メープルロード2003
2003年1月 第1号 掲載

知ってる?知ってる? FRISBEE GOLF&ULTIMATE

 

このキャッチはすごい!

 "本場”のカナダで、”本当”のフリスビーを体験しよう!
 公園やビーチ、グランドなど、どこに行っても目に付く“フリスビー”(ディスクとも言う)。車のトランクには、必ず1つはフリスビーが入っていると言われるほどポピュラーな存在。何人かでただフリスビーを投げ合うのも楽しいが、このフリスビーを使ったれっきとした競技があるのをご存じだろうか。ひとつはカナダナショナルチームがあるほど本格的なスポーツ“アルティメイト”。日本では、まだあまり知名度のないアルティメイトだが、今やオリンピック競技として認められる動きがあるそうだ。さらに、バンクーバーのアルティメイトは、世界のトップランクに位 置するほどのハイレベル。もうひとつは“フリスビーゴルフ”。今回は、このふたつの競技を紹介しよう。カナダで、本場のフリスビーを体験してみようではないか。
ようこそアルティメイトの世界へ
 アルティメイトは、1968年に始まった競技で、現在はナショナルチームの世界選手権・クラブチームの世界選手権が行われている。ただ、実際アルティメイトでプレイするには、それなりの技術や知識が必要となる。
ようこそアルティメイトの世界へ!
基本の10原則
@“The Field”―エンドゾーンは長方形。レギュレーションのフィールドは70ヤードかける40ヤード。エンドゾーンは25ヤードの深さ。
A“Initiate Play”―両チーム(7選手ずつ)が、各エンドゾーンに一列に並ぶ。ディフェンスがフリスビーをオフェンスに投げて、ゲームのスタート。
B“Scoring”―オフェンスが、ディフェンスのエンドゾーンでのパスに成功することでポイントがかせられる。スコアがきまるごとに、エンドゾーンに一列に並んでスタート。
C“Movement of the Disc”―フリスビーはチームメイトに向かって投げられるが、フリスビーを手にした選手は、マーカー(相手)のカウント(ストール1・ストール2と10まで数えたらタイムアウト)が10までに達する前に、フリスビーを味方に投げなくてはいけない。
D“Charge of possession”―パスが失敗した場合は(相手にはじかれた・受け損ねた・ブロックされたなどの場合)、即座にディフェンスはオフェンスに変わる。
E“Substitutions”―選手がプレイでできなくなった場合は、ケガのタイムアウトの間か、スコアが決まった後にのみ、交代選手を出すことが出来る。
F“Non-contact”―選手同士は、体のコンタクトが合ってはいけない。相手の体に触れたり、タックルなどしてはいけない。
G“Fouls”―万が一、選手同士が不正なコンタクトをした場合は、ゲームを保留する。もし、当の選手が不正を認めたら、ゲームを再開することが出来る。
H“Self-Refereeing”―選手達はみな、各自のファウルやラインコールに責任を持ち、自分自身で解決する。
I“Spirit of the Game”―常に敵味方関係なし、尊重し合いスポーツマンシップ・フェアープレイを心がけること。
 一般に、フリスビーはバックハンドスロー(体の左側からスピンをかけて投げる)を使う。また、常に前にディフェンスがついているので、フォーハンド(体の右側からスピンをかけて投げる)の必要もある。さらに、ディフェンスの頭の上を越して投げるハンマースローもあり、オーバーハンドで投げることもある。アルティメイトで使うスローは、基本的には上記の3種類だ。このように、アルティメイトではフリスビーの投げ方の技術が大切だが、これと同様、受け止める技術も重要なポイントである。まずは、フリスビーから目を離さず、フリスビーの飛ぶ方向に体を正面 から向かわす。体の正面に入ったフリスビーを両手でキャッチする。ここで、フリスビーが体の正面 から外れた場合は、最短距離で走り片手でフリスビーをキャッチするのが確実だ。投げる技術と受け取る技術が頭に入れば、あとは練習するのみ!ただ、縦110m ・ 横37mのフィールドを全速力で走り回る体力と、瞬間的にディフェンスをかわす素早い反射神経も必要だ。体の接触がタブーとされるアルティメイトでは、パワーよりも体力や走力が重視。また、なんと言おうと、身近なフリスビーを利用するこの競技は、“男女ミックス”で他の競技では見られない特性もある!また、判定は“Spirit of the Game”を基に、全てセルフジャッジで審判がいないことも特徴の一つだ。フリスビーフットボールとも呼ばれる7人制のフリスビー競技は、最も完成度がハイレベルでハードなことから、アルティメイト(Ultimate:究極の)と呼ばれるように定着した。
