SPECIAL 2004
2004年2月 6号 掲載
ハートがテーマのかわいいギフト用グッズ |
バレンタインデーが近づいて、街のカードショップやドラッグストアーには赤いハートのカードがずらりと並ぶようになった。「今年こそ!」と、空に向かって(?)誓っている人も多そう。おもいきりロマンチックに盛り上げたい貴方のために特選情報をおとどけ。
エッ お父さんへバレンタインカード?
お店に並べられたバレンタインデー用のカードをじっくり眺めていると、何か違う雰囲気なのに気がつくはず。もちろん、恋人向けのたっぷり甘いカードが中心だが、中には「先生へ」とか「お父さんへ」とか、「おばあちゃんへ」なんていうのまである。そう、カナダのバレンタインデーは、恋人だけのものではないのだ。日ごろ大切に思っている人に、「あなたを愛しています」と伝えるチャンス。「愛」の種類は、恋愛だけではなく、兄弟愛、友愛、師弟愛まで、範囲はずっと広い。そして「義理」ではなく、本物のほのぼのした気持ちを知らせ合う日なのだ。
小学生は小さなカードをいっぱい用意して、クラスメート全員に配るのがお約束。このときに、担任の先生にも忘れずに一枚。家族にもちゃんとカードを送る。もちろん、恋人がいる人はこの日を忘れてはまずい!しかし、日本と大きく違うのは、一生懸命なのはむしろ男性の側だ。この日に結婚を申し込む人も多い。「女性の側から告白しても良い日」なんていう設定は、どうやら日本だけのようだ。
プレゼントの中心は
チョコレートじゃない
バレンタインデーといえば、もちろんチョコレートの日と思っていたら、これも少々感じが違う。バンクーバーの地元ブランドのチョコレート屋さんとして人気のある、ハウス・オブ・ブラッセルのシーバ・イエロハニアンさんは「バレンタインデーにチョコレートが爆発的に売れるなんて聞いたこともありません。日本のチョコレート屋さんがうらやましいですね。こちらでは、クリスマスの時の方が忙しいですよ」と、語っている。もちろん「義理チョコ」の習慣も知らないという。
しかし、チョコレートを贈る習慣が全くないというわけではない。ハウス・オブ・ブラッセルでも、かわいいハートがいっぱいのパッケージのチョコレートが用意されているし、日本でも有名なゴディバでは、一箱205ドルというゴージャスなハート型チョコレート詰め合わせも売り出している。2〜3ドルで買える、小さなハートや天使の形のチョコレートは、どのチョコレートショップでも用意されているので、手軽なプレゼントとしては、やはり人気があるようだ。
恋人や夫婦の間でのプレゼントは、バラのゴージャスな花束などというのが定番の一つ。それから、ちょっとセクシーな感じのアンダーウェア。2月に入るとちょっと照れくさそうな顔でランジェリーショップをチェックする男性の姿が目立つようになる。
あんまり大げさなプレゼントはしたくないけれど、さりげなく気持ちを伝えたいなら、ダラーショップをチェックしてみよう。数ドルで、かわいらしい小物がたくさん並んでいる。受け取る方にも負担にならない品なら、告白の結果が大成功ではなくても、楽しいプレゼントとして受け取ってもらえるだろう。
素敵なディナーが
やっぱりうれしい
バレンタインデーを「特別な日」にしたいなら、キャンドルライトでのディナーはやはりはずせないだろう。ポイントはレストランの選択だ。
@ 予約は必ずいれる。
A テーブルの数の多い大きなレスト ランは避ける
B 騒がしい雰囲気のレストランもバツ
C 知り合ったばかりなら、夜景のき れいなレストランがおすすめ
以上の4つの基本を押さえれば、ゆったりとした気分で食事を楽しめるはずだ。この日は少しエレガントな服装を心がければ、ウェイターも細かい気配りをしてくれるだろう。
高級レストランでの食事はもちろん良い思い出になるだろうが、親しい友人を招いて自宅で小さなパーティというのが、ほのぼのした「本物のマイ・バレンタイン」の出会い方かもしれない。
おいしいチョコレートでハートを溶かす?
おすすめチョコレート ・ショップ
House of Brussels Chocolates
925 W. Georgia St., Vancouver
TEL : 604-684-5444
ダークチョコレートのおいしさでは定評がある。小さなハートを散らしたボックス入りチョコレートにピンクのテディベアを添えてプレゼントがおすすめ。
Purdy's
1100 Robson St., Vancouver
TEL: 604-685-7884
1907年から続いている地元の老舗メーカー。比較的値段が安いので、どうしても「義理チョコ」をたくさんくばらなければならない人向きかも。
GODIVA
1165 Robson St., Vancouver
TEL : 604-688-7552
世界的な有名ブランド。高級さがポイントならここがおすすめ。ハート型の小さなチョコレートボックスを抱いた白熊君が今年のスター。
ロマンチックなおすすめレストラン
Bishop's
2183 W. 4th Ave., Vancouver
TEL : 604-738-2025
バンクーバーを代表するグルメ・レストランの老舗。クリントン大統領も絶賛だったとか。予約は早めの時間にして、食後はキツラノの海岸を散歩してはいかが?
The Observatory
6400 Nancy Greene Way, North Vancouver
TEL : 604-998-4403
グラウス・マウンテンの中腹にあるレストラン。バンクーバーの夜景を楽しむならここがベスト。レストランの予約があれば、ゴンドラの料金は無料。
Piccolo Mondo
850 Thurlow St.,Vancouver
TEL : 604-688-1633
テーブルの数もちょうど良い。北米のグルメ雑誌で毎年高い評価を受けているイタリア料理店。落ち着いた雰囲気で思い出作りにぴったり。
Georgian Coat Hotel
773 Beaty St., Vancouver
TEL : 604-682-5555
プロスポーツ選手や映画スターなどの隠れ家宿として、知る人ぞ知るホテル。
このホテルの宿泊とスイス料理の老舗ウィリアム・テルでの夕食、翌朝の朝食などがセットになったロマンチック・パッケージ。部屋にはワインやフルーツバスケットのプレゼントまで用意されて、2人で$299ドル。
セント・バレンタインって誰?
バレンタインデーの由来にはいろいろな説があって、代表的なものでも2人のセント・バレンタイン(聖バレンティヌス)がいるほど。一番有名なのは、ローマ皇帝クラウディウス(在位268〜270年)の禁令にもかかわらず、兵士達に結婚の祝福を与えたバレンティヌス司祭。皇帝は強い軍人に家庭は無用と思っていたらしい。バレンティヌスは皇帝の方針に逆らったとして殉教。後に、聖人としてあがめられるようになった。この聖人の祝日がバレンタインデーというわけだ。中世には「聖バレンタインは愛の守護者」という伝説か広く行き渡り、この日に贈り物などを交換するようになったと言われている。
日本で最初にバレンタインデーを広告に利用(?)したのは、もちろんチョコレート屋さん。昭和11年にモロゾフが初めだと言われている。しかし、このコンセプトは急激には広がらず、一般化したのは昭和50年代になってからだ。
(取材・文 宮田麻未 写真 神尾明朗)