式のフェイシャル・トリートメントが中心。おすすめはアロエをたっぷり使って肌を活性化するアロエベラ・トリートメント。Keymoduleと呼ばれるハイテク機器を使ってセルライトを除去する痩身トリートメントも人気。
ADD: 5838 Cambie St. TEL: 604-872-2808
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Absolute Spa
ダウンタウンのセンチュリー・ホテルの他、バンクーバー空港などにも支店のある大手。各種のトリートメントをパッケージにした一日スパコースAbsolute Must($550)は、自分に特別なプレゼントをしたい気分の時にぴったり。空港では15分のクイックマッサージが人気だ。
ADD:1015 Burrard St.
TEL:604-684-2772
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Silver Spring Medical Spa
昨年オープンしたばかりのゴージャスなスパ。鍼灸治療など、東洋医学の知恵を取り入れたトリートメントで注目されている。リフレクソロジーなどのマッサージのメニューも充実している他、フェイシャルもそれぞれの肌のトラブルに対処する細かいメニューが用意されている。
ADD:1582 Robson St.
TEL:604-687-1887
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Spa World
カナダで唯一の本格的韓国スタイル・スパ。有名な韓国スタイルの垢すりも本格的。まるで古い皮を数枚剥ぎ取ったように肌がスッキリする。牛乳などを使ったマッサージも効果がありそう。雰囲気は非常に庶民的で、日本のヘルスセンターのような気分なのもおもしろい。
ADD:3000 Chiristams Way, Coquitlam
TEL:604-552-4700