SPECIAL 2003
2003年11月 第44号 掲載
カナダ一のスキー場、レイク・ルィーズ |
11月7日、カナディアン・ロッキーのレイク・ルイーズ・スキー場がオープンした。すでに毎日のように新雪が降っており、本格的に全ゲレンデが滑走可能になる日も近い。ここ数年は天候が不安定だったが、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州、アルバータ州共、今年は気温も順調に下がっており、質の良い雪が期待できそうだ。
★ウィスラーのオープニングは27日
カナダでのスキーといえば、オリンピックの開催地に決まって世界的に注目をあびているウィスラー。ウィスラー山とブラックコム山の2つの山にまたがったダイナミックなゲレンデが広がっている。
今年のオープンは、アメリカのサンクスギビングの連休に合わせて、11月27日に決定。これからの2週間にどれほど雪が降るかがポイントだ。しかし、すでにベースになる雪は降っており、強力なスノーマシンがフル稼働しているので、12月になれば本格的な滑走が楽しめそうだ。
ウィスラーは、オリンピックの開催権を得るために数年前から大規模な工事が続いており、ゲレンデの整備はもちろん、各ホテルの設備の改装、レストランやショップなどもより充実してきた。スキーやスノーボードを楽しむだけではなく、様々なアクティビティを選ぶことができる。
ウェスティン・ホテルやフェアモント・ホテルなどのように、本格的なスパ施設が自慢のところも増えており、スポーツよりもエステ中心のホリディ客も多い。
ただし、この人気が裏目に出て、ホテルなどの宿泊施設の値段もかなり強気の設定。リフト券も他のスキー・リゾートより2割近く高めになっている。グループで出かけるなら、ホテルよりもキッチン付きのコンドミニアムを借りるのがおすすめ。寝室が数室あるコンドをグループで借りれば、1人当たりの負担はホテルよりずっと軽い。さらに、朝食や夜食などを自分達で調理し、ゲレンデへもランチ持参がおすすめだ。ウィスラーのビレッジ内には品揃え豊富なスーパーマーケットもある。
★一度は体験したい
カナディアン・ロッキー
レイク・ルィーズはカナダ最大のスキー場。4つの山を結んで変化に富んだコースが作られている。人工雪を使わず、全て自然の雪なのも自慢の1つ。難易度が極めて高い、ダブル・ブラック・ダイヤモンドに指定されたコースの素晴らしさは、北米だけではなく、ヨーロッパのスキー専門誌でも絶賛されている。
また、スノーボード用のスーパーパイプも作られており、上級のスノーボーダーにも人気がある。しかし、このスキー場の一番の魅力はゲレンデから見渡す雄大なロッキーの山々。目の前にはレイク・ルィーズを囲むビクトリア氷河が輝き、テンプル・マウンテンの壮麗な姿が青空の中に浮かび上がる。斜面だけを見つめながらいっきょに滑り降りてしまうのはもったいない。天気の良い日には周囲の風景を楽しみながら、ゆったりと滑ってみるのがおすすめだ。
レイク・ルィーズ・スキー場は、雪質の良さで知られるサンシャイン・ビレッジ、モーグルにチャレンジしたい人に人気のあるマウント・ノーケイと連携し、3つのスキー場を巡るシャトルバスや共通リフト券などを発行している。バンフなどに滞在するスキー客のほとんどは1週間から10日ぐらいの日程を組んでいるので、3つのスキー場を巡って変化に富んだスキーやスノボーを楽しんでいる。宿泊とリフト券などを組み合わせた、お得なパッケージも用意されているので、ゆったりした日程でカナディアン・ロッキーを満喫しよう。
★温泉がなければスキーじゃない!
