ダイビングといえば南国の海のイメージが強いかもしれないが、バンクーバーでは北の海ならではのダイビングが楽しめる。今回紹介するインターナショナルダイビングセンター(I.D.C)では10年以上に渡り日本人インストラクターによる日本語でのコースが開設されており、初めての人でも安心して参加できる。今年の夏、何かにチャレンジしてみたいと思っている人は、「今年の夏、ダイビングやってみたんだ!」「えー、どこで?」「バンクーバー!」なんて会話でお友達を驚かせてみてはいかが?
バンクーバーの海 は神秘的?!
北の海は冷たいからダイビングなら南国でというイメージが強いかもしれないが、I.D.C.インストラクターのヨシエさんとユカリさんは口を揃えて「バンクーバーの海はとっても神秘的ですよ」と語る。南国の海に比べると海水はとても深い色できれいだということ。海中で出会える生物も魚だけではなく、カニ、タコ、そしてアザラシやクリオネなど、北の海ならではの醍醐味だろう。さらに、もっと北ではイルカと泳いだり、沈没船を見たりすることもできる。また、バンクーバー島近辺の海は西海岸で一番きれいなダイビングスポットと言われている。
オープンウォーターコースで始めよう
I.D.C.のオープンウォーターコースはスキューバダイビングを初めてする人のためのコース。学科講習、プール実習そして18メートル以内での海洋実習を行い、コース終了後にはC-カード(*)が取得でき、これによって晴れて1人前のダイバーとしてインストラクターなしで世界中の海で仲間と一緒にもぐることができる。I.D.C.のコースは3日間の講習・プール実習と週末の海洋実習で、平日も夕方からのスタートのため、学生や仕事を持っている人も気軽に参加できる。用意するものは水着とタオルだけ。定員は12名となっているが、夏は大変混み合うという。今回の参加者は10名。「日本よりずっと安いので」「何か資格をとりたくって」「衝動的に」「冷たい海で覚えた方があとで楽だって聞いて」とその参加理由はそれぞれだが、みんなとても満足しているようだ。参加者は「インストラクターさんが優しくて親切!」と太鼓判を押す。
*C-カード・・・民間のダイビング教育機関が発行する認定書。I.D.Cでは世界最大手のPADIのC-カードが取得できる。
講習でしっかり知識を 身に付ける
学科講習はビデオとインストラクターによる授業からなる。もちろんビデオもテキストも日本語となっており、器材の名称から、基本スキル、緊急時の対処法などダイビングに必要な知識をしっかり身に付けていく。毎回宿題も出され、海洋実習に入る前には最終テストが待ち受けている。しっかり毎回の講習を聞いておけばまず落ちることはないそうだ。とはいっても、講習には重要な内容がぎっしりで、参加者はとても真剣に講習を受けていた。
頭で学んだことを プール実習で実践
講習が終わると、室内プールに移動。インストラクターのヨシエさんとユカリさんに、ダイブマスター受講中のヤエさんとアミさんもアシスタントとして加わり、4名の日本人スタッフが参加者全員を細かくサポートする。もちろん器材を組み立てるのも自分達で行う。初心者だった参加者達も3日目ともなれば慣れた手つきで器材を組み立て、8キロほどの器材や各自に合わせたウェイト(重り)を身に付けていく。この重い器材も水に入れば、どうってこともなくなるのだが、逆に水から上がるときは異常に重く感じてしまう。初日は「水中で息をしているのが不自然で大変だった」「息が止まりそうだった」と語る参加者達だが、3日間の実習で海洋実習に向けたスキルをひと通
り身に付け、動きもとてもなめらかに自由に水中を動き回っている。最後に華麗なスキンダイブ(素潜り)も披露してくれた。
コースの最後は 待ちに待った海洋実習
海洋実習はホーシューベイ近くのホワイトクリフパークで行われる。ここは椀型になっているので比較的安全で、初心者から上級者までダイビングを楽しめる。運がよければ、このあたりでもアザラシやクリオネ
↑少し余裕もでてきて、こちらにピースをしてくれる人も。 |
に出会えるという。気温は20度だが、水温は9度から11度程度でまだまだ冷たい。海に入る前に、その日の海の様子をチェックする。これは、今後友達同士で来ても忘れずに確認しておくことが大切。いつもよりも厚手のウェットスーツのため、身動きがさらに大変になるが、ペアになって器材を組み立て、背負い、いよいよ海に向かう。海に入ってまずはスキルの復習を行い、それからみんなで海中ツアーにでかける。ゆっくりと神秘的な海の中を見渡しながら、泳いでいく。海からあがってきた参加者達は、重い器材もなんのその、「カニが見られた」「カレイみたいな魚がいた」と興奮を口々に語った。今回は2グループに分かれて海に入ったのだが、2組目はなんとアザラシに遭遇でき、大満足。1組目の参加者はそれを聞いてとても羨ましそうだったが、こればっかりは運なのだそうだ。アザラシと一緒に海を泳ぐ、これこそバンクーバーでのダイビング!南国の海ではできない貴重な体験だ。
晴れてダイバーとなった今回の参加者達に感想を聞いてみると、「やってみて良かった」「冷たいけど、寒いとこで潜った自信がついた」とバンクーバーでダイビングを覚えたことに満足しているようだ。「まだまだ自分達だけで潜るのは不安」という人もいたが、たくさん潜れば自信もついてくる。I.D.Cでは週末のツアーなども企画しているので、カナダにいる間いっぱい潜ってみよう。
ダイビングの魅力
インストラクターのヨシエさん、ユカリさんにダイビングの魅力を聞いた。
「無重力空間が体験できますね。海中にいるのがまるで空を飛んでいるような感じで、魚は鳥、海草は草木のように見えますよ。」
「ダイビングで世界観が変わりますね。特にここは南国とは違った顔を持った海だし、同じ海でも夏と冬では違うんですよね。だからナイトダイブもぜひ経験してもらいたいです。」
オープンウォーターコースでは18メートルまでしか潜らないが、アドバンスコースでは18メートル以深のディープダイビングをはじめ、夜に潜るナイトダイビングや、沈没船ダイビングなどを行う。オープンウォーターコースが終了したら、ぜひ
チャレンジしてみたい内容だ。今回の参加者のなかでも数名がそのままアドバンスコースに進んで、スキルアップを目指している。
(取材 武田友季)
インターナショナル ダイビングセンター
*オープンウォーターコース
料金: $359.95+GST 期間: 一週間のうちの4〜5日
定員: 12名 必要なもの: 水着、タオル
住所: 2572 Arbutus Street, Vancouver, BC, V6J 3Y2
電話: 604-736-2557 FAX: 604-736-2506 E-mail: jscuba@diveidc.com HP: www.diveidc.com