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毎年この季節、桜前線が関東地方を通過して日本が淡いピンクに染まる頃、ワシントン州ではチューリップが柔らかな春の日差しをいっぱいに浴びてスカジットバレーを色とりどりの絨毯で埋め尽くす。
20回目を数えるスカジットバレー・チューリップフェスティバルが今年も4月1日から開幕4月30日まで訪れる人達の目を楽しませる。
フェスティバルの歴史
スカジットバレー・チューリップフェスティバルは1984年にマウント・バーノン・チェンバー・オブ・コマースによって正式に開幕した。その後様々なイベントが加えられ今のようなスカジットバレーの春のお祭りになる。1994年に独立団体となり、現在はスカジットバレーのほとんどの町が参加する一大イベントとなっている。
スカジットバレーチューリップ産業の始まり
スカジットバレーでチューリップ産業が盛んになった理由はこの温暖な気候と雨の多さがチューリップの球根栽培に最も適したからである。1906年オランダからマリー・ブラウン・ステュワートが球根を持ってきて育てたのが始まりとされている。
その後1926年アメリカ政府によって球根輸入禁止政策がとられると球根栽培業者は家族をオランダから送り、球根栽培農場をこの地に築いていった。第2次世界大戦後、禁止政策が廃止されると市場競争はアメリカ国内のオランダやイギリス出身業者だけにとどまらず日本からも続々参加して激しさを増し、今日のように盛んになった。
チューリップガーデン
チューリップガーデンなくしてはこのフェスティバルは語れない。ここでは2つの球根栽培業者が広大な敷地を使って色鮮やかなチューリップ畑を演出している。
ローゼンガーダ
ワシントン・バルブ・カンパニーが持つチューリップ畑。毎年春になると青空の下3エーカー(約12キロ平方メートル)の敷地一面
に25万本の色とりどりのチューリップが咲き乱れる。このガーデンの目印はオランダ風車。春のスカジットバレーの人気スポットである。フェスティバル期間中は毎日9am-6pmオープン、入場料2ドル(5才以下は無料)
場所:15867 Beaver Marsh Rd., Mount Vernon.
インフォ:TEL360-424-5533/トールフリー866-488-5477・ ウェブサイトwww.roozengaarde.com/
チューリップ・タウン
スカジットバレー・バルブ・ファームが所有するガーデン。インドアとアウトドアの両方で60種以上のチューリップを楽しむことができる。その他週末にはワイン、ビール、エスプレッソラウンジなどもオープンして、雨でも十分楽しめるようになっている。フェスティバルが開催されている4月1日から花が終わる時期まで毎日9am-6pmオープンしている。
入場料3ドル(16才以下無料)
場所:Skagit Valley Bulb Farm / 15002 Bradshaw Rd., Mount Vernon, WA 98273
インフォ:TEL360-424-8152 ウェブサイトwww.tuliptown.com/
スカジットバレーのチューリップ畑は一カ所に固まっているわけではなく、町全体に点在している。つまり町全体がチューリップ畑となっている。地図を片手にいろいろな庭園で赤・青・黄と咲くチューリップを見に行こう。スカジットバレー・チューリップフェスティバルのウェブサイトには見頃のチューリップ情報も毎日アップデイトされている。
*チューリップマップウェブサイト:www.tulipfestival.org/fieldsmap.htm
チューリップだけでは物足りない
フェスティバル期間中は様々なイベントやアトラクションが目白押し。天気のいい日にスカジットバレーのチューリップ畑を歩くだけではもったいない。いろいろな事にチャレンジしてみよう。
スカジットバレー近郊のアトラクション スカジットツアー−ディアブロ・レイク・クルーズ
ノース・カスケイドの美しい自然が満喫できる2時間半のディアブロ・レイク・クルーズ。
インフォ:TEL 206-684-3030・ウェブサイトwww.seattle.gov/light/tours/skagit/
カジノ−2つのカジノスポット
スイノミッシュ・ノーザンライト・カジノ: 12885 Casino Dr., Anacortes TEL360-293-2691
スカジットバレー・カジノ・リゾート: TEL1-877-2SKAGIT(トールフリー)/360-724-7777