日本のスキー・リゾートの多くは温泉の近くにある。気持ちの中で「温泉と雪」が常にワンセットになっている人も少なくないのではないだろうか?カナダでも、温泉を楽しみながらスキーをすることは可能だ。それは、「BCロッキー」と呼ばれるエリア。厳密にはロッキー山脈とは違う山脈だが、ロッキーのすぐ西隣り、ブリティッシュ・コロンビア州側に点在するファーニーやキッキング・ホースなどのスキー場だ。
車がないとアクセスがやや不便なのが、このエリアの弱点。しかし、最近になって本格的な開発が始まった所が多いので、設備も新しく、コース設計も巧み。雪質もバンフ周辺より優れているという評判で、慶応など、日本の大学のスキー・チームの強化合宿などの目的地にもなっている。宿泊料金、リフト券、レストランの値段まで、かなりお得感があるのも特徴。
まだまだ知られていないエリアなので、人が少ない、リフトの待ち時間がほとんどない、各施設やレストランなどの従業員が素朴で感じがよい、などなど、嬉しいポイントも多い。
そして、もちろん温泉だ。この周囲にはラディウム温泉、フェアモント温泉など、プールなのが少々残念だが、ミネラル成分たっぷりの温泉が湧き出している。温泉のあるホテルに宿泊して、周辺のスキー場を次々に訪れてみるのも楽しいだろう。
もう1つ、このエリアはヘリスキーでも世界的に有名。バンフなどの国立公園内では飛行が制限されているので、「ロッキーでヘリスキー」といえば、このエリアのこと。特にパノラマ・マウンテン周辺は本格派のあこがれだ。なお、パノラマ・マウンテンはヘリスキー以外でも、できるだけ自然に近い状態でワイルドな滑走を求めているスキーヤーに人気がある。
★目の前の山々もすてたものではない
ウィスラーやロッキーの雄大さには及ばないが、バンクーバーのダウンタウンから30分足らずで行ける、ノースショアの山々のスキー場も見逃せない。ナイターの施設が充実しているグラウス・マウンテンは、バンクーバーの宝石箱のような夜景を眺めながら滑ることができるし、ロマンチックなディナーとの組み合わせもおすすめ。スキーやスノボーをもう一度基礎からしっかり練習し直して、ステップアップを目指している人なら、マウント・シーモアのスキー・スクールに申し込むと良いだろう。レッスンの充実度では毎年評判が高く、とくにスノーボードの初心者にぴったり。
さらに、ここ数年注目されているスノーシューイングはサイプレスがベストだろう。毎週火曜日の午後7時からは女性だけのスノーシューイング・ツアーがある。女性のガイドがついて、気軽な雰囲気で神秘的な夜のトレイルを歩くのは、きっと素敵な思い出になるはず。女性のグループにおすすめだ。料金は$35で、用具のレンタルからスナックまで全て含まれている。
この他にも、オカナガンのサンピークスなど、体験してみたいスキー・リゾートはたくさんある。また、ケベック州のロレンシャン高原のスキー場などでも、西部カナダとは全く違う雰囲気が味わえる。選択肢を広げれば、今年の冬のアクティビティがさらにおもしろいものになるだろう。
(取材・文 宮田麻未/写真 神尾明朗)
*BC州内のスキー場に関する総合的な情報
ウェブ:www.ski-bc.com
*ウィスラーに関する宿泊予約や情報
ウェブ:www.whistler-blackcomb.com
電 話:604−932−4222
リフト券
1日券 大人$68, 子供$34
ピークシーズン(12/20〜1/4, 1/31〜3/28)大人$71, 子供$37
3日券 大人$201, 子供$101
ピークシーズン(12/20〜1/4, 1/31〜3/28)大人$210, 子供$110
*レイク・ルィーズに関する情報
ウェブ:www.skilouise.com
電 話:1−866−592−7669(無料)
リフト券は1日大人$58、子供$19。
*レイク・ルィーズとの連携スキー場やスキー・パッケージ
ウェブ:www.skibig3.com
*BCロッキーズの各スキー場に関する情報
ウェブ:www.bcrockies.com
電 話:250−427−4838
ヘリスキー
*R.K. Heli-ski社
ウェブ:www.rkheliski.com
電 話:403-762-3771
*Purcell Helicopter Skiing社
ウェブ:www.purcellhelicopterskiing.com
電 話:1-877-435-4754
料金は1日$650程度から。
*サイプレス・スキー場
ウェブ:www.sypressmountain.com
電 話:604-419-7669
リフト券1日大人$42、子供$19
*グラウス・マウンテン
ウェブ:www.grousmountain.com
電 話:604-984-0661
リフト券1日大人$42(夜間$32)
子供$18(夜間$15)
*マウント・シーモア
ウェブ:www.mountseymour.com
電 話:604-096-2261
リフト券やスキー教室に関する料金情報は11月12日現在未発表。