ディフェンス& オフェンス  ディフェンスは大きく分けて、「マンツーマン」、「ゾーン」、「クラム」の3種類。また、この3種類には、マンツーマン・2ゾーン(2-3-2ゾーン)・(1-3-3ゾーン)・ジャンクK・トラディッション・クラムなど、それぞれのディフェンスにバリエーションがある。また、自分がマークする敵チームの選手のフリスビーをカットしたりドロップするために、マーク相手に付きまとうのは重要な鍵だ。
 オフェンスは、いかにマーク相手とのスペースを作りそこに走らせるかで勝負が決まる。パスをもらうためには、自分について回るマークを走ってふりきる必要がある。ここで、“カッティング”が決め手だ。カッティングとは、自分が欲しい場所でパスをもらうために、相手(マーク)との駆け引きを言い、その相手を振り切る技術のことだ。ここで、「味方とのコンタクト」、「マーク相手との駆け引き」、「ポジション」が揃って、エンドゾーンでパスをもらうことがベスト!
 オフェンスもディフェンスも、とにかくフィールドを全速力で走り回る。そこで、シューズはただのランニングシューズではなく、サッカーシューズがおすすめである。スパイクの着いたシューズがベストだが、初心者はランニングシューズから始めても良い。ただ、実際にゲームに出場するときは、必ずサッカーシューズを履こう。
   気軽にフリスビーゴルフ
 まず、フリスビーゴルフは特殊なフリスビーを利用してプレイする。通常のフリスビーよりも小さく重いのだ。目的によってフリスビーの種類を使い分けるので、まさにゴルフのクラブを使い分ける感覚と同じだ。「距離をのばすフリスビー」、「スピードを重要視するフリスビー」、「パット&アプローチ」で最後の決め手に使うディスク、「カーブを重視するフリスビー」など、数え切れないほど多種のフリスビーを使い分ける。ただ、遊びでプレーするなら数枚だけでも充分コースを満喫出来る!
 フリスビーの持ち方は、通常のフリスビーと同じ持ち方でオッケー!自然の中で気楽に出来るフリスビーゴルフは、目的のネットにフリスビーを何回で入れることが出来るかで競われる。至って単純明快な遊びだ。もし、フリスビーに慣れない人や、フリスビーゴルフ用のフリスビーを持っていない人は、普通 のフリスビーを使っても良い。ビギナーは、いかに目的までコントロールしてフリスビーを投げられるか、どれだけの距離が飛ばせるかを心がければ良いだろう。
フリスビーゴルフコースのご紹介 Queen Elizabeth Park バンクーバー: 9ホールズ(パー43) Jericho Hill バンクーバー:  9ホールズ(パー27) Robert Burnaby Park バーナビー: 9ホールズ(パー27) Mundy Park コクイットラム: 9ホールズ(パー31) 詳しいインフォ! 
  Ultimateを見学したい人や、チームに参加したい人は、ぜひ下記のホームページにアクセスしてみよう。ピックアップと言って、飛び込みでゲームに参加することも可能だ。アルティメイトをする人は皆フレンドリー。フリスビーを投げたことの無い人でも大歓迎してくれること間違いなし!
VancouverUltimateLeague:www.vul.bc.ca
 また、フリスビーゴルフもきちんとした組織があるので、連絡を取って見るのも良いだろう。
The B.C. Disc Sports Society:  1-888-878-7387 カナダ人との輪を広げて 友人同士で、遊び半分にフリスビーを投げるのも楽しい。しかし、実際にフリスビーゴルフコースでフリスビーを投げてみると、もっとフリスビーの楽しさが分かるものだ。また、アルティメイトを通 して、カナダ人の友人を作り、友達の輪を広げて行くのも良いだろう。いくら寒い冬でも、フリスビーを投げる元気なカナダ人。さあ、あなたもその輪に入ってみてはどうだろうか。     (取材 門利容子)