サミッシュベイ・チーズ−
オーガニックチーズを製造している工場。チーズの作り方セミナーや工場見学ツアー等が体験でいる。
場所:15115 Bow Hill Rd. (just east of Chuckanut Drive) インフォ:TEL 360-766-6707・ウェブサイトwww.samishbaycheese.com/home.html
*アトラクション・インフォ・
ウェブサイト:www.tulipfestival.org/attractions.htm
この他にもスカジットバレー周辺には多種多様なアトラクションがある。このウブサイトからそれぞれのアトラクションウェブサイトもしくは連絡先などの情報が得られる。
フェスティバル・イベント
一ヶ月の期間中スカジットバレーでは毎日各地で様々なイベントが行なわれている。
4月4日:ワシントン・ミューチュアル・オープニング・セレモニー
4月5日、6日:世界最大規模のガレージセール&フリーマーケット
4月12日:ブルーグラスコンサート 4月18、19、20日:ワシントンミューチュアル・カントリーマーケット
4月の毎水曜日:リッジギャラリー・ティーパーティ
4月25、26、27日:ダウンタウン・マウントバーノン・ストリート・フェア
*これらはほんの一部。自分の好きなイベントを見つけてどんどん参加しよう。詳しい情報はウェブサイトで。
インフォ:Skagit Valley Tulip Festival TEL 360- 428-5959 ウェブサイトwww.tulipfestival.org/events/default.asp
スカジットバレーまでの行き方
スカジットバレーはワシントン州のスカジットカウンティの西側に位置し、バンクーバーから南に約100キロ、シアトルから北に約100キロの所にある。
ハイウェイI-5をバンクーバーから南に下がり、221-231番の出口からハイウェイを出るとそこがスカジットバレー。ビジターインフォメーションがあるチューリップフェスティバルオフィスは226番出口から出ると近い。
バンクーバーからスカジットバレー行きのバスは出ていないが、各旅行会社がチューリップツアーを企画している。詳細は各旅行会社に問い合わせを。
シアトルから期間中の週末はグレーラインがダブルデッカーでのバスツアーを行なっている。1人39ドル。
インフォ:TEL206-624-5077・トールフリー1-800-426-7532
ウェブサイトwww.graylineofseattle.com/tour_detail.cfm?id=186
スカジットバレー内での移動には、レンタカーやレンタ自転車、ガイド付きツアーなどがある。詳しい情報はウェブサイトを参照。www.tulipfestival.org/travel.htm
スカジットバレー・チューリップフェスティバルに関しての問い合わせ先
ここではサイトマップやツアーなどの詳しい情報が手に入る。
Skagit Valley Tulip Festival Office 100 E. Montgomery St., Mount Vernon, WA
98273
TEL:360-428-5959
ウェブサイト:www.tulipfestival.org/default.htm
チューリップ豆知識 起源:
チューリップはもともとヒマラヤ山脈の麓から東トルコの中央アジアにかけて原種が生息。16世紀オスマン朝時代のトルコで生育種として栽培されるようになった。その後ヨーロッパに広がった。
語源:トルコ語の「ダルバン」ギリシャ語の「トリバン」(意味は頭に巻くターバン)から由来している。しかし、のちに「ラーレ」と呼ばれるようになり、それが誤って伝わり現在の「チューリップ」となる。(その因果
関係は不明)
生態:ユリ科。多年草植物。秋に球根を植え春に花をつける。
種類:世界で流通する園芸品種は2000種類以上
花言葉:赤:愛の告白、黄:愛の表示・望みなき愛 白:失恋 紫:いつまでも変わらない愛を 桃:年頃
ちょっとした話:1945年秋オランダのジュリアナ王女がカナダのオタワを訪れた時10万個のチューリップの球根を進呈した。これは第2次世界大戦中オランダ皇族が追放された時にカナダから受けた手厚い保護に感謝の意を表したもの。それ以来、チューリップは平和の象徴とされている。
(取材 三島直美 / 写真提供 Skagit Valley Tulip Festival Office)