SPECIAL 2004
2004年1月 1号 掲載
日本ではお正月は年間行事の一大イベントだが、世界各国の人々はどうやってお正月を過ごすのだろうか。バンクーバーに住む外国出身の学生や移民の人たちに聞いてみた。
質問内容
@元旦はどうやって過ごしますか? またあなたの国で一番大きい年間行事は何ですか?
Aお年玉の習慣はありますか?
Aあなたの国の言葉で「あけましておめでとう」と言って下さい。
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李 珠夏さん (韓国)
1,元旦だけが祝日で普通の日とほぼ変わりはないよ。Lunar Day(1月下旬から2月初旬に行われるChinese
Spring Festival)は家族で集まって盛大に祝うんだ。韓国では親戚を大事にする風習だから親戚の家には25人から30人ほど集まるよ。Lunar
Dayに祖先の魂がやってくると信じられていて、床に頭をつけてお辞儀をし、祈るんだ。伝統的な食事を用意し、部屋の南北東西それぞれに置く食べ物が決まっているんだ。食べ物がカラフルに美しく飾られるよ。
2,Lunar Dayには子供にお年玉をあげる。
3, Sae hae bok mani baduseyo! 「あなたに多くの幸運がありますように!」
Mathew Joseさん (インド)
1,1月1日は神聖な日だと考え、友達や家族と一緒に祝うんだ。特別な料理はないけれど、普段より美味しいものを作るよ。インドにはたくさんの地域があるから、その地域に
よって祝い方は違うけれど、私はクリスチャンだから教会で祈りを捧げるんだ。バーやクラブなどに集まる人々もいるけれ ど、特に女性は自宅でテレビの新年特別番組を見ていることが多いかな。お店がセールになるから、新しい物や服を買う人も多いよ。街や店はクリス
マスから引き続きカラフルな電球で飾られたり、ビーチで音楽をかけて楽しむ地域もあるよ。
2,お年玉をあげる習慣は聞いたことがないけれど、インドは他地域に分かれているのでそのような習慣があるかも。 私の出身地Keralaでは夏に行われるOnamという王を祀る行事が一番大きいよ。Poojaはインド全土の祝日でヒンズー教のお祭りだし、Holiと呼ばれる色のお祭りもある。地域や古代の暦によっていろいろなお祭りがあるよ。
3,インドには約14種類の言葉があって言い方もそれぞれだけれど、Keralaで使われているMalayalam語では、モPuthuVatsara Asamsakal! ( プドゥワルサラ サシャムサガル!)
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Lily Chenさん(中国)
1,1月1日はそれほど特別な日ではないけれど、家族と一緒に過ごすのよ。月の暦に従ったLunar
Day(1月下旬から2月初旬に行われるChinese Spring Festival)のほうがNew Year’s Dayより盛大。伝統的中国服(写真)を着るのよ。風船や旗、色とりどりのランプで飾られ花火が上がるの。
2,Lunar Dayには子供にお年玉をあげるわ。
3, 新年快来!(シンネンカイラ!)
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Khalid Al Athelさん (サウジアラビア)
1,New Year’s Dayは普通の日と同じだけれど、サウジアラビアで一番大きな行事はラマダン。(イスラム暦9月の新月を確認し、断食に入る)イスラム教徒は期間中、日の出から日没まで一切の飲食を禁じられている。断食の苦しみによってイスラム教徒としての連帯意識を確認し、空腹を感じることによって貧困の苦しみを理解してアラーの神から授かるものに感謝する。日が昇る前と落ちた後には伝統的な料理が用意され、ラマダンの最後の日はイドと呼び、羊などのご馳走がふるまわれるんだ。若者はカジュアルな服装が多いけれど、ベールを被ることもあるよ。ラマダンの期間は、スポーツアクティビティも盛んなんだ。
2,ラマダンが終わった次の月の初日に子供たちにプレゼントやお年玉をあげる。
3,ラマダンの最初の日に、Kol Am Wantem Bekher! (コル アム ワントン ビケア!)と言って祝うよ。
Bertha Susana Lopez Garzaさん、
Ana Magdalena Delgado Dominguezさん (メキシコ)
1,クリスマスから1月6日までがお祭り。年が明けるときには12時の鐘の音と同時に12個のぶどうを1つずつ食べ、1つのぶどうに対して1つのお祈りをするの。そしてアップルサイダーを飲むのが習慣。この期間は、家族と共に過ごし、たくさんの料理、例えばターキーや豚の足の中にガーリックや、プラムなどをいろいろ詰めて焼いたもの、タマレスというコーンの形をしたパンなどが用意されるのよ。期間中、部屋に小さな小屋の中に入ったキリストやマリア、ロバなどの人形を飾る。お祭りの最終日1月6日に3人の王がキリストに会いに来ると言われていて、その日まで祭りは続くの。
2,子供にはプレゼントをあげるわ。
3, Feliz Ano Nuevo! (ファリス アニョ ヌエボ!)
その他の国のお正月
フィリピン
正月にココナツ風味の餅を作る。鍋に餅を入れると最初は沈むのだが、煮ているうちに浮き上がってくる。これは新年早々縁起が良いとされている。水玉がお金に似ているという考え、水玉模様の洋服を着るのだが、大きい水玉が好まれている。
タイ
4月に旧正月を祝う。水かけ祭りは、国中で盛り上がる行事。お寺に出かけて料理を供えた後、バケツに水を入れて、みんなで祝福の水を掛け合う。夏だから寒くはない。チェンマイでは男性が好きな女性の顔に白い粉をつけたりする。
アメリカ
各州によってさまざまだが、ニューヨークのタイムズスクエアで行われるカウントダウンは有名。元旦に花火を打ち上げたり、爆竹をならしたり華やか。人気スポーツであるアメリカン・フットボールの全米大学チャンピオンを決めるローズボールは特に盛り上がり、大勢の人が熱狂する。
オーストラリア
特別な行事はないので、夜更かししたりホームパーティーをする。夏なので、庭でバーベキューをする家もある。
ロシア
年越しの日にはマロース(大寒じいさん)と孫娘のスネグローチカ(雪姫)が町の公園や広場に現れる。その後から春の妖精になった少女たちが続く。ロシアの冬は零下20度くらい。みんなで焚き火を囲んで元気に踊り、春を呼ぶ。
ブルガリア
各地でクッケリの仮面行事が行われる。さまざまな精霊に仮装して村祭りに姿をあらわし、「春よ、はやく来い」と叫び、農作物の豊作を祈る。
スイス
全身を木の実や枯れ葉でおおって森の精霊に仮装したクロイセが山村の民家を訪れ、家族たちの前でヨーデルを唄って「1年間を元気に暮らせるように」と祈る。