メープルロード2003
2003年4月 第15号 掲載

  「大変身」を計画中のあなたヘ・
春はスパ・エスケープの旅に出かけよう!

   

   日本でのスパ人気は一時期ほどではないようですが、バンクーバーではここ数年様々なスパが誕生して、女性だけ でなく男性にも人気があります。日本では「やせる」にポイントがおかれがちですが、こちらのスパは「リラックス」が トリートメントの中心。リゾート・ホテルの多くが本格的なスパ施設を自慢にしているのもそのためです。 リゾートでくつろぎながらスパでトリートメントを受け、すっかり心身共に癒されてください・・・というわけです。 次の旅には、そんなスパ・リゾートへ出かけてみませんか?    (取材 宮田麻未 /写真 保志俊平&神尾明朗)

ウィスラーで「きれい」になる  
「スパ・エスケープ」という言葉は、スパ設備のあるリゾート・ホテルの広告によく使われるキャッチ・コピーです。「エスケープ」は「逃れる」とか「脱出する」という意味ですが、ストレスの多い生活から逃れて、スパでゆったりとくつろぎたい・・・という気持ちを誘う上手い言葉ですね。
 エスケープするなら、あまり観光客のいない山奥や海辺などがおすすめですが、ウィスラーのような人気エリアでも、心だけは十分エスケープすることができます。これから紫外線もきつくなりますし、たまにはスパで女王様のように過ごすというのはいかがでしょう。
 ウィスラーでの贅沢なスパ・エスケープなら、ウエスティン・リゾート&スパが一番でしょう。「スパ」をホテルの名前に入れているだけに、スパ施設の充実度はかなりのもの。日本の女性誌でも絶賛されました。特に、ペディキュアなどのトリートメントをするエリアがユニークです。体の線にやさしフィットする椅子に腰をかけて足を伸ばすと、体全体がゆったりとくつろげます。目の前は全面 ガラスになっていて、自然の光が入ってきます。窓のすぐ外が打ちっぱなしのゴルフ場というのがややマイナスですが、その向こうには山並みが見え、山頂の雪がキラキラと輝いています。
 足を温める作り付けのフットスパもここならではの工夫。だんだん体全体があたたまって、さらにリラックス気分。ペディキュアの前に全身のマッサージなども組み入れると、きっとウトウトしてしまうことでしょう。こんな時の眠りは、ほんの短い間でもとても心地良いものですね。
 ウエスティン・リゾートのスパは、フェイシャルからペディキュアまでメニューも豊富。いくつかのトリートメントを組み合わせたスパ・パッケージや、一日スパで過ごすコースなども用意されています。好きな時間に予約をとるためには、ホテルの予約(電話604-905-5000) に合わせてスパのメニューも予約しておきましょう。トリートメントの細かいメニューはホテルのウエブサイト(www.westinwhistler.net)で見ることができます。
「ファット・ファーム」って何?
 カナダのスパでは「痩身エステ」はあまりないと書きましたが、まったく無いというわけではありません。あまり強調されない・・・と言った方が正確かもしれません。「このトリートメントを受ければ、体重が何キロ減る」とか「小顔になれます」というよう

な宣伝は見かけませんが、心身のバランスをととのえて体重を落とすプログラムを充実させているスパは時々見かけます。そういう所はひそかに「ファット・ファーム」と呼ばれることもあります。いちがいに悪口とは言えませんが、からかいの気持ちがかなり入っているかも?
 ブリティッシュ・コロンビア州で一番有名な「ファット・ファーム」は、108マイル・ランチにあるヒルズ・ヘルス・ランチ(電話250-791-5225/www.spabc.com) です。カリブー地方の林の中に広がる牧場風のリゾートです。ここは、「痩せる」ことだけに注目するのではなく、健康に生活するコツを身につけるプログラムが用意されています。まず、カウンセラーによるインタビューで心のケアから始まるのが特徴です。
 乗馬やゴルフ、アエロビクスのクラスなどから、焚き火をかこんで皆で歌を歌ったり、馬車で雪道を走ったりといった楽しいアクティビティも盛りだくさん。おいしい空気をいっぱいすって体全体を動かしていると、自然に体重も落ちてくるようです。スパのトリートメントも体全体をハーブでラッピングしたり、ミネラルいっぱいのクレイでパックしたりと、ナチュラルに体を引き締めるものが用意されています。
 ここは、ウィスラーのウエスティン・リゾートのようなゴージャスな宿泊施設ではありません。でもその分料金も手頃なので長期滞在がおすすめです。特に冬から春先にかけてはオフシーズン料金ですから、宿泊もスパも割安です。
 なお、このランチに宿泊したら忘れてならないのが、オリジナルのオイル。特にランチ周辺に自生している野バラの実をぜいたくに使ったローズヒップ・オイルがおすすめ。肌に疲れが出ていたり、荒れていたりしたときに、夜のお手入れにたっぷり使ってみましょう。独特の深い香りが眠りをさそってくれますし、ぐっすり眠った翌朝はツルツルの肌を取り戻すことができます。火傷やアトピーなどにも効くそうです。
他にもたくさんあるスパの名所
 スパ・エスケープを中心にした旅にぴったりのリゾートは他にもたくさんあります。なかでもバンクーバー島は北米でも注目のエリア。まず、ビクトリアのデルタ・ビクトリア・オーシャンポイント・リゾート&スパ(電話250-360-2999/www.oprhotel.com)。ここもホテルの名前に「スパ」をうたっているだけに、世界的に有名なスパと提携した充実したプログラムが自慢。施設もゴージャスで落ちついた雰囲気です。
 この他にも、バンクーバー島にはクートニーにあるキングフィッシャー・オーシャンサイド・リゾート&スパ(電話250-338-1323/www.kingfisherspa.com) など、海辺で波の音や星の輝きを満喫しながらリラックスできるスパ・リゾートが多いのも特徴です。キングフィッシャーは客室のインテリアもおしゃれだし、スパ施設のあちこちにも海辺のリゾートらしいかわいい工夫が感じられて楽しい。カップルででかけるならここがおすすめです。
 また、「スパならやはり温泉! 」という人には、カナディアン・ロッキーのバンフにあるフェアモント・バンフ・スプリングス・ホテル ( 電話403-762-2211/www.fairmont.com)でしょう。温泉を利用した温水プールでゆったりとくつろいでからトリートメントを受ければ効果 も十分に期待できそうです。
スパ体験のコツ          
   日本でスパを体験したことがある人なら、トリートメントを受けるプロセスはカナダでもあまり違いはありません。チップも料金に含まれているところがほとんどなので、特に用意してトリートメント室に行く必要はありません。一番のポイントは時間に遅れないようにすること。「アポイントの15分前に来てください」というような指示を受けることが多いですが、指定された時間より少し前に行くのがおすすめ。特にマッサージやボディ・スクラブなど、全身のトリートメントを受ける時は事前にシャワーを浴びたりする必要があるので、時間にはたっぷり余裕を持ってでかけましょう。