SPECIAL 2003
2003年6月 第26号 掲載
真夏でも頂上付近には雪残っている |
何かと大騒ぎする隣国の人々と違って、いつもは地味なバンクーバーッ子もさすがに大声をあげて飛び上がった。7月2日、2010年の冬季オリンピックの開催地にバンクーバー・ウィスラーが指定されたからだ。
スキーやスノーボードの競技会場になるウィスラーでも、ビレッジにぎっしり集まった人々が体中で嬉しさを表現していた。今年のウィスラーは、夏のリゾートとしてもおもしろくなりそう。長期滞在を計画して、変化に飛んだアクティビティを楽しもう!
ウィスラーまでのドライブ・ルートも 魅力いっぱい
ウィスラー・リゾートはバンクーバーから車で約2時間。Sea to Sky Highway( 海から空へ続くハイウエイ)
と呼ばれる99号線を北上する。美しい小島が点在するハウ海峡に沿って進み、やがて頂上に氷河が輝く山に入って行くこのルートは、北米のベスト・ドライブコースにしばしば取り上げられるほど。
しかし、道幅はせまく、くねくねとカーブが多いのが欠点。ウィスラーへは自動車(四駆ならなお良い)で出かけるのがおすすめだが、運転にあまり自信の無い人や日頃スピードを出し過ぎる人は、グレイハウンドで出かけて欲しい。
出かける前にバンクーバー観光局の案内所で「99 North Magazine 」という雑誌を入手しておこう。
ウィスラーやその周辺の情報だけでなく、このドライブ・ルートの途中にある景色の良い所やみどころポイントが地図入りで詳しく解説されている。
アウトドア・スポーツの全てが ここにある
ウィスラー・リゾートはもちろんスキー場として有名な所だが、ここ10年ほどは夏のリゾート地としての開発も急速に進んでいる。ジャック・ニクラウスやアーノルド・パーマーなどの有名ゴルファーが設計したゴルフ場をはじめ、カヌーやカヤック、ラフティングからマウンテンバイク、乗馬、釣り、本格的なハイキングまで、夏のアウトドア・スポーツのほとんどを体験することができる。もちろん、8
月3 日までならブラックコーム山の頂上に横たわるホーストマン氷河でたっぷり夏スキー&
スノボーを味わうこともできる。ただし、氷河なので斜面はかなりハード。ころぶとけっこう痛いので腕に自信のある人だけにおすすめしておきたい。
この夏、特に人気なのはマウンテンバイク。まるで鎧のようなプロテクターで全身をかためた本格的マウンテンバイカーが世界中から集まっている。高速リフトで山の中腹まで行き、北米屈指と定評のある専用斜面
を走り下りるスリルはかなりのもの。
ハイパフォーマンス・バイクをレンタルすることも可能だ。スリルより爽やかさを選ぶなら、ウィスラーのあちこちに起伏の少ない林
頂きに氷河が輝く山並みを眺めながらドライブできる |
間サイクリング・コースもある。
大型のラフト(ゴムボート)で急流を下るホワイト・ウォーター・ラフティングもぜひ体験してみたい。
ウィスラー周辺にはスコーミッシュ川やグリーン川など、いくつもの川があり、それぞれ流れの様子が違う。ただただ激しいだけの流れを下るのもスリリングではあるが、せっかくの周囲の風景を楽しむ余裕がないのは残念。
ウィスラー周辺には白頭ワシをはじめ、たくさんの野鳥がいる。また、今の時期ならベリー類を食べにやってくる熊を川から眺めるチャンスもある。自分の興味に合わせて急流のレベルを選ぶと良いだろう。
また、ウィスラー山の中腹まで高速リフトであがり、そこから延びるハイキング・ルートにチャレンジするのもおすすめ。これから8月にかけては、野草の開花が始まり、まるで天国の花畑を歩いているような気がするほどだ。
長期滞在なら コンドミニアム形式のホテルで
ウィスラーでの宿泊は、お城のような外観のフェアモント・シャトー・ウィスラーや、設備の充実したスパもあるウェスティン・リゾート&スパなどが人気だ。しかし、数日以上滞在するつもりなら、食器や調理器具などが全て揃っているコンドミニアム形式のホテルがおすすめ。
ウィスラーにはこの形式の宿泊施設がたくさんあり、集中予約センターで予算や広さなどに応じて紹介してもらえる。
通常、寝室は2つか3つ、暖炉のあるリビングルームとダイニング、大型冷蔵庫からオーブン、電子レンジまで完備したキッチンが付いている。家族連れやグループでの宿泊にぴったり。費用の面
でもかなりお得だ。
ウィスラー・ビレッジの中には、ファーストフードからゴージャスなフランス料理店まで揃っているが、スーパーマーケットで食品を仕入れて自分で料理したり、バーベキューを楽しんでみてはどうだろう。
ウィスラーなら、1週間以上の滞在でも毎日違うアウトドアのアクティビティを体験できる。四駆があるなら、往復200キロほどかかるが、ミーガー・クリークという「秘湯」の露天風呂に行くことも可能だ。
ここへのアクセスは地図で探すのも難しいので、まずペンバートンの観光案内所で行き方のコツを教えてもらおう。
氷河と深い森を吹き抜けてくるウィスラーの風は真夏でもサラリと肌に心地良い。ただし日差しは非常にきついので、しっかりした日焼け止めは必携だ。
取材:宮田麻未/写真:Akira Kamio
★ウィスラーでの宿泊予約や情報は 集中予約センターへ
電話:604-664-5625 無料電話:1-800-944-7857 www.mywhistler.com
★ウィスラーでの各種アクティビティは Whister Valley Adventure Centerなどで紹介してもらえる。
電話:604-938-6392 無料電話:1-888-442-6800 www.whistleradventure.com
※ウィスラーへはバンクーバーのバスデポからグレイハウンド社のバスでアクセスできる